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一番古い記憶は海の中。
ご飯を求めて泳いでいたら頭上に大きな影が現れて
何を思ったのか近づいた。
影に近付くにつれていい匂いがして
目の前を泳ぐイカに食らいついて。
そこからの記憶はあまり無い。
ただ痛くて
冷たくて
苦しくて
苦しくて苦しくて苦しくて
息ができなくなった。
きりやん
シャケ
スマイル
なかむ
シャケ
なかむ
シャケ
ぶるーく
シャケ
きんとき
シャケ
きりやん
時々息の仕方を忘れてしまう。
シャケ
きんとき
ぶるーく
きりやん
シャケ
なかむ
スマイル
シャケ
シャケ
病院が嫌なんじゃない。
注射が嫌なんだ。
針が怖い。
前世のトラウマ。
きんとき
きんとき
きんとき
きりやん
きりやん
きりやん
シャケ
きりやん
きりやん
きりやん
シャケ
きりやん
シャケ
ぶるーく
きりやん
皆とは一緒に住んでいる。
俺がこんなだから迷惑かけてばかりだけれど
皆笑って許してくれるから、つい甘えてしまうんだ。
なかむ
なかむ
スマイル
シャケ
ぶるーく
シャケ
シャケ
きりやん
きりやん
きんとき
なかむ
きりやん
ぶるーく
スマイル
きんとき
きりやん
きりやん
スマイル
焼き魚より刺身の方が好きなのも
きっと前世の影響。
シャケ
なかむ
シャケ
なかむ
ぶるーく
シャケ
スマイル
きんとき
きりやん
なかむ
きりやん
弱肉強食の世界から
まだ抜け出せていない自分がいる。
必要が無いとわかっていながら
わざと怒らせるような事をして
安全を確かめてしまうんだ。
きんとき
きんとき
きんとき
シャケ
ぶるーく
スマイル
きんとき
なかむ
きりやん
きんとき
きりやん
ぶるーく
シャケ
ぶるーく
シャケ
シャケ
ぶるーく
なかむ
スマイル
シャケ
なかむ
きんとき
シャケ
きんとき
きんとき
シャケ
シャケ
きんとき
きんとき
水族館。
何となく避けていた。
魚が展示される場所。
魚が自由を失う場所。
そんな魚を見て
俺は何を思うのだろう。
きりやん
ぶるーく
なかむ
シャケ
スマイル
きんとき
きりやん
なかむ
ぶるーく
スマイル
スマイル
シャケ
シャケ
きんとき
シャケ
正直、不安だ。
なかむ
ぶるーく
きりやん
スマイル
きんとき
水槽の中の魚たちは
思っていたより伸び伸びと泳いでいた。
そっと触れた水槽はひんやりと冷たくて
何だか羨ましく思う。
きりやん
スマイル
なかむ
ふと足が止まる。
中央にそびえ立つ大きな円柱型の水槽
その中に、俺が居た。
ぶるーく
スマイル
なかむ
きんとき
きりやん
シャケ
きりやん
スマイル
スマイル
ぶるーく
きりやん
なかむ
きんとき
初めて知った。
サメが色んな用途に使われていることは知っていたけれど
種類までは怖くて調べることが出来なかった。
シャケ
なかむ
スマイル
シャケ
きりやん
俺は人間に捕まったんだ。
シャケ
ぶるーく
きんとき
ぶるーく
シャケ
きんとき
きんとき
シャケ
シャケ
きんとき
きんとき
きんとき
シャケ
きんとき
きんとき
シャケ
シャケ
シャケ
なかむ
スマイル
なかむ
きりやん
シャケ
ぶるーく
シャケ
スマイル
きりやん
シャケ
スマイル
シャケ
シャケ
ぶるーく
きんとき
シャケ
シャケ
きりやん
なかむ
シャケ
ぶるーく
スマイル
きりやん
きんとき
きんとき
シャケ
きんとき
シャケ
シャケ
きんとき
きんとき
きんとき
シャケ
きんとき
きんとき
シャケ
俺が勝手にトラウマを思い出してパニックを起こしただけ。
なんて、言えない。
ぶるーく
きりやん
シャケ
シャケ
きりやん
きんとき
なかむ
ぶるーく
スマイル
きんとき
きりやん
シャケ
海だ。
風が無く穏やかな海。
きっと今日は泳ぎやすいんだろうな。
スマイル
シャケ
ぶるーく
シャケ
シャケ
きりやん
なかむ
きんとき
きりやん
ぶるーく
なかむ
なかむ
スマイル
ぶるーく
きりやん
静かな海に比べて陸は随分と賑やかだ。
楽しくて飽きないけれど
時々ちょっと落ち着かない。
きりやん
スマイル
ぶるーく
なかむ
きんとき
シャケ
なかむ
ぶるーく
きりやん
きんとき
スマイル
シャケ
改めて海を見下ろす。
まるで手招きでもするように波が揺れ
深くて暗い
吸い込まれそうな海。
ふと見上げると黒い影があった。
あの時見たものによく似ている。
あぁまた発作だ。
息が出来ない。
このまま何処までも沈んでしまえば
楽になれるのかな。
ゴポッ。
シャケ
なかむ
シャケ
きんとき
シャケ
ぶるーく
スマイル
シャケ
シャケ
きりやん
なかむ
シャケ
なかむ
気づいたらNakamuの腕に噛み付いていた。
一気に押し寄せてくる鉄臭さに正気を取り戻す。
シャケ
好きだったはずの匂いは不快でしかなく
舌に残る味が俺を恐怖へ突き落とす。
シャケ
ねぇ神様。
どうして俺を人間にしたの?
知りたくなかったよ。
苦しくて
悲しくて
寂しい。
本能のままに生きていたあの時とは違う。
こんな感情知りたくなかった。
気づいてしまったんだ。
食べられると思って皆が俺を避けて行く。
映画やゲームでもサメは退治される存在。
俺は海の嫌われ者。
いつだって独りぼっち。
シャケ
あの日、俺より大きな魚が現れたんだと思ったんだ。
自分より大きな魚なら一緒に泳いでくれると思った。
一人は嫌だ。
寂しいよ。
寂しい。
誰か俺と泳いでよ。
シャケ
なかむ
シャケ
なかむ
シャケ
なかむ
シャケ
なかむ
なかむ
ぶるーく
きりやん
きんとき
スマイル
シャケ
シャケ
シャケ
シャケ
シャケ
シャケ
きりやん
シャケ
知られたら気味悪がられると思った。
だからずっと隠していたのに
本当、感情というものは厄介だ。
きんとき
スマイル
ぶるーく
きりやん
なかむ
シャケ
スマイル
きんとき
シャケ
シャケ
シャケ
ぶるーく
きりやん
きりやん
シャケ
なかむ
きんとき
シャケ
なかむ
きんとき
旅館に戻って全てを話した。
前世の記憶があること
サメだったこと
孤独だったこと
漁師に捕まったこと。
全部話した。
こんなに突拍子もない話でも皆は真剣に聞いてくれて
何かがスーッと抜け落ちたような気がした。
スマイル
きりやん
きんとき
ぶるーく
なかむ
頭を撫でてくれたり
抱きしめられたり
こんなに暖かい気持ち
海では味わえない。
シャケ
シャケ
シャケ
きんとき
ぶるーく
スマイル
なかむ
きりやん
あぁ神様。
人間にしてくれてありがとう。
おかげで俺は幸せになれたよ。
あの日以来、呼吸がし易くなった。
それでも時々発作は起こるけれど
確実に数は減っている。
トラウマは消えない。
でも
俺には信じられる仲間が居るからもう大丈夫。
スタートは遅れちゃったけど
皆に支えられながら
地面を踏みしめて生きて行くんだ。
END