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エリカ
みゆう
健人
え、嬉しい。大好きな先輩と一緒に帰れるなんて。けど一緒に帰る勇気なんて。ないよ。
エリカ
そんなメッセージを送ってしばらく考え込む。どうしよう、一緒に帰りたいのに。悩んでいるとみゆうに声をかけられる。「何やってんの?!チャンスなんだから!一緒に帰らなくちゃ!ほら!エリカの好きないちごミルク飴あげるから!勇気だしな!」手にぐいっと飴を押し込まれてようやく決心する。よし!折角のチャンスを逃すわけにはいかない!
エリカ
健人
エリカ
授業後
エリカ
健人
2分後
「エリカっ!遅れてごめんな。帰るか!」そう謝る先輩に「だいじょぶですよ〜!」と返事をして一緒に帰り始める。今日だ、今日告白しよう。そう心に決めて。
「え?!先輩!どうしましょう?外は危ないですよね?私の家の方が近いですし上がって行ってください!」勇気を出してそう言うと先輩はすまなそうに「ごめん、ありがとな。」と笑った。
エリカ
健人
健人
エリカ
健人
え?
健人
なんだ、そういうことか。ってほっとしてないで告白しなくちゃ、さっきみゆうに貰った飴玉を握りしめて勇気を振り絞る。
エリカ
エリカ
健人
健人
健人
ああ。困らせちゃったのかな?
健人
健人
「そんな!!先輩はかっこいいです!!とっても!!」思わず叫ぶと先輩は顔をくしゃっと歪ませて笑う。「そういうとこだよ笑笑ほんとかわいいなエリカは。」頭をくしゃくしゃ撫でられて急に現実味が増してくる。ほんとに両思いになれたんだ。
健人
エリカ
エリカ
健人
エリカ
私は知らない。みゆうがいちごミルク飴のことを事前に先輩に教えてたことを。私は知らない。みゆうがわざと傘に入れてくれなかったことを。私は知らない。みゆうがあめのまほうで私たちを引き寄せてくれたことを。