雨乃こさめ
暇72
雨乃こさめ
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すち
みこと
すち
みこと
いるま
LAN
いるま
LAN
―――あの後、みこととすちは無事付き合うことになった。と言っても、元々の関係性が関係性だから、あんまり変わってないけど…。
俺とLANもお付き合いを始めたが…LANは書類やら治療やらに追われて、まだ恋人らしいことは何もしてないし、なんならLANは他のメンバーと話してることが多い。
こさめはなつを振り向かせようと必死にアピールしてる。時間があればなつに会いに行き、休みが合えばなつをデートに誘い…そんなこさめのアピールの甲斐あってか、なつも最近こさめを意識しているように見える。
LAN
いるま
LAN
いつにも増して歯切れの悪いLANの言葉に、俺はクエスチョンマークを浮かべる。
LAN
いるま
LAN
いるま
予想外過ぎる言葉に俺は数秒停止した。
LAN
顔を真っ赤にしてそう呟くLANがあまにも可愛くて。それに…俺だって、LANと恋人らしいことしたいと思ってたし…。
いるま
LAN
LANが目を閉じたのを確認して、俺はゆっくりLANと唇を重ねた。
LAN
あー…もう…俺の恋人可愛過ぎる…。
すち
みこと
すち
慌てて弁明するも、みこちゃんは悲しそうな表情だった。
すち
みこと
見回りを終えたところでオレは談話室に入る前に立ち止まった。
みこと
すち
もう行動しないで後悔したくなかった。だから、今なら―――。
みこちゃんの腕を引いて、そのまま唇を重ねた。
みこと
すち
みこと
キスだけで真っ赤になっててこの先もつのかなぁ。…それは後々でもいいか。
みこと
すち
みこと
すち
…いちご大福で機嫌治るとこも可愛いなぁ。
雨乃こさめ
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雨乃こさめ
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LANへの思いが完全に消えたわけじゃない。でも、最近俺の中でこさめの存在がどんどん大きくなってきてる。俺は今、誰が好きなんだ…?
雨乃こさめ
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雨乃こさめ
そう言って微笑むこさめに目を奪われた。色んな思いが頭を駆け巡ったけど、最後に残ったのは―――。
雨乃こさめ
言葉の途中でこさめの口を塞いだ。…俺自身の口で。
雨乃こさめ
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雨乃こさめ
さっきまでの威勢はどこへやら、こさめは顔を真っ赤にしてしどろもどろになっている。
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雨乃こさめ
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雨乃こさめ
…多分、こさめが思ってるより俺はこさめに惹かれてたんだと思う。それは、LANに向けてるのとはもっと別の感情を。それが何かと問われると難しいけど…。
雨乃こさめ
未だ照れたような表情のこさめの手を、所謂恋人繋ぎで繋ぎ直した。
暇72
雨乃こさめ
繋がれた片手を見て、俺とこさめは微笑みあった。
いるま
LAN
いるま
ぶつぶつ呟くいるまにおれはちょっとだけ焦っていた。いるまはおれと初めて会ったのはこのグループ…六奏(むそう)として組まされた時が初めてだと思ってるだろうけど、実は違う。
警察学校入学の日、おれといるまは一日だけ同室だったことがある。初日からトラブルが起きたとかで部屋が振り分けられて、それ以来いるまと会うことはなかったんだけど…。
…いるまと同室だったその日に、寝てるいるまにキスしちゃったんだよね…。若気の至りというかなんというか…今思うと考えられないことだけど…。でも当然いるまはそんなこと知らないわけで…。
うーん、と唸り続けるいるまの服の裾を掴む。
いるま
LAN
おれの言葉をきいてか、いるまはフリーズする。
いるま
LAN