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ーキーンコーンカーンコーンー

今日も何事もなく、4限目のチャイムが流れた。

次はお弁当。速やかに用意して食べる。

特に友達もいない。

私の耳にはクラスの人の賑やかな声が、

美味しいな。

そう思ってたべてると、

田中樹

しょっぴーそんなかなに入ってんの?

渡辺翔太

汁入ってる

田中樹

弁当に汁って珍しいな

渡辺翔太

だろ?これめっちゃ美容にいい汁なんだよ

田中樹

そんな汁あんの?すげぇ〜

クラスの一軍とされる二人の会話が入った

渡辺...だっけ。美容に気を使ってるのすごいな...

田中樹

その汁貸してよ

渡辺翔太

え?

田中樹

取った〜!!

渡辺翔太

あ、おい

...えっと、田中が汁持ちながらかけ回ってる

危なっかしいな。そう思いながら見てる。

田中樹

うわっ!

○○

えっ!?

ビチャァー

田中が持ってた汁が私に...?

田中樹

え、待ってほんとごめん!

○○

い、いや別に。。大丈夫です...

渡辺翔太

お前バカじゃないの笑笑

何笑ってんだよと睨む

田中樹

えっと、なんて名前?

○○

...は?

○○

京本○○です

田中樹

京本...?

○○

はい

田中樹

あの京本政樹さんの娘さん!?!?!?

○○

あ、まあ。はい

渡辺翔太

え、お前やばい人にかけちゃったじゃん

田中樹

え、やばい

田中樹

ほんとごめん

○○

いや大丈夫ですよ、

○○

ジャージに着替えてきますね。

パパの話をしたら誰もがこうなる。

パパが悪いわけじゃないけど、自分が下がって見えるから嫌なんだよな。

お兄ちゃんもミュージカルしてるし。

なんの取り柄もない自分が嫌になってくる。

ふざけていたらクラスメイトに汁をかけてしまった。

それがなかなかのお嬢様

渡辺翔太

てかあの子めっちゃ可愛くね?

田中樹

え、わかる!

渡辺翔太

やっべえ、俺好きかも

...は?

しょっぴーが好きって言った瞬間心がモヤモヤっと...

田中樹

おれも、好きかも、

渡辺翔太

ライバルか...笑

田中樹

そうだな...笑

ガラガラっとドアが開きさっきの子が戻ってくる

田中樹

よっ!おかえり

○○

あ、はい...

この子はくらいな〜

田中樹

俺田中樹なんだけど仲良くしてくんね?

渡辺翔太

俺も!あ、渡辺翔太

○○

遠慮しときます。

いや、即答はないべ

仲良く出来ねぇの?つら

仲良くなんて出来るわけないだろって

どんだけ自分のこと上に見てんの

誰とでも仲良くできるって思ったら大間違いだぞ。

そう思ってると昼休みの終わりのチャイムがなった

休憩ってこんな短かったっけ

特に何も無く放課後へ。

私は塾やお稽古など沢山あるから部活には入っていない。

迎えが来てすぐに帰っている。

大我

○○。来たよ

○○

ん。

お兄ちゃんの好みの曲が流れる車内

大我

今日はなんかあった?

大我

ジャージだけど...

今日のことを思い出してしまう。

○○

ふざけてた人に汁をかけられた。

正直に言う。別に嘘ついても何にもないから、

それなら同情してもらう方がまだマシ。

大我

かけられたんだ。

大我

ウザかったでしょ笑

○○

うん、

○○

その後に仲良くしよってどういう神経してるんだろうね。

大我

ははっ、そういう人いるよね。

大我

流れに身を任せるタイプ

大我

まあ、俺は好きだけどな〜笑

○○

えぇ、そう?

大我

お兄ちゃんはだから。

○○

あ、あとまた京本政樹さんの娘?って驚かれた。

大我

あるよね。

大我

俺もずっと言われ続けてるもん

○○

この家計に生まれたから仕方ないのかもだけどさ。

○○

さすがに飽きるよね。

大我

わかる、自分でもっと評価して欲しい。

こうやって学校とは違うような性格でお兄ちゃんと愚痴合戦をしてる

大我

あ、着いた

○○

ありがと。

相変わらずでかい家だなと思ってると

私の専用執事であるジェシーが言ってきた。

ジェシー

今日お嬢様のお友達と言われる方が来られましたよ。

○○

お友達...?

心当たりがあると言ったらあいつらだ。

○○

それって男2人だった?

ジェシー

はい

うわ、あいつらじゃん。なんで家知ってんの

○○

そいつら来ても無視しといて、

○○

友達でもなんでもないから。

ジェシー

承知しました。

○○

部屋に行くね。

ジェシー

はい

今日は塾などないのに疲れた。

渡辺翔太...田中樹...

○○

根はいい奴そうだけどな〜...

そう思ってると疲労で寝てしまった。

ツンツンとつつかれ起きた。

○○

だれ...?ジェシー?

ジェシー

私が起こした訳ではありませんよ。

ジェシー

じゅりさん?と翔太さんが...

○○

はっ!?

渡辺翔太

よっ

田中樹

おはよっ

○○

なんでいんの!?

大我

面白そうだったから俺が入れた

○○

え、やばいじゃんそれ。

○○

普通にアホじゃん。お兄ちゃん頭どしたの?

ジェシー

あのお嬢様、クラスの方の前でお口が悪いかと、

○○

あ、ごめん

渡辺翔太

いや萌えるじゃん

○○

は?

田中樹

可愛い見た目なのに中はイカついって好きだわ〜

す、すすすす、すき!?!?!???!?!?!?

顔が赤くなるのが自分でも感じた

田中樹

やっべ。好きって言っちゃった。

渡辺翔太

じゅりアホかよ。

渡辺翔太

抜けがけは許さないぞ笑

田中樹

ごめんごめん笑

話についていけない...

大我

そーいう事ね。

お兄ちゃんは1人完結してるし

ジェシーは悲しそうな感じになってる。

なんだろう、わかんないよ

大我

俺の妹とるのムズいから。

渡辺翔太

あ、はい!了解です。

渡辺翔太

頑張りますね!

田中樹

俺も頑張ります!

どういう意味だろう...

大我

是非いつでも家おいでよ。

○○

は?馬鹿じゃないの!?

○○

せめて月1!

ジェシー

週一のオフの日にしませんか?

○○

ならせめて2週間に1回!私が持たない。

ジェシー

それでもよろしいですか?おふた方?

田中樹

えもちろんっす!

渡辺翔太

逆に来させてもらっていいんですか?

○○

その謙遜気持ちがあるなら来なくていいよ

渡辺翔太

いやいや!来ますね!

ジェシー

では予定をお教えしますのでLINEを...

田中樹

んじゃ○○ちゃんLINEちょうだい

ジェシー

あ、違いますよ。

ジェシー

お嬢様とLINEできるのはお嬢様が友達と言えるようになってからです。

渡辺翔太

んじゃ、あんたと?

ジェシー

そうですよ。

ジェシー

文句があるならいいですよ。

ジェシー

お嬢様の予定をお教えできずあなたたちが来れなくなるだけですから。

ジェシーの目が笑ってない。

こんな怖いジェシー久々に見た。

田中樹

んじゃ、そこに執事さん。これ俺のLINE

渡辺翔太

これ、俺の〜

ジェシー

はい、後で入れておきますので今日はこのくらいにしてお帰りくださいませ。

大我

じゃあね〜

田中樹

ありがとうございました

渡辺翔太

お邪魔しましたぁ〜

まだ私の部屋だからもっかい言わないとなんじゃ、笑

こいつらは悪い奴ではないな。

...多分。

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