TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ある日、壱人ぼっちでアタシはいた

ヤミィ

これから…どうしよぉ

頼れる人も何もないアタシに、ある日ヴィスタリア様は声をかけた

ヴィスタリア

…ヤミィ、だな

ヴィスタリア

おいで、王宮で守ってあげるよ

ヤミィ

ヴィスタリア様…?

王様は実在するんだと、知った

ベリートットは恵まれた環境にいる人が多いから気がつくのに遅れた

でもエンドという孤児が王宮で保護されるようになって、知った

ヤミィ

(私はトクベツじゃない)

ヤミィ

(あの子とおなじ、ただの孤児のうちの壱人)

ヤミィ

(このままじゃヴィスタリア様はちゃんとアタシ自身のことを見てくれない)

ヤミィ

(だったら───)

そしてアタシは王宮を抜け出した

ヤミィ

…それで、提案があるの

ヤミィ

いっしょに、ヴィスタリア様への反乱を企てたいの

アラン

………は?やだよ、なんで?

ヤミィ

だって…

ヤミィ

ヴィスタリア様が壱番頭の中に置く存在はきっと…

ヤミィ

敵だから

アラン

…っそんなの、いやな存在になるだけだろ!

ヤミィ

…そうね、じゃあべつにあなたはやらなくてもいい

ヤミィ

それでもアタシはやる

ヤミィ

…それが、ヴィスタリア様と対等に剣を交えられるチャンスになるから

アラン

アラン

…っお前だけじゃ、負けるよ、ぜったい

アラン

対等なんかじゃない…!

アラン

でも、オレなら────!

藤薫

おはよう

早乙女【アラン】

…なんだここ

藤薫

姫宮、黒見、早乙女…それから小夜の犬助の方は、望んでここにいる

早乙女【アラン】

こんなとこ創った…?オレが気絶してるあいだに?

藤薫

そうだ、魔法とはそういうものだからな

早乙女【アラン】

…はー、もう嫌いだ、ヴィスタリアなんて

早乙女【アラン】

ちっとも優しくないし

藤薫

お前らは前世であれだけの人を殺したのを忘れたのか?

藤薫

此処はこれからどんどん、あのときのベリートットまで還っていくだろう

藤薫

…ちゃんとここでお前らを捕まえておかなきゃ、次は誰が反乱を企てるか分からん

藤薫

…だけど

藤薫

……結局ぜんぶ、私のせいだったとはな

早乙女【アラン】

え?

藤薫

ヤミィが事情を吐いた

藤薫

…悪いのはぜんぶお前らだが、責任は私のものだとも思う

藤薫

なんにも説明できてなかった

藤薫

お前をPurple Starsに入れなかったのは強すぎるからだ

早乙女【アラン】

…っえ?

藤薫

成り立たなくなるだろ、考えてもみろ

藤薫

例えばもし私がPurple Starsにいたら?

藤薫

壱人で片付いてしまうよな、戦力強化にもならないし意義がない

早乙女【アラン】

…なに、それ

藤薫

だからと言って壱緒に戦わないとも言ってないだろう

藤薫

例えばエルやタイガのように

藤薫

例えばそれ以上、私の相棒とかとして

藤薫

…そういう道を用意していたというのに、馬鹿なもんだ

早乙女【アラン】

…っ言葉足らず!遅いんだよ…っ

早乙女【アラン】

ずっと、待ってたのに……

藤薫

ごめんな

早乙女【アラン】

早乙女【アラン】

…っずるい、だろ…そんなの

藤薫

お前がそんなに私に構ってほしかったとは知らなかった

早乙女【アラン】

!っ〜〜〜!!

早乙女【アラン】

やっぱ嫌いだ!!!!

藤薫

っはは、まあ、また来てやるよ

藤薫

…それでここから出られたら

藤薫

また、剣の相手くらいはしてやる

早乙女【アラン】

藤薫

だから脱獄とかは企てるな、真面目に服役しろ

早乙女【アラン】

…ぅ、分かったよ……

藤薫

それとみんなからの非難くらいは覚悟しておけよ

あれからベリートットは極限まで元に戻った

…そして

東雲【フォーカス】

…これでいい、ヴィスタリア?

藤薫

ああ

東雲【フォーカス】

僕の特殊魔法が役に立ってよかったよ

藤薫

ああ、血の魔法は危険な魔法だと勘違いしている者もいるが

藤薫

フォーカスはその特殊魔法を争いに使ったことはないのにな

東雲【フォーカス】

そうだねぇ

東雲【フォーカス】

まあ、血を操るってことは、簡単に人を殺められるということだからね

藤薫

まあな

藤薫

…でもこれで、エルも魔法がまた使えるようになるよ

藤薫

良かった、フォーカスがまだ昔のエルの血を持ってくれていて

東雲【フォーカス】

産まれ変わってさすがに無理だと思ったらしっかりいっしょに転生してたからね

東雲【フォーカス】

あのときの僕はエルの魔法の血を使わなきゃネコを治せなかったけど

東雲【フォーカス】

今ではその血を造ってエルの血液を入れ替えることまでできた

藤薫

…うん、本当にお前が敵に回らなくて良かったと思うよ

東雲【フォーカス】

あっはは、僕はヴィスタリア様に恨みも、それこそ過度な愛情もないからね

藤薫

相変わらず冷めてるな

東雲【フォーカス】

うんまあ…しかし王国をやめるとはまた思い切ったなぁ

藤薫

…ああ

藤薫

私がたった壱人で取り仕切ろうとするからああなったんだ

藤薫

…ベリートットは今日から、共和国だなぁ

此方【ツギ】

おーい、藤薫ー!

此方【ツギ】

日花たちが練習付き合ってってー!

藤薫

ああ!行く!

東雲【フォーカス】

じゃ、また頼んでね

東雲【フォーカス】

オカネさえ払ってくれればいつでも面倒見るから

藤薫

ふっ、分かったよ

たぶん、完全に元に戻るだけじゃ駄目なんだろう

それじゃあ変わらない、また、争いはなくならない

だから…私が、変えていく

みんなと一緒に。

 

ねえ知ってる?

 

何を?

 

昔は此処が地球だって言ってたんだって!

 

そんなわけないじゃん笑

 

だってぜんぜん違うよ、ほら、魔法とかさ

 

でも今だから此処が地球じゃないとか地球はこうだとか分かるけど

 

今だってまだきっと、気づいてないことあるんじゃないかな───

自分の見ている世界が、ある日いきなりひっくり返るかもしれない

でもそれは必ずしも悪いことじゃなくて

何かをもたらしてくれることも、あるのだろう

これは、そういう物語。

〜fin〜

この作品はいかがでしたか?

201

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚