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〜始まりの町 タスト〜

フィン

フィン

はい着いた!

シュナ

早く下ろせ!

シュナ

人目について恥ずかしいわ!

フィン

あ、ごめごめ…

シュナ

シュナ

ったく…

シュナ

だいぶ落ち着いてきたから左腕の痛みがだいぶ増してきた

フィン

まぁへし折れてますし

シュナ

なら早く治せるとこに連れてきなさいよ!

フィン

じゃあギルド行くか

シュナ

はぁ?

シュナ

なんでギルドなんかに……

フィン

ま、僕の浅知恵だけど信じて着いてきて

〜タスト ギルド〜

受付嬢

どうもこんにちは!

受付嬢

タストのギルドにようこそ!

受付嬢

本日はどのようなご用件でしょうか?

フィン

僕冒険者になりたいんだけど

受付嬢

はい!かしこまりました

受付嬢

必要な書類の他に『才能開花』についてお聞きます

受付嬢

まず才能開花自体はしてますか?

フィン

してると言えばしててしてないと言えばしてない

受付嬢

受付嬢

と言いますと?

フィン

僕の出身はアルマなんだけど

フィン

そこで才能開花をさせる儀を行った時

フィン

僕には才能開花がなかった

フィン

代わりに異能開花として身体能力強化を手に入れた

フィン

嘘だと思われるかもしれないがこれが事実だ

受付嬢

受付嬢

うーん……

受付嬢

お客様が嘘を言ってるようには見えないのですが

受付嬢

申し訳ないですが決まりで才能開花をしてないと冒険者登録は……

シュナ

シュナ

ねぇ!

シュナ

それって代理とかは無理なの?

受付嬢

シュナ

私は騎士としての才能開花を果たしてるの

シュナ

だから私も冒険者として登録して

シュナ

その私からの推薦ってことで手続きは出来ない?

受付嬢

一応可能ですが…

受付嬢

その場合ですとあなたのギルドランクが少なくともEクラスにならないとその許可は降りません

シュナ

くっ……。名案だと思ったけど

シュナ

さすがに上手くは行かないか…

フィン

いや、シュナが冒険者登録出来るならそれでいいよ

シュナ

は?

フィン

僕がやりたかったのは冒険者優遇権を使いたくってね

フィン

その折れた腕をただ治しに行くのだと結構お金かかるけど

フィン

冒険者優遇権を行使するとギルドお抱えの医療班に特別値打ちで治療してもらえるんだ

フィン

それ使って少しでもお得に治したかったんだよ

フィン

この行使権自体は冒険者誰でも持ち得るもので

フィン

他者に使う事も可能だからさ

フィン

それ使って僕のポケットマネーから治そうと思ったんだ

シュナ

なるほどね

シュナ

アンタ意外と外について詳しいのね

フィン

オジサンの手伝いで外にはよく来てたからね

受付嬢

受付嬢

ここに来る途中でそんな凶暴な魔物と出会ったのですか?

フィン

魔物じゃなくて人だね

受付嬢

人、ですか……

受付嬢

ちなみにどんな方です?

シュナ

大斧担いだスキンヘッドの山賊

受付嬢

受付嬢

少々お待ちください

フィン

なんだ?

フィン

今の話しただけで顔色が一気に変わったな

シュナ

なんかあったんかね?

受付嬢

受付嬢

すいませんお待たせいたしました

受付嬢

今お話した情報をもとにすると

受付嬢

こんな方でしたか?

そう言って受付嬢は一枚の指名手配書を二人に見せる

フィン

そうそうこんなやつだな

シュナ

マジであの時は死ぬかと思ったよね

フィン

さすがに今の僕らじゃやれないからガン逃げしたけどね

受付嬢

……『槍斧の獣』から逃げれただけでもすごいものですよ

フィン

そうふのけもの?

受付嬢

この男の異名です

受付嬢

彼が扱う斧はいわゆるハルバードと言われるものでして

受付嬢

槍としても機能する斧を使うんです

受付嬢

あまり言いたくは無いですが

受付嬢

この辺に現れる山賊の中でも群を抜いて恐ろしい相手です

フィン

それからちゃんと逃げてきたからな僕ら

シュナ

普通には逃げれないから抵抗して隙みてね

受付嬢

……槍斧の獣から逃げれるなんて

受付嬢

この事を上にお伝えすればもしかするとお連れの方も

受付嬢

特別待遇となり冒険者として登録できると思います

フィン

マジで?

受付嬢

では、もうしばらくお待ちください

シュナ

シュナ

てか、あいつちゃんと実力者なんだね

フィン

見た目は完全にモブだよな

シュナ

台詞回しも完全に三流だったけど

シュナ

実力で言えば確かよね

フィン

アイツ蹴り飛ばした時足が重かったもんな

フィン

確実にそれなりの場数を踏んでるやつの体つきだった

シュナ

ぶっちゃけ二度と会いたくないけどね

フィン

今はまだ会っても何も出来ずにやられる気がするし…

シュナ

それに…

フィン

シュナ

アイツが使ってた武器

フィン

あいつと同じくらいでかい大斧だろ?

シュナ

そう。『大斧』なのよ

シュナ

受付の人は『槍斧』て言ってた

シュナ

つまりあの大斧はメインウェポンでは無いってことにならない?

フィン

じゃあなんだ?

フィン

僕らはそんな手抜きのやつに死にかけてたってのか?

シュナ

そうなるし、何よりあれ以上に強くなるって考えるだけで……

フィン

マジで考えるのはやめとこ

シュナ

そうね……

受付嬢

受付嬢

大変長らくお待たせいたしました

受付嬢

今ですねギルド長にお話したところ許可が出ましたので

受付嬢

お二人のギルドカードを作成させて頂きました

受付嬢

本当は皆さん開始時はFランクからスタートなのですが

受付嬢

今回はギルド長より特別にEクラススタートでも大丈夫との事です

フィン

よっしゃ!

フィン

これで大抵の施設は少し特に使えるな

シュナ

ま、まぁそこまで無理して昇格はしなくても良かったんですよ?

受付嬢

いえいえ

受付嬢

あの人から逃げてこられたと言うだけでもすごいんです

受付嬢

しかも生きて帰ってきたから彼についての情報も得れるので

受付嬢

それはもうこのくらいはさせてくださいよ

フィン

しっぽ巻いて逃げたのになんか恥ずかしいわ

シュナ

まぁ、欲してたお得は手に入ったからいんじゃない?

フィン

これ、この『槍斧の獣』殺ればもっと知名度とか金も増えない?

受付嬢

はい!ご想像通りかなりの額を出させて頂きますよ

フィン

なら早速仲間になってくれそうな人を探しに行くぞ!

シュナ

あんた忘れてるけどこう見えて私けが人

シュナ

それはあんた一人で頼むわね

フィン

えぇ…

シュナ

んじゃお姉さん私のこの腕治してくれる人の紹介頼んでもいい?

受付嬢

はい、腕のいいものをお呼びして直ぐに治療に取り掛かってもらいます

フィン

フィン

ぐぬぬ……

フィン

色んなやつに話しかけたが煙たがられる

フィン

確かにギルド初日の人間でしかも特別待遇でEに昇格してるやつなんて信用足りないか…

フィン

けど、やっぱり人は欲しいんだよなぁ

フィン

特に僕とシュナは前衛を張るような立ち位置だから

フィン

後方支援ができるヒーラーとか魔術師とか

フィン

この辺が欲しいけどそれらしいやつは見当たらないし……

フィン

どーしよっかなぁ……

ハル

ハル

なぁなぁ?

フィン

ん?

ハル

お前さっきから色んな奴に話しかけてたけど仲間を探してんのか?

フィン

そそ

フィン

僕ともう一人騎士の才能開花を果たした奴がいてね

フィン

そいつと”槍斧の獣”とかいうやつをぶちのめしたくてさ

フィン

もちろんいきなりそれは無理だから

フィン

とりあえず人をあと二人くらい集めて一緒に練度高めて槍斧の獣の討伐してくれるやつを探してる

ハル

ハル

クックック……

フィン

あ?

ハル

アッハッハッハッハッ!!

フィン

な、なんだよ

フィン

そんな豪快に笑って……

ハル

ハッハッハッ!

ハル

ハル

いやぁ、な

ハル

この辺でそんな馬鹿なことを言える奴がまだ居たってことが面白くてな

フィン

なんも面白くねぇわ!

フィン

あいつに殺されかけてんだからなこっちは!

フィン

で、やられっぱなしは気に食わないからやり返すだけだろ!

フィン

これの何がおもろい!?

ハル

しっかりおもれぇよ

ハル

死にかけたってのに臆することなく、再度闘おうとか大抵のやつは思わねぇっての

フィン

なんだぁ?

フィン

茶化すために僕に声掛けてきたフシかぁ?

ハル

いやいや…

ハル

つい面白いから笑ってしまったが

ハル

茶化すために声掛けたわけじゃないよ

フィン

じゃあなんだよ?

ハル

どうだ?私もその”槍斧の獣”とやるためのパーティーに加えてくれないか?

フィン

まじ!?

ハル

あぁ、大マジだ

ハル

ちなみに君が求めてるのは後方支援の者だろ?

フィン

そうそう!

ハル

私の才能開花は『魔術師』

ハル

理論上魔法全般扱うことが可能なのと

ハル

同じようにハルバードも扱える

フィン

物理攻撃に魔法攻撃も使えるのか!

ハル

悪くないだろ?

フィン

是非入って欲しい!

ハル

なら、話はこれで決まりだね

ハル

あと一人のヒーラーについても私は心当たりがあるからそいつを誘おう

フィン

何から何まで助かる…えっと……

ハル

私はハルっていう

フィン

よし!それじゃあハル、これからしばらくの間よろしくな!

ハル

おう!よろしくな

剣も魔法も才能ないからステゴロで世界を回ってみる

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