6話-母親-
咲
咲
維芳
維芳
休憩中に
あいつの声がチラついた。
維芳
別に生まれつき心が読めた訳じゃない
物心ついた時には
家庭環境は酷かった。
父親
父親
母親
母親
母親
維芳
まだ幼くても
ほとんど放置されていた
母親は父親に依存していた
父親
父さんはよく母さんに手をあげていた
母親
その後は毎回父さんが家から出ていく
母親
維芳
母親
維芳
足に縋り付く母さんの頭を優しく撫でていた
今思えばよくわかる。
父さんが外に出ていく時は
外で他のやつと遊んでいたんだと思う
母さん以外の奴と、
左手の甲を刺された
維芳
父親
父親
父親
ろくに学校も行かず
父親には八つ当たりされるし
母親はだんだん壊れていった
15になった頃
咲
父親
バタン
維芳
父親が出ていった。
咲
毎日の父親の対応を思い出して
絶対にああはならないと決めた
咲
維芳
咲
維芳
あの日から、バイトするようになった
母さんも気分が落ちてて働かないし
金もない
昔可愛がってくれていた
親戚がやってる本屋さん
そこに頼み込んでやらせてもらった。
維芳
維芳
維芳
よく来てくれる常連のお兄さん
優しかった。
いつの間にか
母さんの父さんへの依存が
俺に向き始めた。
夜ご飯を準備していると
母親
外から帰ってきた母さんが抱きしめてくる
維芳
母さんの手は血まみれ
母親
この日はたまたまバイトが伸びて
帰りが遅かった。
母親
母親
包丁を置くと
その包丁を母さんがとって
俺の右手の甲に刺した
維芳
母親
維芳
母親
母親
維芳
母親
母親
維芳
母親
ぎゅぅ…
維芳
母親
コメント
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朝からゲロ重いのを見れて顔が( ◜ω◝ )ニチャアなっとる。好きィィヤァァァァ!!!(爆発) 維芳くんも大変だったのねぇ…((誰