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学校、10/29
志乃（しの）
おはよー！
遥斗（はると）
おはよう。
哲（さとし）
おはようー‼
渚（なぎさ）
おはよ！
志乃（しの）
あのね、三人に話したいことがあるんです。
哲（さとし）
何々？
志乃（しの）
放課後、涙公園に来てね。
遥斗（はると）
うん、わかった❗
放課後
涙公園
渚（なぎさ）
志乃ちゃん、話って？
志乃（しの）
私ね、誕生日の日に死ぬの。
遥斗（はると）
えっ。
哲（さとし）
そんなわけないじゃん。
志乃（しの）
ジャルトナトイズバットっていう病気なの。
渚（なぎさ）
ジャルトナトイズバット、152万人に一人がなる原因不明、治療薬、予防薬もない必ずしも死ぬ病気。
遥斗（はると）
そんな·····
志乃（しの）
そして誕生日の日に死ぬの。
遥斗（はると）
確か誕生日って
哲（さとし）
10月の31日。
志乃（しの）
そこでお願いがあるの。
志乃（しの）
10/30夜11時からの涙の丘の花火大会に一緒に行ってほしいの。
渚（なぎさ）
哲（さとし）
遥斗（はると）
志乃（しの）
ごめんね、いきなり言われても困るよね。やっぱりいいや。ごめんね。
志乃（しの）
渚（なぎさ）
良いよ、一緒に花火大会に行こう。
遥斗（はると）
四人で見よう。
哲（さとし）
ついでに写真も撮るべ！
志乃（しの）
みんな。ありがとう！
10/30
夜11時
涙の丘
哲（さとし）
志乃！
志乃（しの）
みんな！あと少しで始まるよ。
遥斗（はると）
写真撮ってもらおう。
渚（なぎさ）
すいません、写真撮ってもらえませんか？
近くの人A
えぇ、良いですよ。
遥斗（はると）
早く早く！
近くの人A
はいチーズ。
カシャッ！
志乃（しの）
ありがとうございました。
近くの人A
では。
ヒュゥーーー
バァーン
志乃（しの）
綺麗。
哲（さとし）
すごく。
渚（なぎさ）
来て良かった。
遥斗（はると）
何か楽しい。
僕たち四人は、花火を見続けた。
10/30
夜11時58分
志乃（しの）
楽しかった！
哲（さとし）
こんな綺麗な花火初めてかもね。
遥斗（はると）
みんな浴衣で並んで見れた。
渚（なぎさ）
一生忘れないよ。
夜11時59分
志乃（しの）
今日は、花火を一緒に見てくれてありがとう。
志乃（しの）
すごく楽しかった！
志乃（しの）
志乃（しの）
もっと、
志乃（しの）
もっと生きたかった
志乃（しの）
みんなで遊んで
志乃（しの）
笑って
志乃（しの）
一緒にいてほしかった！
志乃（しの）
ホントにごめんね、ホントにありがとう。
キーンコーンキーンコーン
夜12時
バダン！
遥斗（はると）
志乃ちゃん！
哲（さとし）
起きてよ、志乃。
渚（なぎさ）
そんな言葉を言われたら、もっと悲しくなるじゃん。
志乃は、三人の前で命をたった。
志乃の横顔は幸せそうな
女神のような笑顔だった
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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