誕生日集

スマホを、開き LINEの新着メッセージを確認する

それもそのはず、新着メッセージを約10分 前に確認したばかり、新しいメッセージが 来ていたら音で気づくだろう せっかくの誕生日気分が落ち込むのはいつ も振り回すあいつら5人のせいだろう 今日俺の誕生日 俺の彼氏5人は、いつも俺のことを振りまわす それが楽しい時もあるが今回は例外だったようだ、

まるで励ますこのような可愛い鳴き声で近 寄ってくるつくねを抱き上げ頭を撫でてやる

ベロを出しながら俺の顔を舐めてきた

俺がこんなにも気分を落としているのは、 30分前にあった5人からのメールから始まった

ピコン そんな機械音が聞こえ、 自分の携帯を見ると LINE に5人からの新着 メッセージがあるのが、目につく

アプリを開くと5人からの謝罪が乗っていた

後の二人さとみくんジェルくんは電話で伝えて来た どうやら外出しているらしく二人とも 今日に、俺の家に向かうのは難しいそうだ となると、

別に寂しいかなと思ってないし、 ただ毎年毎年一緒に誕生日を祝ってきた彼 氏たちがたまたま全員予定があって行けな くなって、、、

わざと口に出して自分に言い聞かせる ここで冒頭に戻る

それでもやっぱり、本音を言うと寂しくて 悲しい 前々から計画されていた、５人の彼氏たちによる俺の誕生日会

何て。 過保護にも程があるんじゃないかと言うほ ど俺を心配してくれた優しい彼氏たち ただもてなされるだけではどうも居心地が 悪いので、 慣れない手つきで作った料理も、 家に来ると言っていたから久しぶりにした 部屋の掃除も、全部無駄だったということだ

自分だけ浮かれてるみたいで、 自分だけ楽しみにしてるみたいで、 なんだか恥ずかしくなって、 なんだか寂しくなって、 目から涙が出てきた

涙が伝う俺の頬をペロペロと舐めるつーちゃん また心配させてしまったのだろうか？

きっと犬には理解できない言葉を、 犬に言い聞かせる

わざと明るい口調で言う 言い終わると、ポツンと1人部屋の中にい る孤独感でが耐えられなくなって ソファーに横になる つーちゃんを抱いているからだろうかなん だか体がポカポカして眠気が襲ってくる

そんな独り言を漏らして俺は深い眠りの中で落ちた

ガサゴソガサゴソ と何か音が聞こえる、

寝起きのよく、回らない頭で考える

一気に、騒がしくなった 前までは、俺１人だったのに

耳のそばで、声がして 体がビクつく

ひそかに楽しみにしてた、 皆との、誕生日会が急に1人になって 寂しくて泣いたなんて 絶対言えない!///

うるうるとした目で見つめる ころちゃん そんな目で見ないでよ、

全員に、不安そうな目で見つめられる こんなの、話すしかないじゃん、

でも、

やばい、止めないと なんか、なんかしないと！ 誰でもいいか、 いや、身長的にころちゃんだね

ちゅ

なんや、かんやで彼たちに 振り回された誕生日だった おがけで、素直になれたし、 すごく楽しくて、嬉しかった、 愛してるよ、なんて言ってやんないけど

あのあと、俺が作ったご飯を食べた

ぱくっ

なんて言って、お風呂に入って プレゼントをもらって あっという間に、もう夜だ

言葉でも、体でも愛を分かったりぃぬくんなのであった、