凛 溜彗
…なんで後回しなんですか
神 惺陽
別にそうゆうわけではないぞ
神 惺陽
ただたんに、今聞きたくなかっただけだ
神 空月
兄様~、夕食は~?
神 惺陽
我が姫君がお腹をすかしているしな
萪猪
直ちに手配させます
神 空月
萪猪、今日は何?
萪猪
今日は、
萪猪
羊肉と鶏肉の冷前菜二種と
萪猪
スッポンと山イモの蒸しスープと…
萪猪
あっ、空月様が好きな蒸しレンコンの蜂蜜味もありますよ
神 空月
えっ!!
神 空月
ほんと?
神 空月
やったー‼
神 惺陽
よかったの~
凛 溜彗
空月様は、蜂蜜がお好きなんですか?
神 空月
う~ん、蜂蜜も好きだけど…
神 空月
甘いものが好きかな?
凛 溜彗
そんなんですね!
凛 溜彗
では今度、なにか作りましょうか?
凛 溜彗
欧州の糖果を作れますよ
神 空月
…(;´・ω・)((チラ
神 惺陽
大丈夫だ、空月
神 空月
いいの?
神 惺陽
あぁ
神 惺陽
我は信用している奴しか側には置かぬ
神 空月
そっか
神 空月
じゃあ、お願いね稟!
凛 溜彗
はい、空月様
神 惺陽
さて、それで
神 惺陽
訳を聞かせてくれぬか?
神 惺陽
凛よ
凛 溜彗
はい
凛 溜彗
我が主のお心のままに
凛 溜彗
私は欧州で生まれました
神 惺陽
そうか、ではなぜここへ?
凛 溜彗
逃げて来たんです
凛 溜彗
欧州の貴族たちから
神 惺陽
貴族とな
凛 溜彗
はい、私の家はそこそこの伝統のある家系でした
凛 溜彗
しかし、一族皆誰に対しても平等に扱い、紳士に熟女にと
凛 溜彗
そういう教えでした
神 惺陽
紳士に熟女か
凛 溜彗
私の両親もその教えの通りに接していました
凛 溜彗
しかし、醜い貴族により家ごと燃やされました
萪猪
!
神 惺陽
家ごとだと?
凛 溜彗
はい、その時に両親も…
神 惺陽
そうか…
凛 溜彗
逃げ出した私は欧州にはいられず
凛 溜彗
ここへたどり着きました
神 惺陽
なるほどな
神 惺陽
その時お前はいくつだ?
凛 溜彗
ちょうど、10の時です
神 惺陽
空月と同じか…
神 惺陽
そうか、苦労したんだな
凛 溜彗
……
凛 溜彗
まぁ、今は満足できる生活をしていてこれほどまでに感謝していますよ
神 惺陽
気にするな、それこそ我らの役割だ
神 惺陽
今までも”これからも”な
凛 溜彗
………
神 惺陽
どうした、何か聞きたそうだな?
凛 溜彗
心読めるんですから、いちいち聞かないでくださいよ
神 惺陽
己の口から言わなくては意味がなかろう
凛 溜彗
それもそうですね
凛 溜彗
.......いいんですね、聞いても
神 惺陽
我が許可する
凛 溜彗
………なんで、倭の人がここにいるんですか?
神 惺陽
おぉ、国まで分かるのか‼
萪猪
ちょっと⁉関心してる場合ですかね⁉
凛 溜彗
その感じだと萪猪殿もですか…
萪猪
そうですね
神 惺陽
別によいではないか
神 惺陽
凛は自分のことから話したんだ
神 惺陽
信用はできる
凛 溜彗
言っちゃなんですけど
凛 溜彗
そうやってすぐ人の事信用するのやめたほうがいいのでは…
神 惺陽
何を言っている、我は信用している奴しか
神 惺陽
そばに置かぬ
萪猪
つまりそういうことだ
凛 溜彗
はぁ、そうですか…