恋焦がれ

これはちょっとした修羅場なのか

冷静に、冷静に状況を読み込むしかない

焦りと困惑で、少しの間沈黙が続く

なんで椅子を持ってきてまで3人席にしたんだ

あれ、なんか私

楽しんじゃってる？

それに仲良くなってる気がするし…

なんで、楽しめてるんだろう

数日前まで、 もう関わりたくもないとか言ってた癖に

言ってることとやってる事が矛盾してる

席.立)

あぁ、そうだ

urと久しぶりに一緒に居るからか

きっと、それ以外に楽しめてる理由なんか

ない

ぐっ…(手首.掴

真っ直ぐな目線

ビー玉のような丸い目

腕.離)

一瞬見えた

少し迷いがある顔

名前も、住所も

趣味も、連絡先も…何も知らない

仲良くなったのは今日限りで

今このまま別れれば奇跡がない限り出会えない

それでもこいつは聞かなかった

私の腕を握るまでして呼び止めたのなら

聞いてくれても良かったのに

誠実な人が好き

でもやっぱり堅すぎるのは嫌

だからと言って遊び人が好きな訳じゃない

少しくらいは自由がある人がいい

我儘なのは分かってる

完璧が少し崩れた人が好き

優しさだけじゃ堕ちれない

今の気持ちが変わってるかどうかなんて 分からないけど

6年前

手紙で私を呼び出した時

urは私を好きだと言ってくれた

優しかった

urの安定の包容力が心地よかった

心の底から楽しいと思わせてくれる

返事、どうしよ。

6年間も返事を出せていなかったのは 悪かったと思う

数年が経ってタイミングを失ったとはいえ

自分から切り出して応えを出すべきだった

「俺、一途だから」

「etさんが俺のことを振ったら」

「やりたい仕事をするだけだから」

罪悪感と自分への嫌悪感で

胸が圧迫される

口付)

目.合)

あれ、あれ？

今私何見た？

今日はまた

初めて声をかけてきた時と違う香水の匂いがする