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コメント
1件
続き楽しみです🙌🏻💖
放課後の空はまだ明るいのに
商店街の看板には
ちらほら灯りがつき始めていた
自転車のベル
揚げ物の匂い
制服のまま寄り道する学生の声
3人は並んで歩いている
透華はコンビニ袋から
唐揚げを取り出していた
夜々が睨む
夜々
夜々
矢野
夜々
矢野
そういいながらも透華はひとつ差し出した
夜々は受け取る
夜々
夜々
○○は笑いながら
歩道の白線の上でバランスを取っていた
スマホが震える
ちらっとみて
ポケットに戻す
透華が気づく
矢野
○○
○○
○○
夜々
夜々が即答
矢野
○○
○○
○○
夜々
○○は空を見上げる
○○
○○
○○
透華は時計を見る
矢野
夜々はお腹をさする
夜々
夜々
矢野
矢野
夜々
透華はため息をつく
矢野
○○
○○
○○
矢野
○○
○○
少し間を置いて
○○
○○
夜々が頷く
夜々
矢野
矢野
○○は笑う
夕方の風が
3人のスカートを揺らす
笑い声は軽いのに
どこかで何かが追いついて来ないみたいな
そんな歩幅だった
3人の影が長く伸びていく
時刻は十時を過ぎた頃
台所では水の流れる音がしていた
母が洗い物をしていた
菅原母
菅原
菅原母
菅原母
振り向くとラップのかかった小鍋
菅原
菅原母
菅原母
菅原
慣れた手つきで鍋を受け取る
玄関を出て
向かいの家へ
夜の空気は少し
ひんやりしている
インターホンを押す
応答なし
もう一度押す
静か。
玄関の明かりもついていない
菅原は小さくため息を着く
菅原
菅原
独り言のように呟いて
家へ戻る
鍋を1度冷蔵庫に入れ
スマホを手に取る
【どこいる?】
既読はすぐについた
少しして返信
【今最寄り着いたー】
菅原は苦笑する
菅原
外に出る
家の前
電灯の下
腕を組んで待つ
夜は静かで
遠くの電車の音だけが響く
十一時手前
足音が近づく
○○が歩いてくる
少し早足で
少しだけ疲れた顔で
菅原
○○は眉を寄せる
○○
菅原
○○
菅原
菅原
○○
○○
菅原
菅原
菅原は家に戻っていった
配達業務ってなんだろ
少し待つと
鍋を持って戻ってくる
菅原
○○の目が明るくなる
○○
○○
菅原
菅原
○○
鍋をのぞき込み
少し笑う
その顔はきっと
昼間よりずっと年相応だった
菅原は少し真面目な声で言う
菅原
菅原
○○はすぐに返す
○○
菅原は肩を竦める
○○
○○
軽く言った言葉
冗談みたいに
でも少しだけ空気が揺れる
○○は目を細める
菅原
菅原
○○
○○は鍋を抱え直す
○○
○○
○○
まるで天気の話のように言う
○○
○○
菅原は一瞬だけ複雑な顔をした
ほんの僅かに
○○はそれに気づく
○○
声は軽い
でも優しい
○○
少し笑う
○○
鍋を持ち上げる
○○
○○
○○
背を向ける
玄関の鍵を開ける音
明かりがつく
菅原
○○
菅原
声は優しかった
○○は少しだけ笑う
○○
ドアが閉まる
夜が静かに戻る
菅原はしばらくそこに立っていた
五月の終わりの風が
静かに吹いていた