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兼好法師
人ってのは、
兼好法師
身のまわりのことを、
兼好法師
無駄に豪華にしたりせず、
兼好法師
ぜいたくをやめて、
兼好法師
使うつもりのない貯金を、
兼好法師
持たないようにして、
兼好法師
欲しいもの全部を、
兼好法師
好き勝手に買うことがない。
兼好法師
そんな生き方が、
兼好法師
立派なもんなんだよ。
兼好法師
昔から、
兼好法師
賢い人間が、
兼好法師
大量のお金を持ってるなんてことは、
兼好法師
ほとんどないんだ。
兼好法師
昔の中国に、
兼好法師
きょゆう、って人が、
兼好法師
いたんだけど。
『
そんしん
わしは、手元に、
そんしん
何にも持っておらん。
そんしん
おっと。この川の水も、
そんしん
コップとか使わんで、
そんしん
手に集めて飲むかのう。
村人
あれぇ？
村人
おじさん、不便そうだね。
村人
このひょうたんを、
村人
渡してあげるよ。
そんしん
は？ いらんわいこんなもん
そんしん
この木にでもかけてやるわい。
そんしん
いや、でも風で音がたって、
そんしん
うるさすぎるわ。
そんしん
捨てよ。
』
兼好法師
なんて話があったらしい。
兼好法師
それで、その後は、
兼好法師
また手で水を飲んだそうな。
兼好法師
これって、
兼好法師
どれだけ心がサッパリしてれば、
兼好法師
こんなことが出来るんだろう。
兼好法師
あと、そんしんって人は、
『
そんしん
冬になったけど、
そんしん
布団とかいらないし、
そんしん
藁の上にでも寝るかぁ。
』
兼好法師
なんて話もあったらしい。
兼好法師
昔の中国の人は、
兼好法師
こういう人たちを、
兼好法師
スゴい生き方だと思って、
兼好法師
こんな風に記録に残してるから、
兼好法師
今も伝わってるんだ。
兼好法師
本人たちが、
兼好法師
残そうと思ってたわけじゃ、
兼好法師
ないんだよねぇ。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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