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謎の声
謎の声
サキ
私はすっかり暗くなった部屋の天井を眺める。
さっきから何度も寝ようと努力しているのにどうしても眠れない。
無駄に明るい月。
サキ
私は夕方に見たニュースの内容を思い出しながら独り言を呟く。
サキ
サキ
女の子の声
サキ
サキ
女の子の声
サキ
女の子の声
サキ
私は怖くなって目を瞑る。
まだ声が聞こえてくる。
女の子の声
女の子の声
サキ
いつの間にか声は止み、私も眠りについてしまった。
夢の番人
夢の番人
サキ
夢の番人
サキ
サキ
夢の番人
夢の番人
夢の番人
サキ
サキ
夢の番人
夢の番人
夢の番人と名乗るそいつは、鎧を着ていて、でも頭にはパジャマ帽子をかぶっている。
サキ
夢の番人
夢の番人
サキ
サキ
夢の番人
夢の番人
夢の番人
サキ
夢の番人
夢の番人
夢の番人
夢の番人
サキ
サキ
サキ
夢の番人
夢の番人
サキ
夢の番人
夢の番人
夢の番人
サキ
夢の番人
夢の番人
夢の番人
サキ
私を呼び出した相手って誰だろう?
可愛い子かな?
なんで私を呼び出すんだろう?
私の中には、たくさんの疑問が浮かび上がっていた。
サキ
夢の番人
夢の番人
夢の番人
サキ
サキ
最後まで十分に言えずに、私はどうやら眠りについてしまったらしい。
心地よい感覚。
包まれるような暖かみ。
太陽の香り。
花の香り。
雨の香り。
私の好きな物が全て今この空間にあるような
そんな気がした。
サキ
急にさっきまでの暖かみや心地良さが奪われ、代わりに強めの衝撃が私を襲った。
ゆっくりと目を開けると、そこには美しい世界が広がっていた。
サキ
私は重い体をぐっと持ち上げてベッドからおりる。
サキ
すくっと立ち上がった私の胸元から、見覚えのない白いものがヒラヒラと落ちる。
サキ
よく見るとそれはメモ用紙で、小さくて丸っこい字が綺麗に配列されていた。
夢の番人
サキ
サキ
私はそのメモを丁寧に4つ折りにしてポケットにしまった。
サキ
私はもう一度辺りを見渡す。
一面に咲きみだれる青色のバラ。
サキ
サキ
所々に植わっている真っ赤なリンゴを付けた木。
心地よい音を奏でる噴水。
その中に、ぽつんと建てられた可愛らしい家。
サキ
サキ
無意識のうちに私は、吸い込まれるように家の中に入って行った。
コンコン…
アヤ
サキ
急に後ろから聞こえてきた声に、私はびっくりする。
振り返ると、そこには幼稚園児くらいの女の子が不思議そうに私を見て立っていた。
アヤ
サキ
サキ
サキ
アヤ
アヤ
サキ
サキ
アヤ
アヤ
サキ
アヤ
アヤ
サキ
私はグイグイとアヤちゃんに袖をひかれて、半場強制的に家の中に入った。
サキ
アヤ
アヤ
サキ
サキ
アヤ
サキ
サキ
私がそう言うと、アヤちゃんは少し照れたように笑った。
サキ
アヤ
アヤ
アヤ
サキ
そこには、いたって普通のショートケーキがホールの状態で置かれていた。
アヤ
アヤ
アヤ
そう言って、部屋の奥からプレゼントの入った箱を持って私に見せてくれた。
サキ
サキ
アヤ
箱を開けて、アヤちゃんは私に中身を見せてくれた。
アヤ
その人形は、赤色のフードをかぶった女の子の人形だった。
サキ
アヤ
アヤ
サキ
そう言うとアヤちゃんは奥の部屋に行ってしまった。
数分すると、アヤちゃんがとても大きな黒い人形を持ってきた。
サキ
サキ
アヤ
アヤ
アヤ
サキ
私の声も聞かないままに、またアヤちゃんは奥の部屋から黒い人形を連れてきた。
アヤ
アヤ
サキ
アヤ
アヤ
サキ
2体の黒い人形。
いや、マネキンと言うべきか。
その2体をお父さんとお母さんと呼んで、楽しそうにするアヤちゃん。
アヤちゃんに、今、
「それはお人形さんでしょう?」
なんて言ったら、アヤちゃんが悲しむ気がしてならなかった。
この幸せな空間を、私が汚してはいけない。
そんな気がして、とてもじゃないが言えなかった。
アヤ
アヤ
サキ
サキ
サキ
アヤ
サキ
サキ
私は、何とかマネキンから気持ちを逸らそうと、何か話題を探す。
サキ
アヤ
アヤ
アヤちゃんは楽しそうに私を自分の部屋に連れ込んだ。
アヤ
そこは、お人形の溢れるパステルカラーで統一された可愛らしい部屋だった。
サキ
アヤ
アヤ
サキ
サキ
アヤ
アヤ
アヤ
アヤ
ひとつひとつのお人形さんを指さして名前を言っていく。
数十個はあるだろうお人形の名前一つひとつを覚えているなんて凄いなぁとか思っているうちに
アヤちゃんは全ての人形の名前の紹介を終えた。
アヤ
サキ
アヤ
アヤ
アヤ
アヤ
アヤ
サキ
サキ
私がそう言うとアヤちゃんは少し顔を曇らせた。
アヤ
アヤ
アヤ
アヤ
アヤ
サキ
サキ
アヤ
アヤ
アヤ
サキ
サキ
アヤ
アヤ
アヤ
アヤ
アヤ
サキ
サキ
アヤちゃんは嫌な事を振り払うように立ち上がり、玄関のドアを開けた。
アヤ
サキ
アヤ
それから何分くらい歩いただろう。
アヤちゃんの家の周辺をくるくると回るようにおさんぽをした。
アヤ
サキ
サキ
アヤ
サキ
サキ
サキ
アヤ
アヤ
サキ
アヤ
サキ
私の頭に黒いマネキンの姿が浮かぶ。
もちろん、マネキンなのだから呼んでいるはずが無いし、声だって聞こえない。
アヤ
私がマネキンの事を考えている間にアヤちゃんは家に向かってスタスタと走って行ってしまった。
サキ
呼んではみたものの、アヤちゃんはこちらを振り向くこと無く家に入ってしまった。
サキ
サキ