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【18号視点】

18号

ぅぅん……?ここは……?

目を覚ますと、見知らぬ神社に来ていた私。

いまいち状況が理解できず、1人で神社の地面に座り込み硬直する。

すると、背後から………

キャメロン

え、18……?

と言う、聞き覚えのある声が聞こえてくる。

18号

メロちゃん⁉︎

キャメロン

どうしてこんな所に座り込んでるの…?

18号

あ…えっと……なんか状況が理解できなくて………

キャメロン

あー……なるほどね…

私の様子からなにかを察したメロちゃんは、ポケットから1枚の縦長の紙を出してくる。

18号

これは……おみくじ?

キャメロン

そうそう。さっきここでやったやつ

18号

え、さっきやったの?

キャメロン

んー……みんなのこと探してたんだけど、なかなか見つからなくて暇だったから…w

18号

えー?なにそれw

そう言いながら、メロちゃんの手に握られたおみくじを見る。

18号

ん……?

この時、私はなにか違和感を感じた。

キャメロン

違和感あるでしょ?

そう言いながらおみくじに書いてある文字を指す。

キャメロン

俺も最初は気づかなかったんだけどさ…

キャメロン

文字が反転してるんだよね

18号

ほんとだ!

言われてみると、おみくじに書いてある文字が左右反転しており、まさに鏡に写った文字を見ているようだった。

18号

でもなんで…

キャメロン

これは俺の予想だけど、本当に“鏡の世界”に来たんじゃないかな?

いきなりの事に驚きで言葉を失う。

それと同時に、徐々にこうなった経緯が思い出してくる。

せんせーの家でとある“ウワサ”を調べていたこと、2:24に鏡の前にいたこと、そして………

鏡の中から腕が出てきたことを……………。

キャメロン

まぁ、びっくりするよね………w

そう言いながら少し笑みをこぼす。

キャメロン

大丈夫だよ。きっと……

緊急事態だと感じさせない、いつもの低音で落ち着いた声でメロちゃんは話してくれて、自分の心も落ち着いてくる。

まぁ、ちょっと惜しいのは…………

18号

(メロちゃんも怖いんだなぁ……)

メロちゃんの手がちょっと震えていることぐらいだろう。

自分だって怖いはずなのに、私を落ち着かせようとしてくれるその優しさ。

でも、恐怖心を隠しきれてなくて、ちょっと頼りないところもメロちゃんらしい。

そう思うと、緊張感が和らいでいき、思わず『ふふっ……w』と言う声が出てくる。

キャメロン

え、なに⁉︎

18号

んー?なんでも?w

キャメロン

なんかニヤけてない⁉︎

18号

そんなことないよ〜?ww

『えー………?』とちょっと困ったような笑顔で言うメロちゃん。

18号

メロちゃん!

私はメロちゃんの名前を呼びながら、その場から立ち上がり、まだ少し震えている彼の手を引っ張る。

キャメロン

え、ちょっ、18⁉︎

もう不安な顔をして心配させないように、そしてメロちゃんの恐怖心を少しでも和らげるようにするために…………

18号

みんなのこと探しに行こっか!

私はとびっきりの笑顔でそう言った。

キャメロン

……………うん、そうだね

私は優しいけどどこか頼りない……そんな手を引っ張り、神社を後にした。

でも、この時の私たちは全く気づかなかった…………

神社の御堂からの視線にー

愛された僕と愛されなかった僕

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