あれから月日は流れ… ゾムは高校一年生になっていた。
母親は離婚し、相変わらず仕事漬けの毎日を送っている。
ゾムもあの日から笑うことがほぼないまま、高校に進学した。
目標もないまま勉強して、運動をして、本を読む。 元々努力家だったので、どの分野でもトップの成績を保持していた。
そしてエーミールは、親の言われたように大学に進学。
ただ、たくさんの本を読んだおかげで感情豊かに育った。 感動したら泣くし、面白いことがあったらよく笑う。
大学ではその素直な性格のおかげ(とその家柄のせい)で、常に周りに人がいる。
そんな2人の一息つく場所はどちらも 図書館 だった。
エーミールside
エーミール
しばらく読んでいると、エーミールの目には涙が。
エーミール
とめどなく流れる涙をそのままに読み続けていると、後ろから肩を叩かれた。
ゾム
エーミール
ゾム
エーミール
ゾム
エーミール
エーミールは、声をかけてきた少年、ゾムのことが気になった。
エーミール
ゾムside
ゾム
ゾム
ゾム
ゾム
しかし、あまりにも綺麗に涙をこぼす彼、エーミールのことが気になって仕方が無くなった。
ゾム
ゾム
振り向いた彼の瞳は涙に濡れていて、ゾムはなんとも言えない気持ちだった 何年も泣くことなどなかったため、泣くという行為が変に感じたのだ。
エーミールは大丈夫と言って、本を勧めてきた。
ゾム
ゾム
ゾム
しばらく勉強していると、今度はゾムが肩を叩かれた。
ゾム
エーミール
変な人。 そう思った。 でもこんなふうに声をかけられるのはほぼ初めてで、思わず首を縦に振ってしまった。
エーミール
ゾム
エーミール
図書館1階のカフェ
エーミール
ゾム
エーミール
エーミール
ゾム
エーミール
ゾム
エーミール
ゾム
エーミール
ゾム
エーミール
エーミールはなんだか楽しそうだった。 ゾムはそんなエーミールを訝しげに、しかしおもろい人だという気持ちで見つめた。
エーミール
ゾム
エーミール
ゾム
エーミール
てっきり怒られると思っていたゾムは拍子抜けした。 羨ましがられるとは、、、
ゾム
エーミール
ゾム
ゾムもエーミールも、なんだか互いを気に入った。 何が、はまだ分からないが、話していたら心が落ち着くことだけは確かだ。
エーミール
ゾム
エーミール
ゾム
エーミール
2人は満足して帰った。 なんだか秘密の友達ができた気分で、少しくすぐったかったのはここだけの秘密。
作者
作者
作者
作者
作者
作者
作者
作者
コメント
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尊い…