TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

五条

今日もいい吐きっぷりだったね!

結月

五条…なぐ…る

五条

体に力が入ってないのに

五条

無理に立ち上がろうとすると

五条

また吐いちゃうよ

結月

………

結月

運べ、兄貴

五条

はぁーい

五条

任せなさいって

僕は結月を抱き上げて

自分のジャージを結月の背中にかける

目隠しを外しているせいか

結月が僕の目をじっと見てくる

結月

…………

五条

どうしたの?結月

五条

僕の目に惚れ惚れしちゃった?

結月

違うよ、ばーか

結月

僕は寝る

五条

はーい

五条

おやすみ

結月

うん…

そう言い結月は眠った

結月

………

どんなに大きくなったって

眠った顔は昔と変わらない

結月は俺がちょうど高専を探険しているときに見つけた

謎の液体が入ったカプセルに裸で入っていた

俺はそれを壊し結月を助け出した

傑にも硝子にも言われた

珍しいなと

俺もなんで助けたかわからない

でも、結月の顔を見た時に思った

助けねばと

思っただけだ

ただ、助けたはいいものの

夜蛾が世話を見ろという

五条18歳

ほんっと最悪

結月は今まで喋ったこともなく

歩いたこともなかったので

一から俺が教えることになった

五条18歳

今日

結月7歳

き…う!

五条18歳

違う

五条18歳

今日!

結月7歳

きーうー!

五条18歳

はぁ…

五条18歳

もういいや、

五条18歳

休もー

結月7歳

………

結月は笑わない

それに全然言葉を覚えなかった

歩こうとしても

何かにもたれかからないと歩けなかった

結月7歳

さ…

五条18歳

なに?

俺のことは「さ」と言う

それだけはなんとなくわかるようになった

結月7歳

………

結月は手を引っ張り外へと向かう

五条18歳

はぁ…

五条18歳

はいはい、行きますよ

結月との生活に慣れた頃

傑が多量殺人を犯し

指名手配を受けた

それから一度会ったが

逃した

五条18歳

なんで…だよ…

五条18歳

傑………

あいつは、俺の友達だ

俺は…あいつの心に気づけなかった

五条18歳

くそ…

俺はしゃがみこんだ

その時廊下からガタゴトと聞き慣れた足音が聞こえた

結月だろう

まだ上手く歩けないし

言葉も全く覚えてない

ただ、誰よりも五感が鋭いので

俺の感情なども

気づいてしまう

だから、結月はそれに気づいて

俺に近づいてくる

障子に差し掛かったときに

俺は行った

五条18歳

入ってくるな

そう言っても結月は障子を開けて

転けながらも俺へと近づく

五条18歳

近づくな

結月7歳

さ…

五条18歳

おい!

そう言っても結月は俺に近づくので

俺は無意識に無限を張っていた

結月7歳

さーー…

五条18歳

だから、離れろって

俺が顔を背けてそう言うと

結月7歳

さと…る

という声が聞こえた

俺は驚いて

つい無限を解いてしまった

結月7歳

おっ…わ…

結月は俺の胸元に倒れ込んで

俺の顔を触る

五条18歳

今…なんて…

顔を触ると結月は柔かく笑った

そしてまた

結月7歳

さとる…

そう言う

俺はなぜか泣けてきた

五条18歳

なんっ…だよ…

五条18歳

最初に覚える言葉それかよ……

五条18歳

それに…

五条18歳

いきなり笑うなよ……

五条18歳

……くそっ……

結月7歳

さとる…さと…る?

五条18歳

ゆづ…き

俺は強く結月を抱きしめた

結月の体は

すごく暖かかった

五条

あれからすぐに

五条

結月が僕の妹と知ったんだよなぁ

結月

スースー

五条

寝顔もこの暖かさも

五条

かわらないなぁ

歩きながら強く抱きしめる

結月

んぬ……ぅ…

五条

結月…守るからな…

??

あれ?悟さん?

前から歩いてくる男の人がそういった

その人は僕も結月もよく知る人物だった

五条

遥斗さん?

遥斗

お久しぶりですね

遥斗

何ヶ月ぶりでしたっけ?

五条

2ヶ月ぐらい?ですかね

遥斗

その腕にいるのは…

遥斗

あっ、結月さんですね

五条

はい、さっき儀式が終わったので

五条

で、遥斗さんは?どこへ?

遥斗

信介さんを迎えに来たんです

五条

し…信介さんですか…

遥斗

笑笑

遥斗

五条さんは信介さん苦手ですもんね

五条

……はい…

二人で少し雑談をしたあと

遥斗さんは信介さんの所へと向かう

そして、僕は自分の部屋へと戻った

この作品はいかがでしたか?

11

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚