僕の中にはシンデレラが居る
シンデレラの様に美しい顔、ガラスの様に光る靴
まさにシンデレラである
僕の儚い片想いは
叶うことなく終わるのだと思う
漫画みたいな展開なんて起こるはずもなく、
ただ期待するだけ
僕の中のシンデレラには
もちろん王子様が居た
誰よりもかっこよく、完璧な
シンデレラのストーリーだと
2人は結ばれる
その王子様は
もちろん僕ではなかった
彼女の茶髪は
風に乗ってなびいていた
眩しくて直視できないような太陽と
彼女の美しい瞳はとても似ている
僕がシンデレラを見つめると
シンデレラも振り返って笑顔を魅せてくれる
それは嬉しくて
でも何故か辛くて
複雑な感情になっていた
でも、涙が溢れるのはなんでだろう
いつもシンデレラを助けるのは王子様で
いつもシンデレラのそばに居るのは王子様だった
僕は物語にも出られないようなモブキャラ
そんな奴が、ヒロインと結ばれないのは分かっていた
でも僕は彼女が好きで
それは変わらない
「好き」
この2文字を伝えることが出来たら、どんなに気持ちいいだろう
でも僕は
それが出来ない。
君の「ごめん」が
怖いから
ただそれだけの理由で
僕の恋は
失恋となって終わった
僕の中のシンデレラ
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