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なんかこれが1番好きですwヽ(*´∀`)ノTERRORの特徴?を上手く使ってる感じがしましたし、泣けてきますねw(これ書いている時泣いていました)とても美しい表現をされていて、とても感動しました😭😭🙂
これアプデのせいでお話読みながらコメント書けなくなってちょっと間違ってるとこあるかもしれないんですけど… えっと…女の子が言った、「いきたい」ってどっちのいきたいなんだろう?って思いました… 「生きたい」か「逝きたい」か。 カプセル飲んで本当は「逝く」つもりだったんだろうけど、最終的には「生きる」っていう決断をしてよかったなぁって。
変わらない、
代われない、
替わりない。
なんにもしたくなかった。
生きるのが いやになった。
かといって 死にたくもなかった。
いっそ 殺してくれるならいい。
私を刺して、 命を奪って
そしてどこか 遠いところに
あの世にでも 連れ去ってほしいと おもった。
本当は 《わたし》を 伝えたかった。
だけど 君みたいになりたくて、
《ほんとう》なんて 消えてしまった。
こんな私は✕で、 だから
コピーだらけの偽物に なっちゃったって
仕方がないのかな。
だいすきな夜の空が 今日はくすんでいて
まるで泣きだしそうに 影を落としていた。
こんな日に限って、最悪。
悲哀に満ちた 黒い雲までも
私の味方には なってくれない、 なんて
詩的なことを考えてみた。
見てほしかった。
知ってほしかった。
《ほんとうのわたし》 なんて
だけどもう、 どこにもいなくて。
眩しくて遠くて 幸せそうな君を
ずっと 羨んでいた。 でも
まじりっけのない 純粋な憧憬は
いつからか 全て消えてしまって
どこかで 妬んで恨んでしまった。
そんな感情が 脳の奥に 沈んでいたってことを
ようやく知って。
そのまわりを囲む 別の気持ちには、
気づいてはいけない とおもった。
きっと頭のなかが ぐちゃぐちゃになって 狂ってしまうから。
なんでもできる優等生だと 思っていたのに、
全然違ってることに 気がついた。
実ははじめからあって 隠していただけの
そんな、劣等感を 見せつけられて。
ぽつ、と 何かが滴る感覚がして
傘も持たずに 呆然と立ちつくす私に、 暗い空は
次の瞬間 雨を降らせた。
雨が 隙間に入りこんで
身体の奥まで 浸っていく。
私みたいだ、って 思った。
くしゃみをひとつして、 そんな自分に
なんだか 笑えてしまった。
だから とりあえず やめた。
どうせ 不器用なのに
期待されると がんばってしまう。
私をほっといて、 なんて考えるくせに
構われないのが こわくて仕方ない。
私はふたりといないけど
替わりなんて 幾らでもあるのに
なのに 誰とも代われなくて
中途半端に 生かされて
永遠に変わらない、 報われない日々。
そういうのが もう、
全部 めんどくさくなって。
遥か先にいる 「ハレがいい」と言う 君は
いつだって 太陽みたいに
明るくみんなを照らすから。
うらうらと 羨んで恨むことしか できない
意地悪な雨みたいな 私とは違うから。
傷と穴だらけの 心の底に
吐けない憂鬱が どんどん溜まって。
自己中心が渦を巻く この社会は
もやもやとして 気分が悪くなって。
✕だらけの人生なんて、
なんにも意味がないのに。
こんな私は 生きてるだけで、
存在価値なんて 欠片もないのに。
水のなかに溺れながら 漂っているみたいに
身体が力なく ゆらゆらと揺れて、
振り絞って 叫んだつもりの声は
ぶくぶくと膨らむ泡に かき消されて
夢のなかだと わかっていたけれど。 わかっていたからこそ
このまま終わらないなかで
このまま終わってしまえば いいのに。
そんな願いが ちらついた。
土と埃を被った ベンチに座って
何をするでもなく 俯いた。
学校に行ってないの、
いつからだっけ。
わがままな欲望に支配されて
輝いていた《過去》に 囚われて
《今》を走る君に、 君が立つ場所に 憧れて
思えば想うほどに なれなくて
いつしか 真似をしているときから
私は空っぽになった。
あの頃はよかった って嘆いてみても
もう戻れないのに。
だからいつまでも そこに留まって
停滞したまま動けない。
リュックサックから カプセルを出して
手のひらいっぱい 噛まずに飲んだ。
苦しいほどに苦く ざらついていて、
水分と一緒に 感情まで奪っていって、
私の全部が からからな殻に なっていくようで、
堪えきれない 涙と一緒に 吐き捨てた。
濁りのない澄んだ空を 包むように浮かぶ陽光で
さーざーと降る露が きらきら煌めいていた。
それ以外に なんとも言えずに、
唇を噛んで 両手を伸ばすと
小さな欠伸が 喉を通った。
余裕ぶって 《いつも》を 演じているけれど
まだほんのすこし 恐怖、という 感情が残っていて
それを断ち切ってしまうために
轟音と共に私を押す風に 大声を乗せた。
…… なんて。
君には届かない距離で 呟いた本音さえ
《ほんとう》なのかは わからない。
そうして さいごに
この気持ちに 名前をつけて
だからそれが はっきりと カタチになって。
やっぱり 誤魔化したけれど
いちばん幸せに笑って
立ち止まらずに、
空を走ることができた。
天気雨ピリオド