一覧ページ

花は血で咲いた。

第11話 - 第九話　「名もなき花に、銃声を」

460

2025年08月01日

#都道府県ヒューマンズ

#都道府県

#マフィアパロ

yy＠リムんないで…ぇぇえ泣

第九話　「名もなき花に、銃声を」

伏線回収＆補足

伏線①回収：「HYDRANGEAは7都市なのに8席あった」（第八話）「最初から“都市以外”の勢力が、あの円卓にはいた。けど、それを“都市の一つ”と偽って成立させたのは――東京」とある古い音声記録。声は、HYDRANGEA初期構成メンバーの一人、青森だった。「その名は“香川”。でも本当は、香川じゃない。もっと“地下”の勢力だった。……あれは、都市の顔を被った“取引専門の血組織”だったんだ」 “香川”は都市ではなく、裏の商業都市を名乗る“マフィア国家”だった。

伏線②回収：「青森の最期の手紙」＝“第八席への警告” （第七話）「君がまた“紫陽花”を咲かせるというのなら、俺は、その根を焼き払う」―― 宮城は気づいた。「君」とは東京ではなく、“第八の席”――つまり、名乗らずに復帰を狙っていた勢力。「青森は、都市の代表としてじゃなく、一人の“交渉人”として第八と対峙した。そんで――“口じゃ止まらない”と判断して、手を打った」「HYDRANGEAが動き出すなら、戦になる。――それを恐れた青森が、命と引き換えに情報を東京へ託した。あとは……誰がその“残り火”に火を点けるか、だな」

伏線③回収：「写真の男」＝香川代表「札幌さん、件の写真――やはり解析結果、身元は“該当都市不明”でした」「つまり、正式な都市じゃなかったってことだ。つまり、都市間の会合に“部外者”がいたってことだな。……なあ、どうして東京はそれを黙ってたんだ？」札幌は写真を握りつぶすように拳を握る。「俺たちが信じてたもの、全部“偽装”じゃねぇか」「偽装だからこそ、均衡は保たれてた。けどな――その均衡は、もう“香川”が壊した」

伏線④回収：「偽の咲いた花」＝“名を持たない者の影武者” 「あれは香川やない。“香川を名乗った、別の者”や」広島は机上に2つの手紙を置く。 1通はHYDRANGEAの通信コード。もう1通は、福岡に送られた“挑発文”。「同じ書式。つまり、“本物の第八席”はまだ名乗ってない」「じゃあ誰が咲かせようとしてる？」「“第八”じゃなくて――“第九”かもしれんよ」

伏線⑤回収：東京の意図＝「第八を見せびらかして、あぶり出す」「やっぱりね、東京。“本物”を見たければ、“偽物”を泳がせればいい」愛知は微笑む。「でもさ……泳がせてるうちに、“毒”が海全体に広がったらどうするの？」「花はさ、咲いた瞬間が一番毒持ってるんだよ。その毒を撒く前に、手折れるかどうか――僕ら次第だね」彼は“七都市の回線”にアクセスした。「“第八”が名乗る前に、“僕たち七人”で答えを出さないと――次は、“第九”が咲くよ」

福岡は、白手袋を嵌め、銃の弾を込める。

一発ずつ、その名を呟くように。

福岡

東京、宮城、大阪、北海道、広島……そして、愛知。

最後の一発を込めて、口元が笑う。

福岡

残りは、“名もなき者”に向ける弾だ。

福岡

“咲いたふり”したままじゃ、誰かが勘違いして死ぬ。

佐賀

行くんですか？

福岡

撃ちにじゃない。

福岡

――確かめに行く。

福岡

あいつが、“香川”かどうかを。

バーの奥で、静かに火を灯す大阪。

大阪

HYDRANGEAってのは、“均衡”の名前やった。

大阪

でもその実態は

大阪

――誰が一番“殺さずに操れるか”を競うゲームや。

大阪

咲かせる花は、言葉。

大阪

手折る花は、銃。

大阪

でもな、香川だけは――

大阪

“血”で咲かせようとしとった。

京都

だから、粛清した？

大阪

ちゃう。

大阪

あれは、ワイら全員で“票を入れた”。

大阪

“第八席を排除する”ってな。

場所不明。

夕闇の倉庫。

武装した数人の男たち。

そこに、福岡の姿。

福岡

その弾倉の刻印。

福岡

香川のものだな？

覆面の男が笑う。

記録には残っていないのに、なぜ知っている？

福岡

俺が撃ったからや。

福岡

かつて“お前らの席を空にした”とき――な。

緊張が弾ける。銃声。

しかし――

福岡は弾を逸らした。

福岡

撃たない。

福岡

撃った瞬間、お前は“香川”になる。

福岡

だから、お前に訊く。

福岡

“お前は、何を咲かせようとしてる？”

男は黙して立ち去る。

残されたのは一枚のカード。

裏に記されていたのは――

《HYDRANGEA：Blooming Request》

第八席＝“香川”は正式な都市ではなく、“取引専門のマフィア勢力”が都市の皮を被っていた HYDRANGEA八席目は都市ではなく地下組織代表青森の手紙は「第八＝香川」への警告。粛清を恐れて情報を東京へ託した HYDRANGEAを再起動しているのは“偽物の香川”、もしくは“第九勢力” 東京の狙い＝“偽の花を咲かせて”、本物を炙り出す。愛知は最も早く“香川の影”を看破しており、各都市へ警告を送ろうとしている福岡は再び“銃”を取り、暴力での抑止に踏み出したが……ぎりぎりで踏みとどまる。

次回予告＿。

全都市緊急招集。愛知の呼びかけで、七大都市がひとつの円卓に集結する。だがその会議は、HYDRANGEA再構築の可否を問う“公開裁判”だった― そして、ついに“偽の第八”が動く。一発の爆破、ひとつの都市の破壊。全員の均衡が――崩れはじめる。

第十話　「その名を誰が語るか」

――これは、裁判か。処刑か。

next→♡250

yyです。

一度上げたのですが、なんかバグで見れなくて…泣

下書きに戻してもう一回上げたりしたんですけど

ぜんぜん直らないので、一回消してあげなおします…。

一からから作り直しましたぁ…

次回予告も入れてみましたｯ！！

そしてですね、私明日から林間学校で…。