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恋の終わりかた

26 - 第26話 うかばせて いってみたいな

2025年02月09日

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浮き輪を持った僕を出迎えてくれたのは 眩しいくらいの水着姿をしたカヤだった

カヤ

も〜!
あたしの方が早いってなにごと〜?!

カヤ

絶対ハルナちゃんとなんかあったでしょ…?

アキラ

……っ!

小首を傾げながら僕に詰め寄るカヤに咄嗟の言葉が詰まる。 たわわに実るふたつの果実によく似合うライトブルーのビキニ姿はハルナとのどうこう以前にあまりに刺激が強すぎた。

アキラ

な、なんでもないよ…

カヤ

……む。

カケル

おー、わりぃ
おまたせー…って

カケル

何してんのお前ら

カヤ

…別にっ!

カケル

…?

カケル

つか、相変わらずでっけぇなお前

アキラ

……ちょっ

カヤ

はぁ?!

カヤ

変なとこばっか見ないで!
変態!

カケル

見ないでも何も…

カケル

ご覧下さい私の乳みたいな格好しといて何言ってんだお前

カヤ

ちょっと!

カヤ

ただの水着じゃんか!

カケル

…恥ずかしいならそんな格好すんなよ……。

アキラ

あは、ははは…

カヤ

だって…

カヤ

せっかく海に来たんだもん…。

カヤ

あたしだって2人に女の子らしいとこ見せなくちゃじゃん?

アキラ

……っ!

カケル

…っ、そ、そうだな……

カヤ

???

ありがとうカヤ。 さすがカヤ。 この時ばかりは僕もカケルも同じ思いだったと言葉を交わさずとも疑う余地はなかった。

カヤのビキニ姿をひとしきり楽しんだ後、カケルとカヤは海に出て泳ぎに向かった。 僕はあまりに泳ぎが得意でなかったので、ビーチで2人の姿を遠く眺めていた。

アキラ

…なんだかんだ、海に来たの初めてかもな。

夏の暑い陽射しに揺られながら 浮き輪に浮かぶカヤと水中に潜りカヤを引っ張ったり、水をかけまくったりなどするカケルとの戯れを眺めている。

アキラ

ハルナの…あれはどういう…

ハルナ

呼んだ?

アキラ

…!?

気がつくとうしろにはハルナが立っていた

ハルナ

となり、い?

アキラ

あぁ、いいよ

ハルナ

ありがと

アキラ

というか、お店はいいの?

ハルナ

うん、昼時終わって暇になったから休憩もらったの

ハルナはそう言うと白の大きなTシャツに、赤のサンバイザー、デニムのホットパンツ姿で僕の隣に腰掛けた。

改めて見るとこれはこれで過激な制服だなぁなどと考えていると

ハルナ

アキラ達は今日何時までいるの?

アキラ

一応、泊まりだから何時までってことでも無いけど…。

ハルナ

そっか。

ハルナ

じゃあ、夜ちょっと抜け出せない?

アキラ

…。

アキラ

前にも言ったろ、あれで最後だって。

ハルナ

…そうは言うけど。

ハルナ

あの日だって最後までいてくれなかったくせに。

アキラ

…そっ、それはごめん…。

ハルナ

あはは笑
いいよ、大丈夫。

アキラ

…。

ハルナ

2人で海に来たこと…なかったね。

アキラ

うん、ハルナが海で働いてることもちゃんと知らなかった。

ハルナ

そうだよ、ホント。
酷い。

アキラ

…ごめん。

ハルナ

アキラ、謝ってばっか。

アキラ

…。

ハルナ

もっと大事にしろよな〜!

ハルナ

私だってちょっと…
ううん、ものすごく

ハルナ

こんなの見せられたらものすごく妬いちゃうよ。

アキラ

そう、だよな。

ハルナ

うん。前に進むどころか
戻れないかばっかり考えちゃう。

アキラ

…。

ハルナ

アキラは、ずるいよ。

ハルナ

私が間違えたのが始まりだけどさ。

ハルナ

それでも、いくら待ってって叫んでも

ハルナ

アキラはどんどん前に進んでいってしまう

ハルナ

そんな後ろ姿ばっか眺めて

ハルナ

私はどうやって追いつくか
どんな道を通ってやるかなんかよりも

ハルナ

どうしたらアキラが私の場所に戻ってきてくれるかばっかり考えちゃう。

アキラ

…。

ハルナ

だから今夜だけ。
私にちょうだい。

ハルナ

前への進み方、教えてよ。

アキラ

…ハルナの言いたいことはわかる。

アキラ

けど、僕はもうカヤにあんな顔させたくない。

ハルナ

…。

アキラ

少し、考えさせてくれ。

ハルナ

……。

ハルナ

はぁ、わかったよ。

アキラ

…ごめん。

ハルナ

もう聞き飽きた!

ハルナ

じゃ、私もう戻るね。
帰りにもう一度答えを聞かせてよ。

アキラ

…あぁ。

そういうとハルナは仕事に戻って行った。

カケルと泳ぎながらふとビーチに目をやるとアキラがハルナと腰掛けているのが見えた。

カヤ

…。

カケル

…?

カヤ

また、ハルナちゃん…。

カケル

あ、ホントだ。

カケル

何やってんだアイツ…。

カヤ

でも、ハルナちゃんの気持ちもわかるんだよ。
あの子、アキラくんによく似てるから。

カケル

…嫌なら言えばいいだろ。

カヤ

…そんな勝手なこと、出来ないよ……。

カケル

何言ってんだ

カケル

今のままでもカヤは充分勝手してるだろうが。

カヤ

…!

カヤ

そりゃそうだけど…。

カケル

それに、俺とアイツに対して似たようなことしてんだろ、お前は。

カヤ

……。

カケル

だからどうってわけじゃねぇけど。

カケル

嫌なら嫌って言えばいい。

カケル

それとも今のまんまあそこが戻ったらハッピーエンドか?

カヤ

そんなことないよ!

カケル

ま、俺的にはあそこが戻ってれた方が楽ではあるけどな笑

カヤ

もうっ!カケル!

カケル

それが答えだろ?

カヤ

…!

カケル

アイツに塩送るようなことしたくねぇけど、借りがあるしな。

カヤ

…?

カケル

とにかく、だ。

カケル

今のカヤの胸の中の気持ちに好きの答えがあるんじゃねぇのか?

カヤ

…。

カケル

行ってこいよ、俺はもう充分楽しんだ。

カヤ

…ありがと、カケル

あたしは、慣れない泳ぎでアキラの元へと向かった。

そう、そうなんだ。 この気持ち、前にも味わったこの気持ち。

これを好きと形容せずになんと呼ぶのか。

答えを出すって決めたんだ。 もう、逃げない。

カケル

…はぁ。

カケル

何やってんだ俺は。

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