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イガラシが勢い良く開いた扉は、1年1組の教室のものだった。
しかも、階段に程近い――すなわち、廊下の端に位置しているほうの扉だ。
イガラシ
イガラシの姿に生徒達の視線が集まる。
その視線のほとんどに浮かんでいるのは――後悔。
少なくともイガラシにはそう見えた。
革命軍
革命軍
おそらく、どのクラスにも【革命軍】が潜んでいる。
彼らの存在があるからこそ、ある意味でパニックが起きていない。
彼らの抑圧があるから、生徒達は恐怖に包まれている。
イガラシ
イガラシ
口から出まかせ――とまでは言えないが、簡単に約束できることでもなかった。
しかし、どこかイガラシには確信に似たものがあったのだ。
イガラシ
ふと、クラスの端っこのほうで、スケッチブックを手に立っている生徒の姿を見つける。
1年1組の手は――【チョキ】だった。
革命軍
イガラシ
イガラシは生徒達に言い聞かせると、廊下へ向かう。
最初こそ、生徒のほとんどが把握していたであろう、この革命事件。
面白半分で見守っていた者がほとんどなのであろうが、まさかここまで大事になると思っていた人間がどれだけいるのだろうか。
イガラシ
このじゃんけんに関して重要であろうことには、例のヒントのおかげですでにたどり着いていた。
すなわち、あの時の投票ゲームと同じ。
あの時の投票ゲームというのは、投票数が2番目に多い人間が殺されるという【3D事件】で最初にやらされたゲームのことだろう。
革命軍
革命軍
革命軍
革命軍
革命軍
革命軍
革命軍
イガラシ
イガラシ
イガラシ
イガラシ
イガラシ
イガラシ
階段のそばにいたイガラシは、2階に向かって問いかけてみた。
革命軍
革命軍
革命軍
革命軍
革命軍
イガラシ
革命軍
イガラシ
イガラシ
イガラシ
イガラシ
イガラシ
イガラシ
イガラシ
イガラシ
革命軍
革命軍
イガラシは2組と3組の間に向かう。
革命軍
そして、ぎりぎりまで神経を上の階に集中させる。
イガラシ
イガラシ
イガラシ
イガラシ
そう、イガラシがあえて廊下の端にある1組の扉を開いたのには理由があった。
それは、上の階からの音で、キョウトウが開けた教室を推察すること。
もちろん、絶対ではないが、まるで情報がないよりかはマシだ。
イガラシ
革命軍
簡単には上手くいかない。
それは仕方のないことかもしれないが、しかしもどかしいものでもあった。
結局、イガラシが選択したのは――3組のだった。
ぎりぎりまで音を聞いた感じ、上の階の扉を開く音は、先ほどと同じ程度の大きさ。
それを聞いてから時間差で扉を開けたわけだが、おそらくキョウトウが開けた教室の扉は3組から遠い1組なのだろう。さっきと同じ教室の可能性は薄い。
すなわち、キョウトウは【グー】を出していない。
革命軍
革命軍
革命軍
革命軍
革命軍
イガラシ
イガラシ
イガラシ
イガラシ
イガラシ
イガラシ
イガラシ
すでに答えにはたどり着いているイガラシ。
この学年対抗のじゃんけんにおける答えとは果たして。
革命軍
淡々とゲームは続く。