死の向こうには。

これは、俺が体験したお話。

僕と、とうまはとっても、仲がよかった。

でも。

僕達は、全力疾走で逃げた。

昔、俺は大切な人をなくした。

じゃあね。今までありがと。

そう、残して彼女は去っていった。

遠い、どこかに。

2年前。

みくは、元々俺の彼女だった。

俺は、自分で言うのもあれなんだが…

学校で、人気だったらしい。

それもあってか、みくはいじめられるようになった。

俺は、見つけるたびに、助けていたが、逆効果だった。

いじめっ子は、何がなんでもみくを、殺そうとした。

なんども、なんども死にかけた。

先生に、相談したがダメだった。

おさまることはなかった。

彼女は、どこかに行ってしまった。

俺は、すぐに探しに行ったが、見つけることが出来なかった。

警察にも、捜索届けをだしたが、見つからなかった。

それもそうだ。

これは、彼女が亡くなった後に聞いた話。

捜索届けは、取り消しされたらしい。

誰に、取り下げられたかはわからないが…

俺は、ずっと

必死で探し続けた。

それでも、彼女は見当たらなかった。

俺は、2人でずっと、探した。

あれは…俺らが探し続けて2時間たった頃。

見つかった。

タッタッタッ

彼女は、大好きと言葉を残してこの世を去って行った。

この事件は、未解決事件とされ、未だに謎に包まれたままだ。

俺は、殺したやつを恨んではない。

もちろん、殺して嬉しかったとかそういう意味ではない。

ただ、

彼女にとって、最高な人生になれたのか。

なれなかったのか。

もし、なれたのなら俺は、嬉しい。

最後に、俺が…

もっと、優しくしてたら。

あの時、あんなこと言わなければと

なんど、自分を責め続けたことか。

その度に、死のうと思った。

死んだら、彼女に会えるんじゃないかって。

思うこともあった。

でも、

とうまに、言われたんだ。

お前が死んで誰が、喜ぶ。

誰が悲しむ。

よく、考えろ。お前の命は1個しかない。

それに、彼女の分も生きろよ。

俺は、どれだけ泣いただろう。

ずっと、とうまがそばにいてくれた。

ずっと、励ましてくれた。慰めてくれた。

俺は、その日から大切な人を助ける。

自分の身は自分で守れるように、強くなる。

そう、心に誓ったのだ。

今では、強くなり大切な人を守れるようになった。

俺は、今も幸せに生きている。

あの、笑顔にささえられながら。

終わり。