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実はきょへだいも好きなんです🫣
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あの夜、俺は恭平と話す決心をした。 ❤️「なあ、恭平…俺は、もう限界かもしれへん」 俺の言葉に、恭平は少し驚いたように目を見開いて、眉をひそめた。 そんな恭平の表情を見ると、胸がズキリと痛んだ。 でも、もう黙っているのも無理やった。 あいつが誰かに笑いかける度、あいつの軽い冗談が耳に届く度に、心がズタズタになっていくのが自分でもわかってたから。 💜「限界って…なんでなん?俺なんか悪いことした?」 恭平はいつも通りの調子で問いかけてくる。 でも、その無邪気な瞳に映る俺は、ただの“都合のいい彼女”でしかないんやろうなって思うと、言葉が詰まった。 ❤️「お前の…そういうとこが…俺、耐えられへんねん」 言いたくなかった。 でも、言わなきゃ俺が壊れてしまいそうで、なんとか振り絞って伝えた。 けど、恭平は困ったように眉を下げて、困惑したような表情で俺を見つめるだけやった。 💜「俺、そんなひどいことしてるつもりないで」 その言葉を聞いた瞬間、心の中にどうしようもない空虚感が広がっていった。 恭平は、俺がこんなにも苦しんでいることを理解できひんのや。 俺のこの気持ちは、きっとあいつには届かへん。 ❤️「もうええわ。俺ら…もう、終わりにしよ」 自分で言った言葉が、信じられへんくらい冷たく感じた。 言い切ってしまった瞬間、何か大事なものが音もなく壊れた気がした。 恭平がその場で何かを言うこともなく、ただ少し戸惑った表情を浮かべて、そっと微笑んだのが俺には痛かった。 俺の中で何かが音を立てて崩れていくのを感じながらも、その場を立ち去ることしかできなかった。 --- 別れたあの日から、時間が経っても、恭平のことがどうしても忘れられない。 みんなで過ごす中で、何度も顔を合わせるけれど、あいつはまるで何もなかったかのように普通にしている。 その無関心さが、俺には辛くてたまらない。 心のどこかで、俺を見つめてくれるんじゃないかって期待してしまう自分がいて、そのたびに自分が情けなくて、悔しくて、また涙がこぼれる。 💜「次ここ行こや。みんなで」 俺の目の前で楽しそうに笑う恭平を見ていると、胸が締め付けられる。 まるで、俺なんかとっくに忘れてしまったかのように、ただの“メンバー”として接するあいつ。 俺はどれだけ時間がたっても、あの頃の恭平の笑顔も、手をつないだ温もりも、全部が心の奥にこびりついて離れないのに。 みんなと話している最中、ふと視線を感じて顔を上げると、恭平が俺を見つめていた。 でも、俺が気づいた瞬間、恭平はすぐに目をそらして笑ってみせる。 その仕草があまりにも冷たく感じて、「俺のことなんてもうどうでもええんやろな」と思い知らされる。 --- 夜、帰り道で一人になった時、ふとあの頃の記憶が蘇る。 二人で過ごした時間、恭平の温かい手の感触、耳元で囁いてくれた言葉たち。 全部、俺の中でまだ鮮明に残っている。 あの頃、あいつが俺だけに向けてくれていた優しい眼差しも、今では他の誰かに向けられてるかもしれへんと思うと、胸が裂けそうになる。 ❤️「…恭平、俺はまだ…」 夜風に溶けていく小さなつぶやきは、恭平には決して届かない。 もし、恭平が謝ってきてくれるなら、俺はすぐにでも寄りを戻すやろうって自分でもわかってる。それほど、あいつの存在は俺にとって大きい。 それでも、今となってはもうただの“メンバー”や。