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#異能力
りんご夫人
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第15話、読み終えました…!「二層の毒が入り交じり、やがて1つの花を咲かす」という表現、綺麗でありながら胸が締め付けられました。翔太くんが涼太くんに「復讐」を打ち明けるところと、それを受け止めて「もう大丈夫」と笑う涼太くん、互いの愛の形が交差する瞬間にぐっときました。過去の傷と今の幸せ、どちらも大切にしたい登場人物たちの葛藤が心に染みますね。
スマホをチラチラ見てしまう
急に呼び出されたんだ そりゃあ何かあったに違いない
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タッタッタッ………
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呼び出された彼は 汗を流し暗くてもわかるぐらい 顔色が悪かった
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俺は佐久間さんを抱え隣に座らせる
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ひどく動転しているようだ
俺はすっと彼を抱きしめる
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ギュゥゥと抱きしめ返された
聞こえる心臓の音はとても早くて 俺も驚く
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佐久間さんは頭を下げる
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溢れる涙に心が痛む
復讐……だなんて
……………………
…………
いや
俺たちも思いたかった感情かもしれない
この子達の立場から考えると
普通ならそう考えるだろう
俺たちは何も手出しできずに居なくなった
俺たちがいないステージを1度見てるんだ
特に渡辺さんはその想いが強いんだな
そうか
元メンバーが今は佐久間さんの近くに
運命とは残酷だな
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その週は丁度R-🌹の撮影だった
これを外せなんて…出来ないな…
考えろ俺……
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俺も俺で腹を括って前を向くしかない
舘さんの幸せを壊したくない
俺も俺で同じことを繰り返されると
その時は今度こそ二度と会えなくなる
何年越しの元ファンと出会えたんだ どれほど嬉しかったか
それが今こうやって友達としている
大切にしたいんだ
今の時間を
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ギュウ
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俺のことを見つめる佐久間さんの目は 吸い込まれそうな瞳をしていた
あぁ……………そうか……
これが…恋というものなのか……
抱きしめられているところから 佐久間さんの愛という名の毒が入り込む
心臓を鷲掴みにしてくる彼の温もりを
離さないと誓った
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時計を見ると夜の1時を過ぎていた
今から行くと迷惑だ…な…
いやでもそんなこと言ってられないか
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翔太……それぐらい復讐したいんだ…
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いや
そんなことない…と思いたい
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阿部は阿部できっと辛いことだけど
全ては今の関係を崩したくないため
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俺は阿部との通話を終え身支度をする
翔太が今どんな気持ちなのか分からない
だけど
俺の素直な思いをぶつけたらきっと
きっと
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いよいよ明日
これさえ投稿すれば 涼太と同じ苦しみを味わせる
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どれほど待っただろう
俺はこの日の為だけに生きてきた
そして叶えてきた
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俺は思いに耽り天井を見上げる
ピンポーン
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こんな時間にインターホン
なにか荷物頼んだっけな…
まぁいいや、置いてもらおう 俺はベッドへ行く
ピンポーン
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明らかに…誰かだな……
っ…まさか!?
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涼太……がきた
何か…あったのか?
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お、あ、わ……え
俺は驚きを隠せない
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ここまでくると心配してしまう
いつもなら俺からハグしたりするのに 涼太からなんて珍しかった
あの時…初めて涼太の家に行った時を 思い出す
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見上げる彼の目は真っ直ぐ俺を見ていた
隠し事……もしかして…
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切なそうな顔をする涼太は 俺の手を取る
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………………
佐久間から阿部さんに
阿部さんが涼太に伝えたのか
あいつ…………
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そんなことない
今も幸せだ
だけど過去は過去、今は今だ
俺は過去に涼太が傷ついて 苦しかった記憶があることを許せないんだ
そしてその傷つけたやつが 今は佐久間の近くに潜んでいたってこと
そう思えば何もかも壊したくなる
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思い込んでしまったら 自然と涙が出てきた
俺は良かれと思ってやっていた たちまち嫌なこと書かれても インフルエンサーを続けていたんだ
全ては復讐のため
だけど…本人に止められると…
どうしようもできなくなる
許せないんだ…許せないんだよ…
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涼太を見ると涙を流していた
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申し訳ないだなんて
涼太は……
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また抱きしめられる
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溢れる涙ながらくしゃっと笑う涼太
そうか
もう…もう……
”解放”されるんだ
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泣いた
泣き喚いた
本当は彼の幸せだけを望んでいたんだ
そのために自分を犠牲にしてまで ここまで作り上げてきた
でも彼は言った
”大丈夫”
”ありがとう”
”何処へも行かない”
きっと深く傷ついたのに
それでも前へ進む彼は 俺のまだ見ぬ知らない涼太の今の姿だった
それを知れたと安心して涙が止まらない
俺も心の底から言わせてくれ
生きていてくれてありがとう
また出会ってくれてありがとう
俺も涼太の傍から絶対に離れないよ
二層の毒が入り交じり やがて…1つの花を咲かす
その花は美しく咲かせる まさに”純潔”
お互いがお互い 純潔無垢で子供の頃のように泣く
やがて”ひとつ”となるために
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