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義理のお兄ちゃんは恋愛対象ですかっ!?

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義理のお兄ちゃんは恋愛対象ですかっ!?

2 - 義理のお兄ちゃんは恋愛対象ですかっ!? 第二話

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2022年04月30日

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「義理のお兄ちゃんは恋愛対象ですかっ!? 第二話」

東雲 結愛

よし、帰ろっと。

東雲 結愛

あ、でも…。正門にはたくさんの女子がいるし…。

東雲 結愛

よしっ、裏門から帰るか!

おい、向こうの方に人はいたか?

東雲 結愛

ん…?

おい、ここだよ、ここ。

東雲 結愛

ん?なんか声が…

木の上!

東雲 結愛

ん?あっ!

あっちの方に、人はいたか…?

東雲 結愛

え…?私…?

ああ、お前だよ。ほかに誰もいねーだろが。

東雲 結愛

あ、はい、正門の方には、たくさん人いました。

あー、まじか。

どーすっかなー?

東雲 結愛

えっと、どうしたんですか…?しかも、なんで木の上に…?

え、ああ、なんかたくさんの女子がチョコレート持って、追いかけてくんだよ。

俺、甘いもん苦手なのに。はぁ…。

だから、バレンタインなんていう甘ったるいイベントは嫌いなんだよな…。

東雲 結愛

へぇ…。

東雲 結愛

え、ちょっと待って…。

ああ?どうした?

東雲 結愛

え、あなたって…

なんだ…?

東雲 結愛

え、有名な…藤堂先輩!?

はぁ?

何言ってんだ?

東雲 結愛

あれっ、違ったか…。

俺は、藤堂じゃない。

橘 夏樹だ。

東雲 結愛

え!?

東雲 結愛

こ、この人が…!?

橘 夏樹

何驚いてんだ…?

東雲 結愛

い、いや、だって、だってですね、え、え、え?

橘 夏樹

東雲 結愛

た、橘先輩は、めちめちゃ有名な方じゃないですか!?

橘 夏樹

ああ…そうか…?

東雲 結愛

は、はいっ!

橘 夏樹

じゃあ、改めて。

そういうと、橘先輩が急に木の上から飛び降りた。 いままで、葉や木の影で隠れていた顔が明らかになる。 私は、息を飲んだ。

橘 夏樹

橘 夏樹。高3。よろしく。

東雲 結愛

っ!!

差し出された手は、大きくて、白かった。 先輩の茶髪の美しい髪に、太陽の光が当たり、神々しく見える。 首元を大きく開けたシャツに、 すこしゆるんだネクタイ。 耳につけられている、綺麗な銀のピアスに、 整った顔。 背は、凄く高くて、 長い脚。

東雲 結愛

よ、よろしくお願いしますっ!

橘 夏樹

お前は?

東雲 結愛

東雲 結愛ですっ!

橘 夏樹

ふーん。そうか。

東雲 結愛

あの…ネクタイ…ほどけかけてます…。

橘 夏樹

ん?ああ、サンキュ。

橘 夏樹

女子に追いかけられて囲まれたときに、多分ほどけかけたんだわ。

東雲 結愛

うわぁ…大変ですね…。

橘 夏樹

ああ。でもまあ、毎年の事だしな…。

東雲 結愛

そうなんですね…。

橘 夏樹

あ、そろそろ俺、行くわ。

橘 夏樹

いつまでもこんなとこで隠れてたら、マネの蒼井に絶対叱られる。

東雲 結愛

蒼井…!私の親友なんです!

橘 夏樹

へぇ、そうなんだ。

橘 夏樹

あいつ、怒るとこえーよなー。

東雲 結愛

あ、確かに…。

橘 夏樹

んじゃ、またな。

東雲 結愛

は、はいっ!

行ってしまった…。 先輩が行ってしまった後も、心臓がずっと止まらない。 なんか、胸の奥がきゅっとして…。 なんだろう、この気持ち。 これが… これが一目惚れっていうのかな…?

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