行秋
...

空
わっ!!

空
なになに!?

行秋
空はぼくの友達なんだよ?

重雲
それなら僕だって...!

空
え?俺重雲の友達だったの?

重雲
...

行秋
だってよ?

重雲
こほん、細かいことはいいんだ

重雲
行秋、いきなりどうしたんだ?

行秋
別に、なんともないさ

重雲
あの変態にあてられたか?

行秋
そんなわけないだろう!?

重雲
じゃあなんでそんなこと...

行秋
僕の自由だろ?

空
うぐっ...

行秋
僕は彼の親友なんだ。

空
俺行秋の...

行秋
今親友になったから

空
そ、そう...

重雲
いくらなんでも強引すぎじゃないのか?

行秋
どこが?

重雲
そういうところがだ

行秋
親友なんだからこんなことしても平気だろ?

空
ま、まぁ...

行秋
空もこう言っているんだ。なんの問題もないじゃないか

重雲
くっ...

行秋
ふっ...

空
2人って友達同士じゃないの?

空
つまんないことでいつもこんなに喧嘩してるの?

行秋
つまんない...こと...?!

重雲
いつもはこんなんじゃないんだ!

重雲
ただ…

行秋
うっ…

重雲
はぁ…

重雲
少し上機嫌で威勢が良くなっているんだ

重雲
どうせ、新しい友達が行秋より僕に懐き始めたのを感じて、威張り散らしたいんだろう

空
つまんないな…

行秋
そ、そんなことは…

重雲
行秋。

行秋
うぅ…

行秋
す、すまない

行秋
重雲…空

行秋
重雲の言った通りだ。少し調子にのりすぎた

行秋
久々に友人ができたものだから興奮して…2人とも、本当にすまない!

空
いいんだよ別に

空
恥かいたのは行秋なんだし、そんなに謝らないで

行秋
……

行秋
うん…君は毒舌なんだね…

重雲
そうみたいだな…

3人でほっとしながら屋上で何気ない会話をしていると屋上の扉が開く
空
!! 誰?!

行秋
先生だったらやばいぞ!

重雲
扉の上の空間に隠れよう!

扉の上にある上の階に移動した途端に扉が完全に開き人が入ってくる
ゴロー
おぉ!この学校は屋上に入れるんだな!

万葉
うむ、そのようだが…

万葉
……

ゴロー
? どうした、万葉

万葉
どうやら先客がいたようだな

ゴロー
先客!?

万葉
拙者は楓原万葉。彼はゴロー。ここの生徒でござる

万葉
お主らは?

行秋
言っていいのか?(ボソッ

重雲
別にいいんじゃないか?(ボソッ

空
ダメ。相手はカマかけてるかも…(ボソッ

重雲
そ、そうなのか?(ボソッ

行秋
さぁ…(ボソッ

万葉
……

ゴロー
誰もいないみたいだぞ?

万葉
…空殿。出ておいで

空
(なんでバレた!?)

ゴロー
うわっ!!!本当にいたんだな…?!

万葉
他にもいるでござろう?

行秋
人が来たようだから行こう。重雲

重雲
あぁ

2人も空に続き降りていくところで万葉が空に話しかける
ゴロー
か、彼らは?

万葉
こちらは空。拙者の友人でござる

空
無視してごめん。知らない人と一緒にいたから邪魔しない方がいいかなって

万葉
そういうことなら平気でござるよ

万葉
空、この人はゴロー。拙者の友人でござる

ゴロー
宜しくな、空

空
うん。宜しく

空
あ、ちなみに俺と一緒にいたのは青髪が行秋。水色の髪の子が重雲。2人とも俺の友達だよ

万葉
お主も新しい友人が早速増えてきているようだな

空
まぁね

空
友達は沢山いて後悔しないし。

万葉
それなら空…拙者と

行秋
空!!!そろそろ行くよ!!

空
わかった!

空
ごめん、行秋が呼んでるからもう行くね

ゴロー
行っちゃったな…

万葉
まるで風のように走る子だな

ゴロー
確かにそうかもしれないな
