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原作無視あり
灯りの落ちた廊下を、芙梛はそっと歩いた
理由もなく、ただ息が詰まるような気がして
何処か、夜風にでも当たれば この苦しさが軽くなる気がした
芙 梛
自分の中でぐるぐると巡る声を振り切るように、 庭の外に出て夜の道を歩き出す
そのとき
不意に呼ばれた名前に、蓮華の体がピタリと止まる
振り返れば、そこには猗窩座がいた
猗 窩 座
猗 窩 座
猗 窩 座
猗 窩 座
蓮華はほんの少しだけ目を伏せ、そして言った
蓮 華
蓮 華
蓮 華
嘘ではない
だが、真実でもなかった
蓮 華
蓮 華
だから、何処にいるのかを蓮華に教えずに、遠ざけた
廉価の迷いごと、全てを拒否するように
猗 窩 座
猗窩座の問いに、蓮華は答えられなかった
心の奥底では、まだ答えを決めきれずにいた
蓮 華
蓮 華
無惨に背けば、待つのは死
けれど
蓮 華
蓮 華
呟いた言葉は、自分自身に向けたものだった
猗窩座は暫し沈黙した後、ただ一言
猗 窩 座
猗 窩 座
月明かりの下、蓮華の影は長く伸びていた
心の中にある二つの道は、 まだどちらにも踏み出せずにいた
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