綺
スタート
綺
行ってきまーす
母
もう行くの?いつもより早いわね。
綺
あ、うん
母
携帯持った?
綺
うん。行ってくるね
母
はいよ
今日も夜に逃げる。
と言うよりは彼に逢いに行く という言い方の方が良いだろう。
星野優斗
私と同じ高校生
彼は普通の高校生活を送っている。
自分で言うのもなんだが私に会う為だかなんだかで親の目を盗んで家を出てるらしい。
綺
あ、またいる
優斗
よ!逢いに来たぜ!
優斗
聞かせてくれよ、お前の話
綺
…え?
優斗
なんかあったろ?嬉しそうな顔してる
綺
…
優斗
…(顔を覗き込む
綺
…
君が居たから。 なんて言えない。 言いたくない。 これを言ったらもう二度と会えなくなるかもしれない。 そんな恐怖心が私を襲う。
優斗
俺に逢えたから?
君は白い息を吐いて夜空を見上げる。 そんな綺麗な横顔を眺めるのが好きだ ただ君とは、夜を一緒に越す 仲間という関係。 別に好きとかそんなことは無い。 というと嘘になるかもしれない
今日で彼と夜を越すのは10日目
綺
べーつに?
綺
そうってこともないような?あるような…
優斗
もう、ツンデレなんだから
綺
…
綺
じゃあさ優斗の話
綺
聞かせてよ
優斗
んー?
優斗
って言われるとねぇなー
優斗
あ!じゃあ
優斗
学校の話!
優斗
なんかさあ、
優斗
ーーーーーー
優斗
ーーーーーーー?
綺
ーw
突然君はぽつりと話した
優斗
恋愛小説とかさ恋愛とか興味あってさ
綺
ふーん
優斗
好きな子がいるんだよねー
綺
そ、そうなんだ
別に彼のことが好きなわけじゃない
と言ったら嘘になる
好きな人
私の好きな人
星野優斗
綺麗な名前彼にはぴったり
また君と
夜を越す