僕はカフェで働く店長。 今は開店準備が早く終わって何をしようか悩んでたところ。
アルバーン・ノックス
何しよーかな〜
チリンチリン
アルバーン・ノックス
え?
まだ、開店していないのに…
アルバーン・ノックス
あの、まだ開店していなく、て…
.
え、あ
扉の所にいたのは一際目立つ金髪と綺麗な顔立ちをした彼だった。 でも、目の下にクマができている。 今、こうして入ってきたのも寝不足のせいだろう。 彼は扉に掛けてあるCLOSEの看板を確認すると、すみませんといい立ち去ろうとしたので思わず…
アルバーン・ノックス
あ、あの!
.
はい?
アルバーン・ノックス
開店準備、早く終わってしまって暇してたので、飲んで行きませんか?
彼は少し考え
.
では、お言葉に甘えさせて頂きます。
アルバーン・ノックス
っ!
僕はなんとなく嬉しく感じながら、彼が頼んだカフェラテをつくった。 こぽこぽこぽ いつもはこの音に心癒されるが今はなぜか胸が踊っていた。
アルバーン・ノックス
どうぞ〜
.
ありがとうございます。
アルバーン・ノックス
あ!そうだ!
.
?
僕はエプロンのポケットに忍ばせていたおやつのお菓子を差し出した。
アルバーン・ノックス
これは僕の休憩中のおやつだけど、お客さん疲れてそうだから特別にあげますね!
.
あ、ありがとうございます?
アルバーン・ノックス
ニコッ!
.
っ!
彼は少し身じろぎをしたように感じた。 その後すぐに、
.
本当に、あ、ありがとうございましたっ!
アルバーン・ノックス
あっ、また来てください〜
たぶん最後のは聞こえていない。 なぜいきなりそそくさと帰って行ったのだろう。 それよりも、カップに貼った付箋の存在には気づいてくれただろうか。 僕の連絡先が書かれた付箋。
アルバーン・ノックス
連絡来るといいなぁ〜
もうあと5分で開店となる。
アルバーン・ノックス
さてそろそろ開店しますか。
今日はちょっとだけ面白いことがあった日だった。