短編夢小説

私が泣き止むまでずっと傍にいてくれた半間くん

前の私だったら絶対に人前では泣かないはずなのに

半間くんだったら感情が溢れ出す

きっと私

半間くんに恋しちゃったのかな

ｷｭｯ

私は気づいたら帰ろうとする半間くんの服を引っ張っていた

何言ってんだ私

そう思ったけど

今はとにかく半間くんに触れて欲しい衝動に駆られた

半間くんは少し悩んでそう答えた

私がこくんと頷いたと同時に半間くんは公園のもっと奥の方へと歩いた

⚠️🔞

公園の奥の方はさっきのとこよりもっとシンとしている

半間くんにそう言われ大人しく座る

半間くんの名前を呼ぼうとした瞬間

半間くんは私の唇に噛み付くようにキスをした

そう言った半間くんは再び私にキスをした

かれこれ数分ずっと噛み付かれるようにキスをされる

息がしずらくなって私は少し口を開けた

その瞬間ぬるりと暖かいものが口の中へと侵入してきた

私の舌と半間くんの舌が重なり合っていやらしい音が響く

やっと口が離されたかと思えば

そう言ってまたキスをしてきた

キスをしながら半間くんは私の服の中へと手を忍び込ませる

私の胸に半間くんの細長い指が触れ体がビクつく

私はウル目で半間くんを見つめた

その瞬間半間くんは私の胸から手を離した

私は言葉が出なかった

半間くんそう言って背を向けた

待ってよ、

私っ...

“好き”その言葉を発した時にはもう半間くんはいなかった

私はあの後放心状態で家へ帰った

家の中にはあの男もいない

母もいなかった

ただ、テレビがついてただけ

半間くんは去り際にもう会うことも無い

そう言ってた

あの時の私は放心状態でその言葉の意味がわからなかった

でも経った今わかった

半間くん、君は

ニュースで半間くんの名前が流れている

どのチャンネルを変えても半間くんの名前が流れている

あの日から時が過ぎ私は高校生になった

高校生になってから家から抜け出し今は一人暮らし

そして半間くんとも会っていない

私は今年で18歳

半間くんと出会ったのは中学2年生の時

出来ることなら半間くんに今の私を見て欲しかった

まぁ、叶わないけど

私は少し声変わりをした声で名前を呼んだ

ここにいるはずもないと思っていた懐かしい声

でも彼はしっかりとここに立っていた

あの頃と変わらない変な笑い方

ひょろ長くて綺麗な顔立ち

ほとんど変わってない

しいといえば髪が伸びたくらい

そうニヤニヤして言ってくる半間くん

ああ、ほんとに君って

いきなり姿を消したこと

でも、もういい

またこうして私に逢いに来てくれたのだから

違うよ

私がこんな事言うのは半間くんだけ

もしかしたら私も

ずるいかな