ガチャン
光
ただいまー……
悠斗
おかえり光
悠斗
遅かったね
悠斗
どこに行ってたんだい?
光
えっ……えーっと……
光
ぶっ、部活で遅くなったの!
悠斗
ふーん……そうか
悠斗
風呂湧いてるから
悠斗
入っておいで
光
うっ、うん……
悠斗
あっ、あと
悠斗
あとで話があるから
悠斗
リビングで待ってなさい
光
……はい……
光
ふぅ〜気持ちよかったァ……
悠斗
光、おいで……
光
あっ、うん
心
あなた、やっぱり話すのは……
悠斗
いいや、光には言っておかないといけない……
悠斗
心も分かるだろう
心
そうだけど……
光
(話?言っておかないと?)
光
(どういうこと?)
悠斗
…………光
悠斗
お前には、
悠斗
父さんたちから秘密にしていたことがあるんだ
光
秘密?
悠斗
ああ、
悠斗
これを知っているのは、
悠斗
父さんと母さん、
悠斗
それと千遥くんだけだ
光
何で千遥が知ってるの?
悠斗
それはまた後でだ
悠斗
まずは
悠斗
秘密にしていたことから話そうか
悠斗
……光、お前にはね……
悪魔の血が流れているんだ
光
……え?
悠斗
まあ、こんな唐突に話されても驚くのは当然だ。
悠斗
だがこれは本当なんだ
光
そっ、それは分かってるけど
光
何で私に悪魔の血が……
悠斗
それはね、
悠斗
父さんが悪魔だからなんだ
は?悪魔?
光
どういうこと……?
光
嘘だよね…?お母さん……
心
………いいえ、光
心
お父さんが言っているのは本当よ……
光
……う……そ……
光
……い…………
光
いやぁぁぁぁああ!!
光
嫌だ!私は普通の人間だよ!
光
悪魔の血なんて……
光
そんなの流れてない!
悠斗
……光……
心
光…………
嫌だ
私は普通の家庭で生まれて
普通の人間で
愛しい人がいるのに
何で。
なんで……私は
光
私は……!!
悠斗
光!
悠斗
落ち着け。
光
こっ、ここは…?
悠斗
光の部屋だよ
悠斗
急に倒れたんだ
光
そっ、そっか……
光
じゃっ、じゃあさっきのは夢だったn……
悠斗
いいや、夢なんかじゃないよ
光
……え?
悠斗
夢じゃない……
悠斗
夢なんかじゃないんだ
光
……うそ……
光
嘘だよ!
光
私信じない!
ガチャッ!
悠斗
光!
タッタッタッタッタッタッタッタッ!!!
嫌だ!嫌だ私は!
私は信じない!
私は……!
パシッ!
光
っっ!!……
天磨
光?
天磨
こんな遅くにどうしたんだよ
天磨
てか!裸足で走ってんじゃねえか!
天磨
あ〜あ〜こんなに汚して……
光
天磨……くん……
天磨
仕方ねえ……
天磨
怪我しねぇように俺の靴履いとけ
天磨
少しでけえけど……
光
あっ、ありがとう。
光
でも、天磨くんが
天磨
ああ、俺はいいよ
天磨
それより、近くの公園に行こうぜ
天磨
ここら辺にあったっけk……
天磨
……光?
光
あの……ね
光
天磨くん……
光
私と…
光
別れて……欲しいの……
天磨
……は?
天磨
何言ってんだよ
天磨
俺たち付き合ったばっかじゃねえか!
光
ごめん……なさい……
光
本当に……ごめんなさい…!
タッタッタッタッ
天磨
あっ!光!
パシッ!
天磨
どうして別れんだよ!
天磨
なんで別れなきゃ行けねえんだよ!
光
それは……
天磨
んだよ!
天磨
お前が……
天磨
お前が人間と悪魔の子だからk……
天磨
ハッ!……
光
…天磨くん……
光
どうして……
光
その事を……?