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教室に入った瞬間 俺の目は自然と流星を探してた

長尾謙杜

流星!おはよ!

肩をぽん、と叩くと、流星が少しだけ振り向く

大西流星

……朝から元気すぎやって

長尾謙杜

ええやん!流星の顔みたら1日始まる気がすんねんもん!

そう言いながら、俺は自分の席を通り越して流星の隣に座る

大西流星

……またここ?

長尾謙杜

当たり前やん!ここ落ち着くんやもん!

そういいながらも、流星は席をずらそうとしない

それだけで、俺はちょっと嬉しい。

長尾謙杜

はい、これ!

大西流星

……なに、それ?

長尾謙杜

昨日落としてた消しゴムや!また無くすと思って預かっとった!

大西流星

自分で拾おうとしてたんやけど?

長尾謙杜

俺がおるんやから任せとけ!

大西流星

……ほんま世話焼きやな

長尾謙杜

流星限定でな!

大西流星

……余計重いんやけど

そう言いながらも、 流星は消しゴムをポケットにしまった

昼休み

長尾謙杜

流星、購買行こや!

大西流星

混むから嫌やって

長尾謙杜

だいじょーぶ!俺、並ぶの得意やから!

数分後、袋を差し出す

長尾謙杜

はい!流星の好きなやつ!

大西流星

……なんで分かるん?

長尾謙杜

覚えてるに決まってんやん!

大西流星

……覚えすぎやろそれ

長尾謙杜

ええやん!忘れへんのが俺のええとこや!

大西流星

……期待するからやめて欲しいんやけど

冗談っぽい声 でも、何故か胸がざわついた

放課後、文化祭準備

長尾謙杜

その飾り、もうちょい右や!

大西流星

ここでええ?

長尾謙杜

そーそー!完璧ぃ

脚立の上で、流星の足がグラッと揺れる

大西流星

うおっ!

長尾謙杜

危なっ、!

咄嗟に腰を支える

長尾謙杜

大丈夫?怪我してへん?

大西流星

……平気やって

長尾謙杜

ほんま?無理したアカンで?

距離が、近い。

大西流星

……近いんやけど

長尾謙杜

落ちるよりマシやろ!

そう言いながら 手を離すタイミングがわからなかった

その時

女子A  「……ね、あの二人」 女子B  「ほんま仲良すぎやろ」

女子A  「親友にしては距離近くない?」 女子B  「付き合ってるって言われても信じるわ」

ヒソヒソ声が、耳に刺さる

俺は聞こえへんフリをして、流星を見る

長尾謙杜

疲れたん?休む?

大西流星

……別に大丈夫やって

長尾謙杜

それ、"大丈夫ちゃう"言い方やん!

大西流星

……気にしすぎやろ

少しして

如月 七海

長尾くん!

長尾謙杜

ん?どしたん?

如月 七海

ちょっと相談いい?

長尾謙杜

すぐ戻ってくるから待ってて!

振り返ると 流星が視線を逸らしていた

長尾謙杜

……流星?

大西流星

別に、行ってきたらええやん

声は平然としている。 でも、どこが硬い。

話を終えて戻ると 今度は流星の前に、さっきの女子が立っていた。

如月 七海

大西くん

大西流星

……なに

如月 七海

長尾くんってほんと優しいよね

大西流星

……そうやな

如月 七海

誰にでも、ああやって優しいんだよ?

大西流星

……そうなんや

その言葉を聞いた瞬間、 胸が嫌な音を立てた

長尾謙杜

流星!!

駆け寄る

長尾謙杜

どしたん?、元気ないやん

大西流星

別にって言ってるやん

長尾謙杜

それは嘘や!

頭に手を置く

長尾謙杜

流星がしんどいん、俺ホンマに嫌やねん

大西流星

……そういうの、やめてほしい

長尾謙杜

なんで?

大西流星

……勘違い、するから

長尾謙杜

……勘違い?

大西流星

なんでもないって

その言葉が妙に遠く感じた

スマホが震える

???『長尾くん、君に行ってないことあるよ』 ???『優しさって、時々人を傷つけるから』

画面を閉じても、胸のざわつきは消えへん。

……俺は 流星にとってなんなんやろ

――この日から 噂は静かに、毒みたいに広がり始めた。

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