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凛花
凛花
…もう、こんな人生嫌だ…
私は
左手の青い血管にそっと、カッターナイフの刃をあてた
凛花
…お父さん、お母さん、さよなら…
凛花
凛花
…何で、あたしの言う事信じてくれなかったの…？
そして……
思いっきりカッターの刃を滑らせた
プツリ…と何かが切れる音がして、
真っ黒な血がどんどん溢れてくる
凛花
凛花
（…あとは…こうして水につけておけば…）
もうこの世とはおさらばだ
……………
凛花
凛花
…ぅ……？！
凛花
(あたし、生きてる？！)
男
男
も、申し訳ありません！！
男
どうかお許し下さい！
凛花
(外に誰かいる！)
武士
ええい！鬱陶しい！
武士
貴様のような者はワシ自ら首をはねてやる！
ドスドスドスドス…
凛花
(ヤバッ！部屋に入って来る！)
凛花
(隠れなきゃ…)
凛花
凛花
(…体が…動かない…？)
スパァン！
凛花
(ヒィィ…！入ってきた…！)
武士
………
凛花
(近づいてくるよぉ…！)
武士の手があたしのほうに伸びてきた
凛花
（ヒィィ…！）
…カチリ…
凛花
(……？)
凛花
(あれ？あたし…)
武士
そこになおれ！
凛花
(…宙に浮いてる…？！)
武士
我が愛刀『凛丸』にて成敗してくれる！
凛花
凛花
(…まさかあたし、刀になっちゃった…？！)
男
お、お待ちください！
男
どうかお許しを…！
武士
聞く耳もたん！
ブシュッ…
武士の一振りで、男の首が体から離れた
凛花
(…うっ…首が切れる感覚が直に…)
凛花
凛花
(あの人もっと生きたかっただろうに…）
？？？
やっと気づいた？
凛花
(？！)
？？？
生きたかったのに死んでいった人はたくさんいる
？？？
君は生きられるのに自ら死んだ
？？？
今のその姿は罰だよ
凛花
(誰よ？！あんた？！)
？？？
ボクの正体は言えない
？？？
ただ忘れないで
？？？
キミの今の姿は罰
？？？
そうやって生きたいのに殺される人の様をずっと見続けるんだ
凛花
(そんな…)
凛花
(『罰』って！みんなが悪いの！)
凛花
(あたしが何を言っても信じてくれなくて！)
凛花
(あたしが助けを求めても『頑張れ』しか言わなくて！）
？？？
でもそんなの長い人生なら一瞬でしょ？
？？？
君は耐えられずに人生から逃げ出した
？？？
だから逃げた事への『罰』なんだ
？？？
？？？
自分が、生きたい人の命を奪う
？？？
他人の肉が切れる感覚をたっぷり味わってもらうよ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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