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木 葉

っ...あぁ......?

木 葉

って...嘘だろ

木 葉

死んでんじゃん...。

木 葉

確かに痛みとか感じなかったな...

木 葉

皆の声も...何も、

木 葉

っ......!! う"あ"あっ!!

木 葉

なんで死んだんだよ...!!

木 葉

もっと皆とバレーした
かったのにっ...!

木 葉

もっと...皆と..._____

木 葉

もう...退屈だよ......っ

3ヶ月後

女 性

木葉 秋紀

木 葉

...?

木 葉

はい

女 性

貴方に、生まれ変わるための
選択を差し上げましょう

木 葉

それはどうも...

女 性

1、2、3...

女 性

この中から好きな数字を
選んで下さい

木 葉

...2

女 性

わかりました

女 性

それでは...、おめでとう

木 葉

は...?

キツネ

クゥ~ン...?

キツネ

コンコン!?!?

おいおい、なんで狐になってんだよ...?

確か...女の人に生まれ変わる ナンナラって言われて...

じゃあ転生したのか...?

の割にはコノハの頃とか上にいた頃 の記憶がはっきりとある...

てか俺って上でどんくらい過ごしてた?

もう...いいや

キツネ

...クゥ~ン、クゥ~ン

キツネ

《ギュルギュルギュル~》

キツネ

......コンコン...

あぁ腹減った 何もねぇ

なんだよ、早々に死ぬじゃん。

親狐とかいねぇし

ショボい人生だったな...

キツネ

...zzz~

空腹で死にそうだった

鳴いたり動いたりしたら 余計に腹減るし、

もうその場で寝た

そのとき夢を見た

アイツらが、喧嘩する夢

猿と小見やんが怒鳴りあってて、

木兎が止めに入って

そしたら今度、鷲尾が ブツブツと言い出して

そしたら赤葦が説教して、

これが正夢ならアイツら、 何してんだよ 笑

お前ら喧嘩すんなよ

俺がいなくなって寂しくなった?? ___なんつって...。

そして、俺がここに戻った時と ほぼ同じくらいの時に

こんな声が聞こえたんだよな

『なぁ木葉』

『今の俺達どう?』

『いい感じかな?』

『春高、お前無しでいけるかな?』

『まだ...不安だよ 笑』

つって

いや、見てないんだから知らないよ 笑

てかそれまで上手くやって なかったのかよ?

でもお前らだ

絶対いい風に過ごせてる

春高だっていけるよ

あー、こんな事考えとったら アイツらに会いたくなってきた

俺アイツら無しじゃ生きてけねぇかも 笑

なぁ、神様。

たった1日でいい、

俺を人間にして、アイツらに 会わせて下さい

それが強欲って言うなら

狐のままでもいい

半日でいい

その後に拷問してもいい

ただアイツらに会いたいんだ...

5日時間をあげましょう

その場の段ボールにいなさい

そしたら貴方が求めている人が 見つけてくれる...、

それって本当ですか?

本当にアイツら来る? 俺を見つける?

本当に人間になれるの?

まぁ今の俺は...言うこと聞くしか ねぇよな...笑

キツネ

コンコン...

その場の段ボール...あれか

そういやここ、アイツらの 帰り道のトコだったな

俺の帰り道はここじゃないから あんまり通らないけど

ザ────

うわー雨降ってきた

寒いんだけど...早く来てくれ...!!

いや、求めすぎたら本当に 拷問されちまうな 笑

木 兎

今日雨とか聞いてねぇんだけど!

赤 葦

誰も傘持ってませんしね...笑

あぁ皆いる。

なんか...久しぶりだな...

鷲 尾

...?

猿 杙

どした鷲尾

鷲 尾

あそこの段ボール動いてないか?

小 見

え?

あぁ...気づいてくれた...

なんか嬉しい

でも拾ってくれるかな?

皆、俺だよコノハ!

まぁ伝わらないケド!

皆、元気そうで何よりだな

俺は死にかけだけど...笑

お前ら、絶対俺を飼えよ?

まぁそうするだろうけど

だって

誰よりも優しいお前らだもんな___。

キツネの亡霊少年 ~完~

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