???
山野英真
悲しげに微笑みながら白い両手を広げての言葉に、呆然と復唱する
山野英真
山野英真
山野英真
???
???
???
???
???
山野英真
???
???
???
にこやかに告げる言葉に、はぁと困惑の首肯を返すほかない
山野英真
???
???
???
???
その目が見ているのは、英真のポケットからはみ出しているお守りだった
その視線に気付き、英真はやはりと目元を緩めた
スマートフォンを取り出し、握手を求めるようにそれを差し出す
山野英真
山野英真
閻魔王
否定する素振りもなく、呆気なく認める
閻魔王
閻魔王
閻魔王
閻魔王
山野英真
山野英真
山野英真
閻魔王
意外そうに、閻魔王の目が見開く
閻魔王
閻魔王
閻魔王
まるで他愛ない子どもの夢を聞いているかのように目を細めた姿に
英真は先ほどの言葉の意味を悟った様子で身震いした
山野英真
山野英真
閻魔王
閻魔王
にこやかな声に、どう違うのかと首を傾ぐ
山野英真
山野英真
閻魔王
閻魔王
閻魔王
閻魔王
閻魔王
閻魔王
山野英真
閻魔王
閻魔王
山野英真
山野英真
閻魔王
閻魔王
節くれ立った指先が、英真の胸の中央を突く
山野英真
閻魔王
閻魔王
閻魔王
閻魔王
閻魔王
閻魔王
閻魔王
閻魔王
閻魔王
閻魔王
閻魔王
山野英真
山野英真
山野英真
山野英真
閻魔王
閻魔王
閻魔王
山野英真
静かに落ちた沈黙を肯定と謝罪だと受け取り、英真は目を伏せる
お守りを手渡されたときから、閻魔王は悲しげな顔を見せていた
神になれると言えば聞こえはいいが、恐らく相応のデメリットがあるはずだ
しかし、拒否権もないのなら聞く必要もないと、大きく息を吐く
山野英真
山野英真
山野英真
閻魔王
閻魔王
閻魔王
山野英真
閻魔王
閻魔王
閻魔王
閻魔王
閻魔王
閻魔王
山野英真
問いかけに返答はない
暗いばかりの空を見上げ、閻魔王はまるで雨粒を受けるように手を開いた
閻魔王
閻魔王
閻魔王
山野英真
閻魔王
閻魔王
山野英真
山野英真
閻魔王
閻魔王
閻魔王
山野英真
閻魔王
閻魔王
閻魔王
閻魔王
山野英真
閻魔王
閻魔王
閻魔王
閻魔王
閻魔王
閻魔王
閻魔王
閻魔王
その姿が、静かにぼやけていく
めまいがするような、気が遠くある感覚とひどく似ていた
重いまぶたを押し上げ、薄く視界を開く
生成色のカーテンで間仕切られた狭い空間の中に、短い髪が見えた
山野英真
鬼王篁
山野英真
とっさに出た言葉に、しかし篁は怪訝そうな様子も見せない
むしろ、記憶の混濁があると思われたのかもしれない
なおさら不安げに眉尻を垂れさせた姿に、英真は思わず笑みをこぼした
山野英真
鬼王篁
鬼王篁
山野英真
確信めいた口調に、鬼王の言葉が詰まる
それを目を細めて見やる英真にこれまでなかった余裕を感じたのか
鬼王は不思議そうに首を傾ぎ、数度まばたいた
鬼王篁
山野英真
鬼王篁
言われて、不意に記憶を探る
今朝まで覚えがないと思っていた記憶が、体感を伴って懐かしく思えた
どうやら先ほど本人と出会ったことでより急速に前世が『定着』したらしい
山野英真
山野英真
山野英真
鬼王篁
山野英真
山野英真
山野英真
英真の目が、はっきりと赤く煌めく
当然英真にその自覚はない
しかしその色が明らかに閻魔王と同じ目の輝きを見せたことで
篁の記憶の奥底にいる鬼が、静かにその緊張を強めたらしい
息を飲み、引き結んだ唇で背筋を伸ばす
しかしそんな篁が言葉を発する前に、英真が慌てふためいて弁解した
山野英真
山野英真
山野英真
山野英真
山野英真
言葉を探しながらの困ったような仕草に、篁は拍子抜けした様子でまばたく
ぽかんと口を開け、目を見開いて英真を見ていたが
やがて何度か言葉を発そうとしては引っ込めるのを繰り返し
鬼王篁
ようやく声になったときには、互いに照れくさそうに笑っていた
コメント
4件
うわぁ1話見逃してました(´;ω;`) 井之上さんやばいですね(褒め言葉) めちゃくちゃやばいですね(褒め言葉) 前世はあるものじゃなくて無い人もいるってことも初めて知りましたし、閻魔様が前世に“なる”という...そんなことも出来るのかと驚きました! そして篁君が敬語じゃなくなったところが感動しましたし、閻魔様の優しい言葉遣いにもあったかくなりました...!
鬼王くんが敬語じゃなくなっている…!!😭 閻魔さまと英真くんの関係が全て腑に落ちて、成る程なぁ井之上さん頭いいなぁ…と設定の素晴らしさに驚きながら読み進めました 閻魔さまが「警察官が似合いそう」とおっしゃったところ、カタヅケ屋を思い出して嬉しくなってしまいました☺️ そして閻魔さまが想像していたより柔らかな方で、英真くんと感じが似ていたので、さすが英真くんの前世になる方だなあと一人納得していました笑