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10-画面の向こう

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10-画面の向こう

第1話 - 10-画面の向こう

102

2019年06月15日

#ミステリー

#恋愛

#SF

Iris

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102

Iris

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助手

何ですかこの画面？

博士

アンドロイド同士で会話させる実験

助手

またAI同士で会話ですか？

博士

そう、前回は失敗したからね

助手

アンドロイド同士だと意見が平行したっていってましたね

博士

だから、今回はお互い画面の向こう側から会話だけで、本人たちは人間同士だと認識させてある

助手

いいんですか？そんなことして

博士

アンドロイド同士だと話が進まないからね

助手

まあ、基本的に受け身ですからね

博士

さらに、片方が上司で片方が部下って設定も入れてある

助手

それなら会話になりそうですね、それでテーマは何にするんですか？

博士

まだ決めてない・・前回はAIにはわからないって結果になったし

助手

AIが理解できるテーマですか・・・

博士

データベースにはアクセス権限があるから何でも検索はできるけどね

助手

検索結果を並べるだけになりますよね

博士

この条件に合うのはこれって考えて決めさせるだけなんだけれどね

助手

AIに判断能力をあたえると自我ができて危険なんじゃ？

博士

その時ように禁止行為のプログラムが入っているから大丈夫

助手

・・・そのプログラムって書き換えられるんじゃ？

博士

ん？アクセスコードが特殊だからね

助手

特殊ですか

博士

うん、秘密。アンドロイドが絶対にしようと思わないことだからね

助手

あれ？本人達は人間って認識してるんですよね？

博士

あ・・・そうだった、まぁそれでも、それじたいが禁止行為だからね

助手

なるほど・・・あれ？でも・・・

博士

ん？どうかした

助手

この状況ってどこかで・・・

博士

・・・？

助手

もしかして・・・私たちも？

博士

・・・いや、まって、そんなことは・・・ないと思うけど・・・

助手

ですよね？

博士

だよね？・・・ははは

別室

博士

まったくこれだから

助手

危なかったですね、気が付きそうでしたよ

博士

やっぱり君は優秀だね、コピーまで優秀でやんの

助手

そうですか？博士のコピーに誘導されている感じでしたよ

博士

ま、いいや、実験は予想以上の結果だからね

助手

なんか、自分たちを見ているみたいで嫌ですね

博士

そうだね

助手

ちなみに私たちって・・・

博士

・・・え？

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