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ジイド
俺には今、貴君が右に避ける未来が見えた
ジイド
其れに合わせて狙いを修正した
ジイド
だが貴君は其の未来を見て方向を修正した
ジイド
其れも俺には見えた
ジイド
数秒後に起こる自分の危機を見る能力
ジイド
俺もまた、貴君と同じ事が出来る
ジイド
俺達の持つ未来観測能力は万能だ
ジイド
貴君だけが俺を葬り、此の抗争を止められる
ジイド
貴君がポートマフィアの人間なら敵の長たる俺を撃つ事こそ本解
織田作之助
断る
織田作之助
俺は仲間を助けに来ただけだ
ジイド
何…？貴君はマフィアではないのか？
織田作之助
マフィアも色々だ
微睡〇〇
殺さずのマフィアで有名な男だよ？作之助は
ジイド
銃は人を殺す道具だ
ジイド
然して此処は戦場だ！
織田作之助
戦う事に興味は無い
織田作之助
俺が興味があるのは生きる事だ
ジイド
死よりも重要な生など存在しない！
ジイドが作之助を撃つ未来が見えたのか、
其れを避けてジイドに銃を向ける作之助。
ジイド
そうだ、其れで良い
ジイド
何っ！？
織田作之助
ﾊﾟﾝﾊﾟﾝｯ
ジイドもまた作之助の攻撃を見て後ろへ避ける。
ジイド
あくまで本気で戦う心算はないと…
織田作之助
俺には殺しをしない理由がある
織田作之助
他所を当たってくれ
ジイド
何故だ！
ジイド
俺と部下達は死に値する場所を求め、
ジイド
死霊のように世界を彷徨った
ジイド
貴君が唯一の望みなのだ…！戦ってくれ！
ジイド
でなければ…！
織田作之助
俺がお前の願いを聞けないのは、夢があるからだ
織田作之助
何時かポートマフィアを辞めて何でも出来る身になった時、
織田作之助
海の見える部屋で机に座って…小説家になりたいんだ
織田作之助
銃を捨て、紙とペンだけを持って
織田作之助
ある人が小説を書く事は人間を書く事だと云った
織田作之助
人の命を奪う者に人生を書く事は出来ない
織田作之助
だから俺は人を殺さない
ジイド
其れが我々の戦場に登ってこない理由なのか…
ジイド
其れがお前の答えか
織田作之助
…そうだ
と、ジイドが銃を私に向ける。
作之助が私を庇おうと動いた。
微睡〇〇
作之助！動かなくて良い！
織田作之助
！？
私の胸に三発の銃弾が撃ち込まれた。
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