TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

逢魔トキ

……ッ

逢魔トキ

……切れたか

逢魔トキ

ともり、交信の結果だが……

西空ともり

……うーん

西空ともり

むにゃむにゃ

逢魔トキ

……

逢魔トキ

どういう神経してんだ

ギィィ

逢魔トキ

……!

先生

やあ、逢魔トキ。

先生

元気にしていたかな?

逢魔トキ

(……殺す、絶対に)

逢魔トキ

……

逢魔トキ

(いや、落ち着け、冷静になれ)

逢魔トキ

(この状況では不利だ)

逢魔トキ

(今は従おう)

逢魔トキ

体が痛いです……

逢魔トキ

布団ぐらいは、あったほうがいいと思いますよ

先生

はは、確かにそうかもしれないな。

先生

で、歩けるか?

逢魔トキ

ええ、問題なく

先生

よし、ならばついて来い

逢魔トキ

先生。吉森さんは、どうなりましたか?

先生

ああ、聞こえていたとは思うが、

先生

彼女は今も、首吊蝿と交尾を続けているよ。

先生

ただ、次の夕焼け時には死ぬだろうな。

逢魔トキ

……は

逢魔トキ

なぜ?

逢魔トキ

そんなに早く、蝿の子が産まれると?

先生

ああ、そういう事か。

先生

君は誤解をしていたんだね。

先生

彼女はこれからおそらく、妊娠より先に

先生

脱水死する。

先生

確かに君には、水を提供していたよ。

先生

君だけにはね。

逢魔トキ

……!

逢魔トキ

何を……言っている

逢魔トキ

ともりは……

逢魔トキ

ともりはどうなる……!

先生

持ってあと4日というところかな。

逢魔トキ

……ッ!

逢魔トキ

(どうする……殺すか?)

逢魔トキ

(殺したい、殺したい……)

逢魔トキ

(今……コイツを)

逢魔トキ

必ず守る

逢魔トキ

…………

逢魔トキ

(そうだ、俺の目的は殺しじゃない)

逢魔トキ

(あくまで、彼女を守りたいだけなんだ)

逢魔トキ

(それを忘れるな……)

先生

なあ、逢魔トキ。

先生

"お前"に尋ねたい事がある。

先生

担当直接に聞こう。

先生

なぜ、この世界を繰り返している。

先生

なぜ繰り返す事ができる。

逢魔トキ

ボクの質問に答えてくれたら、良いですよ

逢魔トキ

わかる事を教えます

逢魔トキ

この世界で死ぬと、普通はどうなるんです?

先生

わかった。

先生

ところで、そのどうなるとは具体的に何を示している。

逢魔トキ

現実世界への影響です

先生

…………

先生

死ぬ。

先生

この世界での死は、現実世界での死に直結する。

先生

輪廻と成る際に、心を喪うんだ。

先生

……それで、

先生

私の質問への答えは?

逢魔トキ

……

逢魔トキ

わかりません

先生

……ふざけているのか。

逢魔トキ

いえ、ボクはあくまで

逢魔トキ

「わかる事を教える」

逢魔トキ

としか言っていません

逢魔トキ

……それに

逢魔トキ

ボクもわかっていないというのは、

逢魔トキ

先生にとっては、かなり価値のある情報でしょう?

先生

……確かにそうだ。

先生

あくまで、君自身が狙って起こしている現象では無いと……。

逢魔トキ

先生、他に知りたい事はありますか?

逢魔トキ

ボクにはまだあります

先生

私も同じく、

先生

まだまだ君から得たい情報は多くある。

逢魔トキ

それは良かった

逢魔トキ

では、先生からどうぞ

先生

前回のこの世界での君は、

先生

他の者を生かすためと自分に言い聞かせ、

先生

自らの命一つで、この夢を終わらせようとしたね。

先生

だが、どうだろうか。

先生

結局、夢は終わらずに、

先生

誰も守れず、赤く染まっていく日々。

先生

春風うすづく。

先生

東雲ザンセイ。

先生

藤谷コタロウ。

先生

吉森さよ。

先生

西空ともり。

先生

これだけじゃない、今までの幾つもの命。

先生

君は守れなかった。

先生

今、どんな気分だい?

逢魔トキ

…………

逢魔トキ

……わざわざそれを

先生

ああ、知りたい。

先生

というより、言わせてみたい。

逢魔トキ

……ッ

先生

悪いな。

先生

是が非でも、君の心を殺させてもらう。

逢魔トキ

…………

逢魔トキ

………

逢魔トキ

……ボクは

逢魔トキ

あなたを殺します

先生

それが答えか。

先生

では、君の質問にも答えよう。

逢魔トキ

あなたの目的は何ですか……

逢魔トキ

ずっと考えていたんです

逢魔トキ

でも、わからない

逢魔トキ

なぜ、彼らは死ななければならなかった

逢魔トキ

なぜ、その全てが自殺として扱われる

逢魔トキ

なぜ、死後は輪廻として酷く扱われる……

逢魔トキ

利用される……!

 

……

 

逢魔君

 

……逢魔君

東雲ザンセイ

逢魔

吉森さよ

転入生君

 

トキ!

春風うすづく

トキ!

西空ともり

トキ……!

逢魔トキ

……なぜ、

逢魔トキ

なぜアイツらは……

逢魔トキ

ボクたちは!

逢魔トキ

普通に笑う事すら許されない!

逢魔トキ

答えろ!

逢魔トキ

お前は何のためにそれを為す……!

先生

…………

先生

そうだな……"何のため"か。

先生

それはもちろん……

先生

……?

先生

…………

先生

…………

先生

……世界のためだ。

逢魔トキ

本当にそう思うのですか

先生

……君らが圧倒的被害者である事はわかる。

先生

だが、仕方がない。

先生

正義などは不要で、

先生

むしろ、必要悪のみである方が

先生

社会は正しく機能する。

先生

私とて、この世界の被害者。

先生

ただの部品に過ぎない。

先生

……そう、仕方がないのだ。

先生

逢魔トキ。

先生

君がこの世界を繰り返せてしまっている事が、

先生

どれほどのエラーであるかは、わかってるな。

逢魔トキ

……ええ

逢魔トキ

今日まで先生は、ボクをできるだけ、

逢魔トキ

この秘密通路に行かせないようにしていましたし……

逢魔トキ

恐れていて、修正したがっているのは、わかっています。

先生

……ああ。

先生

私は君を殺さなくてはならない。

逢魔トキ

……ボクも守るため、

逢魔トキ

あなたを殺さなくてはなりません

逢魔トキ

…………

先生

…………

先生

それは無意味だ。

先生

言っただろう。部品なのだと。

先生

私は【夕焼け】に従っているだけだ。

逢魔トキ

なら、【夕焼け】を殺しますよ

先生

不可能だ。

逢魔トキ

……先生

逢魔トキ

先生が何のために行動しているのかはわかりました。

逢魔トキ

社会のため、なんて崇高なものではありませんよね。

逢魔トキ

……

逢魔トキ

あなたは、保身に走っているだけだ。

先生

……

先生

……そう、なのかもしれない。

先生

だが、それのどこが悪だ。

先生

何が悪い。

逢魔トキ

……ともり。

逢魔トキ

ボク、彼女が好きなんです。

先生

……は?

逢魔トキ

彼女のためならば、きっと【夕焼け】だって殺せる。

逢魔トキ

正直、何度も何度も死んで……

逢魔トキ

そういう感情の事をずっと忘れていた……

逢魔トキ

でも、これまであなたに殺されたみんなは、

逢魔トキ

みんなその感情を持っていて、

逢魔トキ

何よりも尊いものとしていた。

逢魔トキ

この感情を、"愛"と呼ぶそうですね。

先生

……

逢魔トキ

ずっと考えてきた……

逢魔トキ

ボクは……ボクたちは……!

逢魔トキ

それまでの全てが今、

逢魔トキ

なんとなく、形になったんです。

逢魔トキ

ボクらは、愛のために思考するんだ。

逢魔トキ

きっと、そうなんですよ。

逢魔トキ

そのせいで、多くの人が苦しんで、狂ってしまう。

逢魔トキ

社会も【夕焼け】も、実はボクが思うより、

逢魔トキ

ずっと正義で、

逢魔トキ

愛は思うより、ずっと悪なのかもしれない。

逢魔トキ

けれど、ここを捨てた時、

逢魔トキ

人は愛とともに思考を失って、人でなくなると思うんです。

先生

……

先生

……!

逢魔トキ

ぶふ……ッ

突如、トキの鼻腔から血が溢れた。

逢魔トキ

……流石に身体が限界か

先生

なんだ。

先生

逢魔トキ。

先生

お前は何をしている……。

逢魔トキ

……交信

逢魔トキ

これまでの会話はずっと、

逢魔トキ

届いてました

先生

……なに?

先生

一体何を言っている……!

逢魔トキ

そして、つい今

逢魔トキ

返信があったんです

逢魔トキ

『時間稼ぎご苦労さん』って

逢魔トキ

確かに先生の言う通り、【夕焼け】を殺すのは難しい

逢魔トキ

ですから、まずは先生を頑張ってみます

先生

……!

先生

何をするつもりだ……!

逢魔トキ

聞こえませんか……?

逢魔トキ

だんだんと、近づいてきているはずです

逢魔トキ

(これまでの先生の行動から見て……)

逢魔トキ

(今回の世界は、あまりに大胆だ)

逢魔トキ

(わざわざこうして話し合いに応じたりと、)

逢魔トキ

(今回で、ボクを殺さなければならない理由が、何かあったのか……?)

逢魔トキ

(宇宙人もだ)

逢魔トキ

(何かが……大きく動いている)

逢魔トキ

先生、今回はかなり荒い動きをしていましたし、

逢魔トキ

これは自業自得かと

先生

何が来ているんだ……!?

先生

この音。

先生

尋常でない……!

逢魔トキ

……

逢魔トキ

(ともり……)

逢魔トキ

(勝手に動いて、すまん)

ダンッ!!

先生

お、お前は……

暴走鸚鵡

コ、ロス……

暴走鸚鵡

センセ、イ ハ、コロス……!

夕焼けに殺される

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

26

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚