主
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※注意※ アニキ攻め、ないくん受け BLあり 体調不良あり
上の項目が苦手な方(地雷様)や、純オタ様は自衛お願いします! ※このストーリーはフィクションです ご本人様とは一切関係ありません
ピピピピピピピピピピピ…
真っ暗な視界の中、耳に刺さる高い音。
音を早く止めようと自分のスマホに腕を伸ばした。 が、腕が重く、自分の思い通りに動かない。
いや、腕どころじゃない。体全体が重だるい。
とりあえずアラームは止めたが、頭がぼうっとしてうまく働かない。
ないこくん
原因は何かと昨夜までの記憶を辿る。
徹夜で個人チャンネルのアニメの台本作り。 コラボ先との話し合い。 会社の仕事…
休憩というほどの時間も取らずに働きづめていたら、そりゃこの様になるだろうと思わず苦笑してしまう。
ないこくん
さっき上げたものは、やらなければいけないことの一部にすぎない。 俺に託された仕事や企画はまだまだある。 猫の手も借りたいとは、まさにこのことだろう。
ないこくん
自分の頬を強く叩き、気合を入れる。 勢いよく立ち上がった俺は、頭で考えるよりも先に準備を始めた。
カタカタ、カチッ、カタカタカタカタ…
ひたすら無音の部屋に、パソコンのタイピング音やクリック音が響く。
頭がガンガンする。視界に映るものが揺れて見える。 風邪の症状は 今朝よりも酷くなっている気がした。
ないこくん
そう呟きながらも再びパソコンに向き直る。
これが終わったら今日はゆっくりしよう。 そう考えながら手を動かす俺。 時計の針は、12を指していた。
悠佑くん
リビングにあるソファに腰掛けながら、俺はスマホを睨みつけていた。
ないこからの返信が来ない。 時計の針は1と2の間を指している。 もう1時間近く経っていた。
悠佑くん
冷や汗が出た。 大丈夫だろうか?どこかで倒れていたりしていないだろうか?
急に心配になった俺は、ある程度のものを鞄に詰め、ないこの家へと向かった。
ないこくん
頭を殴られたような痛みで目が覚める。 瞼を開くと、白い天井が見えた。 さらに、下にはふかふかとした布団が敷かれている。
ないこくん
おかしい。さっきまで、リビングで作業をしていたはずなのに。 何で俺はベッドで寝てる?
悠佑くん
耳に飛び込んできた、落ち着く声。 声のした方を見ると、アニキが立っていた。
ないこくん
悠佑くん
横になっている俺に近づき、優しい手つきで俺の頭を撫でる。
ないこくん
ないこくん
悠佑くん
俺の頭を撫でる手を止めないまま、アニキは苦笑した。
それから、アニキは先程の出来事を話してくれた。
昼過ぎくらいからメールの返信が来なくなったこと。 倒れたのではないかと不安になり、俺の家に行ったこと。 玄関のドアが開いておらず、インターフォンを押したところ、しばらく返答がなかったこと。 インターフォンから「ないこー?」と声を掛けると、ドアが開いたため、家に入ると、リビングで俺がへたり込んでいたこと。
悠佑くん
アニキの言動から、どうやら俺の容態は大分悪かったらしい。 自分の体調管理もまともに出来ず、このようなことになってしまって、申し訳ない気持ちになった。
ないこくん
目元を腕で隠し謝る俺に、アニキは優しく微笑んで言った。
悠佑くん
アニキのその対応が、熱で弱っている俺の心に沁みた。 特に辛いことなんて無いのに、ポロポロと涙が出てくる。
ないこくん
悠佑くん
アニキの指が俺の涙を拭う。
悠佑くん
ないこくん
からかい気味に言うアニキに、強がって反論した。 そういうところが子供と言われるのだろう。
悠佑くん
俺をなだめるように抱きしめるアニキ。 慣れた背中をぽんぽんと優しく叩く。 子供扱いされていることに恥ずかしさを感じたのか なんなのか、俺は自分の顔が熱くなるのを感じた。
ないこくん
悠佑くん
ないこくん
立とうとする俺を止めて、アニキは俺を改めて横にさせ、ふとんをかぶせた。
悠佑くん
ないこくん
悠佑くん
小さな声で感謝を述べる俺を見て、アニキはまた微笑んでくれた。
ガチャ
寝室のドアが開き、トレイ(盆)を持ったアニキが入って来た。
悠佑くん
ないこくん
お粥がこぼれないスペースをつくり、ベッドの端に座るアニキ。
ないこくん
俺が少し高くなった声で言うと、アニキはスプーンでお粥を少しすくい、俺の方を向いた。
悠佑くん
ないこくん
予想外の行動に再び顔が熱くなる。
悠佑くん
ないこくん
悠佑くん
ないこくん
悠佑くん
ないこくん
アニキがすくったお粥を口に含む。 より体調が悪化したのではないかと思うほど顔が熱い。
ないこくん
もぐもぐしながら感想を言うと、苦笑いされた。
悠佑くん
ないこくん
悠佑くん
ないこくん
礼を言われて顔が緩んだ。 そんな俺を見て、アニキはまた撫でてくれたのだった。
頭痛やだるさも少し収まってきた頃、アニキが薬を持ってきた。
悠佑くん
ないこくん
悠佑くん
ないこくん
薬を飲むのを渋り、体調を理由にして飲めないと嘘を吐く。 アニキだったら気付くか?と思ったが、アニキの発言は俺の予想の斜め上をいった。
悠佑くん
ないこくん
俺が戸惑っている間にも、アニキは口に薬と水を含む。
ないこくん
悠佑くん
アニキが何かを俺に伝える。 「口を開けて」と言いたいのだろう。
ないこくん
ここまできて断ることもできず、口を少し開けた。 少し食い気味に、けれど、優しい口づけをされた。
ないこくん
口に入ってくる水。思わず飲み込んでしまった。
アニキが唇を離した。
ないこくん
肩で息をしながら、アニキを見た。 流石のアニキも、少し顔が赤かった。
悠佑くん
俺をほめながら頭を撫でるアニキ。
ないこくん
初めて俺は、鈍感なアニキをうらめしいと思ったのだった。
主
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主
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コメント
2件
え…めっちゃ好きです、💕 フォロー失礼します!✨