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ヤクザに命を狙われるJKの話。

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ヤクザに命を狙われるJKの話。

3 - ヤクザに命を狙われるJKの話。

♥

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2021年08月09日

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おにーちゃんも穂波に教育してあげてよ。

???

そうだな。

穂波

う...

穂波

(全身が痺れて...頭が...痛い。)

琥珀

心の中を読み取る機能もつけといてよかったな。

兎月音

もうお前の機械得意すぎる才能、ストーカーになってそうだな。

兎月音

もう俺はお前が怖くなってきたよ。

穂波

(ここ...お兄ちゃんの部屋...さっきまで、海の部屋にいたはずじゃ...。)

???

目が覚めたのか。

穂波

お...にい...ちゃ.....

海波(かいな)

どうだ。目覚めの気分は。全身が痺れているだろ。

穂波がこくこくと頷く

海波(かいな)

大丈夫か?

海波が穂波に顎クイをして、まじまじとかおを見る。

穂波

(なっ、何...?いつもお兄ちゃん、海以上に酷いことしてくるのに...!)

海波(かいな)

はぁ...穂波。

穂波

...?

海波(かいな)

お前は一体何を付けて帰っているのか...

兎月音

なんだ...?様子が変だぞ...?

すると、座っている穂波に視線を合わせてしゃがみ、穂波に優しく触れる。

穂波が顔を撫でるように優しく触られ、目を瞑ってビクッとする。

穂波

(お兄ちゃん...?どうしたの?)

穂波の戸惑う顔を受け取り、微かに目を細める海波。

すると、勢いよく抱き寄せられ、一気に海波の肩に顔を埋める穂波。

穂波

っ...!?

穂波

(なっ、何!?)

海波が片手で穂波の頭に手を置く。

穂波

(お兄ちゃんの手...おっきくて...、あったかい。けどやっぱり怖い...!!!)

穂波

(お兄ちゃん、どうしちゃったの!?)

海波(かいな)

はぁ...所詮そこらの虫けらがやったものだ。穂波も、何を一緒に連れて帰っているのやら...。

すると海波はもう片方の手で素早く制服の首襟に付いた盗聴器を潰す。

ブツッ!!!

盗聴器の電源が勢いよく切られる。

兎月音

っ...ておいおいまじかよ!?これじゃ、穂波が観察できねーじゃん!

兎月音

てか、海波っていう穂波のにーちゃんもあそこの盗聴器に気づくのはすげーけどな。

兎月音

って、それよりもどーすんだよ!!!

琥珀

大丈夫だ。焦るな。こんなこともあろうかともう一つスカート裏に隠してある。

兎月音

いや、怖。てかどこに隠してんだよ!!!

海波(かいな)

盗聴器なんか、どこのどいつに付けられたんだ...一体。

穂波は尋問の途中だった。

穂波が、知らないというように首を横に振る。

すると途端に穂波の両頬を掴み、

海波(かいな)

俺に嘘は通じない。正直に言え。

と、冷めきった目で穂波に言う。

穂波

(正直に言ってないから...バレてるんだ...、)

あの、海が言っていた、今日話してた男の子につけられました...。

と、穂波が正直に紙に書き出すと、海波がこう言った。

海波(かいな)

それを...海に言ったらその男の子たちと、穂波はどうなるだろうな。

穂波

(私...お兄ちゃんに男の子たちとは言ってないのに...すごい...本当に嘘が分かってるんだ...)

海波(かいな)

海が怒り狂ってお前を監禁するだろうな。そして、男の子たちは木っ端微塵だ。海はお前が大好きだからな。お前を自分のものにできるなら、どんな手も厭わないさ。

海波の言葉にゾッとする。

海波(かいな)

まぁ、言わないでやるが、教育は必要だな。なんでも海との約束を破ったそうじゃないか。

穂波

...!!!

海波(かいな)

.......髪の毛が邪魔だな。まぁいい。とりあえず着替えてこい。

穂波

!?(どういうこと!?)

海波(かいな)

早く。

ー1分後

海波(かいな)

着替えたか。相変わらず髪が邪魔になるな。

ザクッッ!!!!!!

兎月音

ーっ...え?

琥珀

...は?

穂波

ど...して...

床には切られた穂波の髪の毛が散らばっている。

海波(かいな)

どうして...か。邪魔だったからだよ。教育するのに。

兎月音

...?どうしてだ?

琥珀

は?

兎月音

どうして穂波は制服から違う服に着替えたのに声や映像がまだ見えたり、聞こえたりしてるんだ?

琥珀

あぁ、それは俺がまた先読みして穂波の背中に付けたからだよ。

兎月音

こっわ。てかもうもはや変態だな。

琥珀

うるさい。黙ってろ。

すると、いつの間にか海波が穂波の横にきて、穂波の首筋にスタンガンを押し当てる。そして...

穂波

っー!!!や...

海波(かいな)

うるさい。

バリバリッ!!!

スタンガンの音が響き、途端に穂波は意識を失って目の前の海波に寄りかかる。

兎月音

おいおいまじかよ...。いくらなんでも自分の妹にスタンガン使うか?

琥珀

面白くなってきたな。

穂波

ぅ...ん......

穂波

(何!?ここ、どこ!?)

あ、穂波ぃ!起きたんだ。

穂波

な...で...か...い........が.......

海波(かいな)

俺がさっきのことを話したんだ。

穂波

は...さ.....ない...はう...ら.........

海波(かいな)

話さないはずじゃないかって?そう思ってたのは穂波だけだろ。

ねぇ、穂波。

海が焦っている穂波の顔にそっと触れ、にっこりと笑う。

何事?

穂波の震えが頂点に達した。

穂波

あ...こ...れ......ら....

海波(かいな)

あーあ。そろそろ呂律が回らなくなってきたか。

まぁ別に僕はいいよ。穂波と同じ空気を吸えるだけで充分だよ。

けど、今日の事態は見過ごせないな。

海波(かいな)

いっつも見過ごしてないだろ。

へへ!

穂波が僕だけを見ててくれないから...。僕以外のやつと仲良くして、触れ合うからいけないんだよ!!!

あ"ぁ...穂波の制服に男の指紋がついた...嫌だ...穂波に触れていいのは僕だけなんだよ!!!

穂波に話しかけるのも、穂波と仲良くするのも、穂波に触れるのも、穂波にキスするのも、穂波を傷つけていいのも、穂波の体に触れていいのも...全部全部全部全部全部全部全部!!!!僕だけなんだ!!

兎月音

うげぇっ!怖っ!!!

琥珀

穂波...。無事でいろよ...。

兎月音

えっ

琥珀

あっ

兎月音

琥珀、お前...それ.....フラg

琥珀

うるせぇ

それにね。僕、穂波のことなら世界一知ってるよ。

ね?分かってくれた?穂波。

ほら。これ。穂波が事故に会うまえの、中学2年生の6月12日、午後5時29分31秒の映像だよ。

プツッ

映像の中の穂波

あはは!!海〜、早く〜!!

映像の中の海

わっ、わ、ちょっと待ってよ穂波ぃ〜!

映像の中の海

早いってぇ〜!!

この時の俺は中2。穂波も同じく中2だ。俺が穂波のことを好きだと意識するようになったのは中1、穂波が事故に遭ったのがこの時の年だな。俺の穂波への異常な束縛が始まったのは中3から。周りは穂波が嫌がっても好き放題するようになったから、それに嫌気と、快楽を覚えたんだよ。

映像の中の穂波

も〜!海が遅いんだって!!

映像の中の海

あっ!!穂波!前っ!

映像の中の穂波

ーえっ...、

ドンッッ!!!

男子高校生A

ーってぇな!!

映像の中の穂波

ー!!ぃたた...

映像の中の海

穂波!大丈夫!?

映像の中の穂波

あ、うん!大丈夫だよ!

男子高校生B

おい!ぶつかったのに、謝罪の一言もないのか!?

男子高校生A

チッ、いってぇな!

映像の中の穂波

あ...ぅ、ご、ごめんなさい...

男子高校生B

あ"ぁ"?そんな薄っぺらい謝罪で済むと思ってんのか!?

男子高校生A

許す訳ねぇだろうがよぉ!!!

映像の中の穂波

ひぅっ...うぅ...

男子高校生A

おい、こいつ、金は持ってねぇけど、顔と身体はいいぜ?

男子高校生B

あぁ、確かになw

男子高校生A

おい!さっさとこい!!

映像の中の穂波

ぅう...あぅ...ひっく...ぐす.....

男子高校生B

早く来いっつってんだろ!

映像の中の海

やっ、やめてあげてください!

男子高校生A

あ"?

男子高校生B

なんだこいつ〜w

男子高校生B

弱っちいなぁw

ドガッ!ドゴッッ!!ボガッ!

映像の中の海

ぅ...ゲホッ...

男子高校生A

はっ!本当に弱いな!

男子高校生A

おらぁ!いくぞ!

映像の中の海

ほ...なみ...行っちゃ...ダメ.....!

男子高校生B

まだ殴り足りねぇのか!?

映像の中の穂波

行きますっ!私、なんでもしますからっ!!!もうやめてくださいっ!!

男子高校生A

ぉお〜!泣いてる顔も可愛いなぁ!

男子高校生B

ふっ!行くか。

映像の中の海

ほ...なみ...

男子高校生A

あんなやつ気にしてないで行こうぜ!ほ・な・み・ちゃん!

グイッ!

映像の中の穂波

ぃたいっ!

映像の中の海波

はぁ...もうそこら辺にしておけ。これ以上俺の弟と妹を虐めると、どうなるかぐらいわかるよな?

男子高校生A

(ゾクッ)

男子高校生B

くっ...行くぞ!

タタタッ!

映像の中の海波

穂波、海、大丈夫か?

映像の中の海

ぅ...ゲホッ、ゴホッ

映像の中の海波

海、帰ったら手当てするぞ。

映像の中の海

穂波...ごめ...ん.....ま...もれなく...て...。

映像の中の穂波

あ...ううん!大丈夫!海波お兄ちゃん、ありがとね!

映像の中の海波

っ!!穂波!!手首腫れてんぞ!!あとっ、なんでそんなに震えてんだ!?

映像の中の穂波

あ.....ぅ...怖くて...

映像の中の海波

先ずは2人の手当てが優先だな......。海。歩けるか?

映像の中の海

ぅん.....

映像の中の海波

穂波...怖くないか?

映像の中の穂波

ぅん...!大丈夫だよ...みんながいるから...!!

プツッ

この時はまだ...穂波の髪色も明るくて...俺と似てた...。片目も俺と同じ若緑色で、おにーちゃんも、昔は綺麗な白銀色だったのに...

だから俺、また昔の穂波を作るんだ!

ほらっ、穂波!こうやって、三つ編みして...ちゃんと制服に着替えてきて...髪も染めれ....

穂波

か......い!やめっ....!

穂波...これは穂波の為にやってるんだよ。

お願いだから、分かって。

穂波にゆっくりと海が近づき、首筋にスタンガンを押し当てる

ね!穂波、今日から君は僕のお姉ちゃんじゃなくて、妹になるんだ!

海がにっこりと笑った瞬間、スタンガンの音が鳴る

バリッ!!バチバチッ!!!

穂波

う...

おやすみ。僕の穂波。

兎月音

....っておいおい!!

兎月音

こんな調子が毎日続くんなら、穂波ぶっ壊れて死ぬぞ!?

琥珀

妹...か。

穂波

んっ...

あぁ、起きたんだ。僕の妹。

穂波

か...いっ.....?どっ....ゆぅ...こっ...?

穂波ぃ、今度から僕のことは、海じゃなくて  "お兄ちゃん"  って呼ぶんだよ?

次にまた海ってよんだら教育するから。

海波(かいな)

海。明日の学校はどうするつもりだ?

もちろんこの格好でいってもらうよ!

穂波

え....おっ、にぃ....ちゃ....どっ、ゆ、こ...と

だから、明日の学校も、その制服で、その髪色で行ってもらうから。大丈夫。あの学校、俺の雫石家が多額に寄付してるとこだから、許してくれるよ。

兎月音

いよいよヤバくなってきたな。

琥珀

明日はあの制服でくるのか...

海波(かいな)

あ、あと、お前にもう一つ言っておきたいことがある。

海波(かいな)

明日、昼に俺んとこのクラスこい。海もだ。

穂波

...?わっ...かた...

はーい!

翌日

穂波の教室にて

ザワザワ...

クラスメイト

なんか...雫石ってあからさまに変わったよな?

クラスメイト

あぁ。けど、俺はかわいくなったと思うけどな!

クラスメイト

だよな!やっぱりかわいくなってるよなー、俺チョータイプ!

芽衣

あれぇ〜?なんか穂波ちゃん、雰囲気変わったねぇ〜!まぁ、芽衣の可愛さには劣るけど!

クラスメイト

あはは...確かに、芽衣ちゃんの方が可愛いよね...!

芽衣

うんうん!そうだよねぇ〜!いくら穂波ちゃんがかわいくなっても、あの気持ち悪い目と喋り方は変わらないもんねぇ〜!

おい、雫石!ちょっと来い!

穂波

(剛くん...?)

ほら、さっさと来い!!!

グイッ!!

穂波

ぅ...!つよっ、し...くんっ...ぃた...いよっ...!

穂波

行くっ、から...!

お前ぇ、かわいくなったなぁ!

今度から痛ぶるんじゃなくて、可愛がってやろうか...

ブツブツ..,

穂波

...?

すると徐々に剛が近づいてくる。

穂波

(なっ、何!?また、殴られるの...?)

ビクビクしている穂波を見ながら、剛が頬を触る

剛の手は頬を触りながら、ゆっくりと下へと向かい、首を触る。

穂波は、少しずつ色んなところを触られ、震えて、少し困ったような、嫌がるような顔をする。

穂波

(頭とか...首とか...太もも触ってくる...。嫌だ...!怖い...!けど、逆らったらまた殴られる...。殴られるよりかは、こっちの方がまだマシ...!)

そしてついに剛は服の上から、穂波のお腹を触る。

穂波

(嫌っ!!やめてっ!!けど...怖くて声が出ない...!)

お腹をくすぐるように、撫でられるように優しく触られる。

穂波

ひゃんっ!!

おぉ!ちゃんと可愛らしい声出んじゃねーか!

イイな、可愛い♡

穂波

ふっ、ふぅー、ふぅー。はぁっ、はぁ、やめっ...て.....くだっ...さっ...

剛くんと、穂波じゃん。何してんのぉー?

海波

偶然だな。穂波。

穂波

お...にぃ...ちゃ...
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