昨晩0時過ぎに帰宅した僕は 特に予定の無い土曜日だったので昼過ぎまで眠っていた
僕
くわぁ……
あぁ、もう12時か…
あぁ、もう12時か…
時計を確認するためにスマホを開くと 昨晩SNSを交換したカヤからメッセージが入っていた
カヤ
『昨日はありがとう
ご飯とっても美味しかったよ
急にあんなことになっちゃってごめんね…
でも、あたしもちゃんと本気だから!😤』
ご飯とっても美味しかったよ
急にあんなことになっちゃってごめんね…
でも、あたしもちゃんと本気だから!😤』
僕
本気…ね……
正直、展開が早すぎて頭が追いついていない カヤのことを気になり始めているのは恐らく事実だし、これからカヤをもっと知りたい気持ちも好きと形容して差し支えないのだと思う。しかし……
僕
……。
分からない。どうしたいのか、どうされたいのか。元カノのことを完全に振り切れたかと言えばNOだろう。しかし、前に進むと一緒に進んでみたいと啖呵切ったのはこの僕だ。
それなのに、曖昧な感情のままカヤの魅力に心が休まらない。カヤを好きなんだろうか。カヤの何が好きなんだろうか。
ぶっちゃけ、傷心だった僕に優しくしてくれたからコロッと揺らいだだけじゃないのか……???
嫌な考えが頭をよぎる。 違う、そうじゃない。…と否定し切れるほど僕はカヤのことをまだ何も知らない。
僕
カヤを……
僕
カヤをもっと知りたい…。
カヤ
『ちゃんと本気だから!』
僕の何がカヤをそうさせたのだろう カヤの何が僕を動かしてるんだろう それをもっと知りたくなった
僕の好きに興味があると言ったカヤ その好きが僕にもまだ分からないままでいた
僕
それでも…
カヤと居れば、カヤと進めば その答えはきっと見つかるはずだと 何故かそう確信めいたものが 僕の中にはあった。
僕
……。とりあえず飯でも買いに行くか。
整理しきれない気持ちを胸にしまい 僕はカヤにメッセージを返して、コンビニへ向かった。
僕
『こちらこそ、昨日はありがとう。
僕も本気になりたい。
もっと知りたい、もっと知って欲しい。
カヤちゃんと進みたいから。』
僕も本気になりたい。
もっと知りたい、もっと知って欲しい。
カヤちゃんと進みたいから。』