この作品はいかがでしたか?
46
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水.
この一言が始まりだった。
僕はほとけ。
小学五年生。
青.
青.
水.
「今は5−3やな!w」
この言葉に少しでも期待した僕が馬鹿だった。
でも、
こんなの、嘘に決まってるのに。
少しでも
思いぶらせした
いふくんが悪いんじゃん、。
水.
水.
青.
青.
心の中でガッツポーズ
だってそうだよね
「好きな人」の好きな人
気になるじゃん。
ただ、
その好きな子に
ちょっとの嫉妬をしながら。
水.
水.
青.
青.
水.
やっぱね
僕は
一生片思いで
良いんだから。
水.
青.
今日は春の初めぐらい、
昨日は暖かかったのに
今日は寒かった。
ただ、極普通の言葉。
ただ、僕は普通の言葉1つ2つ
これだけでも勇気がいるの。
水.
水.
水.
青.
半分冗談で言ってたの。
でも
噂も流れてて
ちょっと、ちょっとだけ
聞いてみたかったの。
それだけだったの。
君の少し赤い、
照れくさそうな表情
みんなが見たら普通の男の子かもだけど
僕の目に映ったのは
可愛い子猫みたいで
愛おしくて
その表情、
気持ち、
全部僕に向いてれば
幸せだったのに。
「失恋」しなくて、済んだのにッ、…w
水.
ここはちゃんと笑い飛ばさなきゃ
、…好きな人が幸せだったら
僕も幸せなんだから!!
青.
水.
青.
水.
水.
青.
水.
逃げるように
僕は会話を切った。
そして出せる全力で走った。
僕の顔は赤いだろうか。
涙が溢れているだろうか。
そんなの、…
今は知らなくてもいいのだろうか。
少し走ったあと
1番会いたくない人と会ってしまった。
僕の目、赤くないかな
涙、しっかり拭けてるかな、。
とにかく
素通りしたかった。
声をかけないでほしかった。
赤.
水.
赤.
水.
赤.
りうちゃんにはわかんないよ。
りうちゃんは
1回も失恋したことなんか無いくせに
好きな人と両思いで
付き合っているのに
僕の何がわかるっていうの?
僕は
僕は
失恋ってわかっててこうしたかったわけじゃない
ただ、りうちゃん達が
水.
赤.
もう止めようとした頃には遅かった。
もう僕の口は動いていた
言葉がもう出ていた。
あーあ
ごめんなさい
水.
ごめんッ
ごめんごめんッ
ほんとは聞こえてるの
りうちゃんが僕のこと呼んでるの。
ほんとーにごめんねッ
今は
今だけは
聞こえないふりをさせてください。
今度また謝るから、
許して。
今は
ただ、泣かせてほしいッ、
水.
水.
水.
水.
別に
そんなに好きだったつもりじゃない。
「学校の中だったらこの人」
そんな想いだった
そんな想いのはずだった。
しょーちゃんよりも
僕が先に出会ったのに
僕が先に好きになったのに
僕は大好きなしょーちゃんが
だいすきなしょーちゃんだからこそ
あまり悪く思えなかった。
僕は嫉妬の海に溺れているけれど
あの子は、可愛いんだ。
僕もだいすきだよ。
しょーちゃんのこと。
元気で
好きなものに熱心になれて
身長も少し小さくて
守ってあげたいような存在だから。
水.
水.
ー数ヶ月後ー
夏休みも終わって、冬に入った頃だった。
しょーちゃんといふくんが付き合ったとかは知らない
付き合ってたとしても
僕の耳には入らないだろう。
もう、辛い思いはしたくない。
誰かを僕のせいで傷つけたくないから。
2人は、もう詳しくは知らない。
僕が関わって何もできないから。
2人を別れさせたとして、
いふくんはそれが幸せ?
しょーちゃんはそれでいいの?
こう考えると胸が苦しくて
僕は、もう片思いで、
失恋で、この恋を終わりにします。
僕が幸せにしたかったなぁ
僕の事を
少しでも好きになってもらいたかったなぁ
今でも大好きだよ。
いふくん、
僕と違う誰かと、
君が幸せと思う人と
幸せになってね。
コメント
8件
こちらの作品は、本編でも言った通り実話です。 このお話を自分の悲しいエピソードのままで眠らせとくのは勿体ないなと感じ、このような作品を作らせていただきました。 この作品は、出席番号など、個人情報以外、基本的に私の実話となっております。 共感や、悲しい、切ないなどの気持ちで読んで頂けていたら幸いです。
番外編とかあったらまたみたいです!
これ見た瞬間泣きました😭神作品ありがとうございます😭