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ヘビーレインズ(二次創作)

7 - エールシオンとヴィヒトレイとオメガ

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2022年07月22日

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エールシオンとヴィヒトレイは、事務所ビルの狭い屋上で、ダンスに関して議論を交わしていた

エールシオン

とにかく、このままの凡庸なダンスじゃダメだと思う

エールシオン

でも何をやったらいいかが思いつかない

ヴィヒトレイ

そうか…うーん

エールシオン

何かないのか?斬新かつ現実的な…

ヴィヒトレイ

僕たちがやるときの会場は、幅が狭い事がことが殆どだ

ヴィヒトレイ

だが上下の空間には余裕がある…かも

エールシオン

つまり?

ヴィヒトレイ

飛ぶとか

エールシオン

飛べねえだろ

ヴィヒトレイ

跳ぶ…?

エールシオン

うーん…

エールシオン

組体操みたいに重なるか…?

エールシオン

ダンスで、人間を持ち上げるような動きと言えば…

すると、ヴィヒトレイは無言でエールシオンの間合いに近づき、

エールシオンを軽々と抱え上げ、社交ダンスのリフトのような動きをした

エールシオン

うっ!わっ!待っ…!!

ヴィヒトレイは顔色ひとつ変えずに、そのままエールシオンを抱え上げると

エールシオンを肩車する体勢になった

ヴィヒトレイ

どうだ?

エールシオン

(高えぇ…)

180センチ以上あるヴィヒトレイの上に乗ったエールシオンは

今やビルの屋上のフェンスよりもだいぶ高い位置にいて、 目の下に広がる街並みに若干の恐怖を覚えた

そして、自分だって少しは鍛えたりもしている大人の男のつもりでいたのに

筋肉隆々のヴィヒトレイにまるで女の子みたいに抱え上げられ、 ほんの少し自尊心が傷ついたように感じた

そのとき

エールシオンと、屋上にいたオメガの目が合う

エールシオン

・・・

オメガ

・・・!?

オメガは先程から、チラチラとこちらの様子を伺うようにして、 それでも会話に入って来ないまま、挙動不審に過ごしていた

エールシオン

(オメガだったら…)

エールシオンはつかつかとオメガに近寄った

オメガ

え?な、何!?

オメガ

ひゃぁああああ!?

エールシオン

んっ・・・

オメガ

え、え、エール!?

服の上からでも線の細さが分かるほど華奢なオメガであれば、 自分にも持ち上げられるかも…

と、それは、先程受けた小さな心の傷を無意識に癒やすように取った行動だったのかもしれない

エールシオン

よいしょ

エールシオン

(よし・・・)

エールシオンの思惑通り、オメガの身体は簡単に持ち上がった

その事にエールシオンは満足げに一人頷く

何の脈絡もなく突然お姫様抱っこをされたオメガの顔は真っ赤になった

オメガ

(なんで????????)

オメガ

(助けて。。。。)

頭が真っ白になり、心臓が口から飛び出そうになったが、

オメガは幸せだった。

戻らない!!!!!!!

エールシオン

おい、ヴィヒトレイ

ヴィヒトレイ

ん?なんだ

エールシオン

そういうのをやるのは確かに面白いかもしれない

エールシオン

エールシオン

やるならお前とダークサイドでやってくれ

エールシオン

あいつなら軽いし、5mくらい放り投げても平気だから

エールシオン

じゃあな

ヴィヒトレイ

む、わかった。今度やってみるよ

屋上には、放心状態のオメガとヴィヒトレイが残された。

ヴィヒトレイは、オメガに声をかけようか迷ったが、

今は余韻に浸らせてやろう、と、一人で屋上を後にするのだった。

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