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涼
ブレザーを羽織りながら走る涼が階段を駆け下りる。
その後ろを、 魅音も少し息を弾ませながら追いかけてきた。
魅音
涼
涼
魅音
涼
涼
魅音
ふざけたやり取りをしながらも、 2人の足取りはどこか急ぎ足だった。
静かな通学路。朝焼けがじわりと空に溶ける
魅音
涼
会話が途切れたのは、不意だった。
風が吹き、揺れた髪の合間から、 魅音の耳元で銀色のピアスが揺れる。
その動きに、涼の目が止まった。
涼
魅音が不思議そうに首を傾げる
魅音
涼
涼が耳を指差しながら言う。
涼
声は低い。 怒っているというより、呆れているようで、 悲しそうだった。
涼
涼
涼
魅音はきゅっと唇を噛んだ。
魅音
魅音
魅音
魅音
涼
涼
魅音
涼
涼の声が鋭く響く。
その音に、魅音は思わず立ち止まった。
涼
涼
魅音が振り返り、涼をにらむように見た。
魅音
涼が息を呑む。
涼
涼
魅音
涼
涼
魅音は、困ったように俯いた。 一度、口を開きかけては、そっと閉じる。
魅音
魅音
小さく息を呑んで、ゆっくりと視線を上げた。
魅音
魅音
魅音が静かに言う。
涼
涼
魅音
魅音はぎゅっと拳を握る。
涼
涼
魅音
涼
感情が抑えきれないように、涼の声が荒れる。
涼
涼
涼
涼
魅音
数秒の沈黙の後、小さく震えながら口を開く。
魅音
涼
魅音
魅音
魅音
魅音
涼
涼の顔から、言葉が抜け落ちた。
魅音は肩を落とし、ふっと目を伏せる。
魅音
魅音
その声は、ひどくかすれていた。
チャイム直前 教室は賑やかな朝の空気に包まれていた
A
颯汰
颯汰
A
C
B
颯汰
A
颯汰
颯汰
B
C
颯汰
A
B
C
B
颯汰
C
E
A
B
E
颯汰
C
E
颯汰
B
ガラッ
颯汰
颯汰
A
F
B
笑い声がスン……と消える
C
開いたドアの向こうに立っていたのは—— 並んでいるはずの、魅音と涼。
けれど、そこには確かに“隙間”があった。
魅音
魅音は顔を伏せ、頬には涙の痕がうっすらと。 睫毛が震えて、表情は硬い。
涼はその横顔を見ながらも、 一言も発さず、ただ俯いていた。
拳は小さく握られ、こらえるように唇を結んでいる。
颯汰
教室の空気が凍りついたみたいに、張り詰めている。
颯汰は、言葉の行き場をなくし──ただ見ていた。
クラスメイトたちも誰も喋らず、誰も動かず。
まるで、何か“触れてはいけないもの”を 目の前にしているかのように──。
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