コメント
5件
木野花音様 コメント有難う御座います ミステリー全然書かないんで、 めっちゃ簡単かつありがちなトリックになってしまいましたが・・・😅 お褒めの言葉、誠に光栄です✨
あさひ様 コメント有難う御座います 了解しました。わざわざご連絡して下さり有難う御座います。
《次回予告》 次はイラスト紹介です。今回も溜まりに溜まりました。 そして今日は、私にとって夏休み最終日です。ねじれそうです。 夏休みの思い出は、次のイラスト紹介で話します。聞いて。
湊人
お母さん
お母さん
お母さん
湊人
湊人
お母さん
湊人
湊人
湊人
湊人
湊人
お母さん
お母さん
湊人
お母さん
お母さん
湊人
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
湊人
湊人
湊人
お母さん
湊人
お母さん
お母さん
湊人
湊人
お母さん
湊人
湊人
お母さん
僕は菊池湊人
小学6年生で、好きなことは絵を描くこと
男子が絵を描くことって珍しいらしいけど、 僕は昔から、絵を描くのが大好きだった
あ、絵といってもイラストとかじゃなくて、 絵画の方ね
そして、小学生最後の夏休みに
僕は、あの人に出会ったんだ
○△マンション 301号室
湊人
湊人
湊人
湊人
咲夜花
咲夜花
咲夜花
湊人
湊人
この人は帳 咲夜花(とばり さやか)さん
これは画家としての名前で、本名は教えてくれない
町外れの丘に住んでいて、まだ20代後半くらいの女の人だ
湊人
咲夜花
咲夜花
咲夜花
湊人
咲夜花
咲夜花
咲夜花
湊人
湊人
咲夜花
咲夜花
湊人
咲夜花
湊人
咲夜花
咲夜花
湊人
咲夜花
湊人
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
湊人
こんな感じの人だ
初対面は、カンカン照りの路上で 絵画を売っていた姿を見たときだ
そのときからロクな絵がなかったし ヤバい人だってことはすぐに分かった
お母さんが心配する気持ちも分かる
だけど、無料で絵を教えてくれる人なんてそうそういないし
画材だってたくさん貸してくれるし
やさしい人だと思ってる
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
湊人
咲夜花
咲夜花
湊人
咲夜花
咲夜花
湊人
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
湊人
湊人
湊人
湊人
咲夜花
咲夜花
咲夜花
湊人
咲夜花
咲夜花
湊人
咲夜花
湊人
こんな感じで、いつも酔っ払いみたいに喋ってくる
それはいつものことだ
だけど今日は、帰ったら宿題やらないといけないし
申し訳ないけど、いつまでも付き合っている暇はない
湊人
咲夜花
咲夜花
湊人
この色鉛筆の下に並べられている絵の具
これを見るたびに、いつも思う
湊人
咲夜花
湊人
湊人
湊人
湊人
咲夜花
咲夜花
湊人
そのときの彼女の笑い声は
いつもの変な笑いとは少し違った
心の奥の奥から出るような
手を入れたらぐんっと引きずり込まれそうな
ゾクゾクする不気味な笑い
湊人
湊人
咲夜花
咲夜花
咲夜花
さっきの声とは一変、普通の声に戻った
湊人
咲夜花
咲夜花
咲夜花
湊人
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
湊人
湊人
咲夜花さんは部屋の隅の椅子に腰掛け
淡々と語り始めた
前にさ、私のお父さんとお母さんは死んだって話ししたでしょ?
あれ?したっけ? ねえ、私話したことある?
あ、あるか 良かった良かった
んで、この赤い絵の具はね
その死んだお父さんの形見なの
あんれ、あんまびっくりしてないねぇ
もっと驚いてくれると思ったのに
ま、それはいいとして
もう5年前になるかなぁ
私のお父さんが殺されたのは
私のお父さんは、画家をやってたんだ
親子揃って画家なんて、なかなか聞かないよねぇ
そんでお父さんはさ、私とは違って才能あって
描いた絵もガッポガッポ売れて
お母さんはとっくの昔に死んじゃったけど、 生活には全然困らなかったよ
でも私も大人になって、独り立ちして
お父さんとも別居したんだ
そんでそれから、1カ月くらい経ったとき
ちょうど、今みたいな立秋のときさ
お父さんのアトリエに誰かが侵入して
お父さんをナイフで滅多刺しにしたんだよ
そんでお父さんも、ここみたいな町外れのとこにいたから
死体が発見されたときには、もう体中腐りきってたらしくてねぇ
いやはやー、聞いたときはもう驚いた驚いた
そんときの衝撃は忘れらんないよぉ
なんでもそれからすっかり病んでさ、 気づいたときには、訳分かんない絵を2、3枚描いてたからねぇ
あ、それ今でも保管してあるから見る?
え、いい?
あっそぉ
まあそれから色々あって、 警察の人から形見として渡されたのが、この赤い絵の具なのよ
だからこれは、絵の具で汚れてるんじゃなくって
お父さんの返り血で汚れてるって訳
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
湊人
湊人
咲夜花
湊人
湊人
咲夜花
湊人
咲夜花
咲夜花
咲夜花
湊人
咲夜花
咲夜花
湊人
だめだ
咲夜花
咲夜花
だめだ
咲夜花
湊人
湊人
顔に出すな
咲夜花
咲夜花
咲夜花
普段通りに
しなきゃ
湊人
バレる
3時間後
湊人
咲夜花
湊人
咲夜花
湊人
咲夜花
咲夜花
湊人
湊人
咲夜花
ガチャ
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
咲夜花
湊人
湊人
一気に息を吐き出し、呼吸を整える
まるで押し返された反動のように、心臓がバクバク鳴り出した
僕は木の下にうずくまり
震える身体を手で押さえつけた
湊人
湊人
咲夜花さんがかけていたエプロン
湊人
そのシミの中に
絶対につくハズのない
赤い斑点のようなシミがあったのだ
湊人
僕がふと顔を上げると
いつの間にか夕方になっていたようで
まるで、赤い絵の具を一面に塗ったような
真っ赤な空が広がっていた
きっと、今の咲夜花さんの心は
この空のようになっていることだろう