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目の前には僕の親友。
今,俺はその親友の今にお邪魔させてもらってる
『久しぶりに来たな,何年振りぐらい?』
そう問う。だけど親友は何も言わずに椅子を出した。
『あ,座ればいいのね,おけ』
そう言って俺は座った。
俺の椅子からキィ…っていう音が出た,多分昔から使っているものだろう。
音に気づいた親友は,ぱっと俺が座っている椅子の方を見た。
その後少し微笑んだ。
そこから数分して,親友は決心したのか椅子の上に立った。
『え?どうした?』
そう聞く俺に親友は何も返さず,上に設置されてある縄に首を通した。
俺はすぐ立って手を伸ばしたが,
掴めなかった。 通り抜けた。
『…?!』
息を必死で止めている親友を目の前に,
俺は何もできないんだ,と思った。
ただ息を止めている親友を黙ってみることしかできなかった
「今すぐ,迎えに行っ…てあげる」
親友が最後に発した言葉。
俺はその場で泣くことしかできなかった。
end3『特等席』