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今まで頑張ってきたつもりだった
自分なりに、必死で足掻いてた
つもりだった
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学校も行くようにした
でも、やっぱり辛かった
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今日も、何気ない一コマになる
つもりだった
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空は蒼く澄んでいた
……その時、急に疲れがドッと襲う
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目から光が無くなるのを感じる
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ふと下を見てみる
すごく高い、此処から落ちたら… 死ねそうだなぁ、
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頑張っていた糸がプツンと 切れてしまった
だってこれから生きてたって 何が起こるの?
何も起こらないで、終わるなら…
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どうでもいい事を想いながら 靴を脱ぐ。
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「これでいいんだ」
って必死に言い聞かせる
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急に心臓がドクンドクンと鳴る
やっぱり、怖い…って言ったら それは嘘では無い
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リボンも解き、髪を下ろす
屋上で、一生を終えよう
考えた末に出した結末はそれだった
……なのに、どうして、
死にたいのに、死ねないの…
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その時屋上の扉がガランと開く
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そこに居たのは絵名だった
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フェンスを超えて縁に立つ
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怖くて足が震えそうになるけど、 もう決めた事だし…
張り詰めた糸が切れたなら 仕方ないよね
下を見下ろす
高くて……キレイだな
うん、行ける気がしてきた
これなら楽勝かも!
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グッと暖かいものを堪える
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ボクは縁から足を離し、 空中に身を投げた
ーーー が、
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そのままボクは引き上げられた
” フェンスの外に ”
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怖くないと言ったら嘘になるけど、 せっかく覚悟付いたのに……
と思っていると絵名がボクの手を そっと掴む
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その言葉に混乱する
絵名も、死ぬ、って事…?
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彼女はウキウキしながら どうやって飛ぶかを考え始めた
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絵名に手を引かれ 空中へと身を投げる
飛んでる時は怖くて 意識が飛びかけたけど、
絵名と一緒に死ねるなら幸せか、 と思い直して最期の景色を 目に焼きつける
鈍い音がした後にボクの 意識は完全になくなった。
最期に見たのは、 血で埋め尽くされている視界だった
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……そうだよ、
絵名が来たなんて空想だよ、𐤔
最期は誰かと飛べたらなぁ…って
本当は引き止めて欲しかった
「まだ死んじゃダメだよ」って
「瑞希は生きてて良いんだよ」って
……でも、そんなの無理だったよ𐤔
1人で飛んだだけ…、
引き上げられてもないし 扉が開けられることも無かった
ただ、ボク1人が空想を想いながら 死んでいっただけ。
そんな素敵なセカイは 夢物語にすぎないよ
……引き返せたのにね
ま、
遅かったね
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コメント
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ど う し て こ う な っ た
嗚 呼 こ れ で よ か っ た ん だ っ て そ う 何 度 も 唱 え て 掴 め ず に 消 え て ゆ く ユ ー ト ピ ア あ の 時 き っ と ね え き っ と 引 き 返 す に は 少 し だ け 遅 過 ぎ た 様 だ 終 わ り を 告 げ た 綺 麗 な 日 だ っ た ―――― なまちょこさんが神の領域超えてて震えてます…最高です