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現在 続編+BL制作中です🤤♡
「てるちゃんにお願いがあるんだけど…」
りいぬくんからのミッション
るぅとくんとめるとくんと
仲良くなること
どうして僕なのか
僕にしかできないことじゃないはず
とにかく
楽しそうで
僕が行かなきゃいけない気がして
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りいぬくんにもらった
2000円を
ポッケにしまって
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僕より4つ下の彼
きょとんとした顔をして
こちらを見つめている
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りいぬくんが
るぅとくんの肩をぽんとたたく
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りいぬくんとアイコンタクトして
次の部屋へと急ぐ
こんこんこん
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部屋をのぞくと
みんな仲良く丸くなっておはなししている
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僕とめるとくんの年の差は12歳
きてくれるだろうか
怖いよね……
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lg
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ろぜくんがめるとくんの頭を撫でる
気持ちよさそうに目をつぶったあと
上目遣いで僕の目を見る
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そうして
僕たちの旅がはじまる
駄菓子屋さんにきた!
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ふたりの動きがとまる
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僕に買ってもらうの申し訳ないって思ってるかな?
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るぅとくんはどんどんお菓子をかごにいれていく
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まだ
怖いかな
困り眉で
手をきゅっと握っている
めるとくんが口を開く
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施設育ちだと聞いてるけど
お菓子も知らないのか
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めるとくんが指さしたのは
初日にころんくんがくれた
あのクッキーだった
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てるとくんが
おかしを買ってくれた
おれが選んだのは
ころんくんがくれた
あのクッキー
とっても
おいしかったのを
忘れられなかったから
3人で
椅子に座る
てるとくんが
さっき買ったお菓子を渡してくれる
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るぅとくんに渡されたのは
しろくて
ふわふわしてて
甘い香りがする
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口にいれてみる
すると
手で触ったとおり
ふわふわしてるけど
中はさらさらした感じがなくて
口の中が甘いで満たされる
こんなおいしい食べ物知らなかった!
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口角が下がらない
おいしい……!!!!
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「「こういうときは、ありがとうって」」
「「いうのがルールなんよ」」
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おれがありがとうって言うと
みんなが笑顔になる
すごく楽しいルール!
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「なでる」
これは
ろぜにいがしてくれる
とってもきもちいいやつ
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すごくわくわくしてたはずなのに
てるとくんの手が迫ってくると
無意識に目をつぶってしまった
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頭になんの感覚もなくて
目を開くと
てるとくんの手が
おれの目の前で止まっている
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なんだか
手が襲ってくるような気がして
あれ
手ってこんなに怖いものだったっけ
でも
てるとくんはあんなことしない
とっても優しい人のはず
思いきって
てるとくんの手を掴み
頭にもってくる
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てるとくんの手は
頭を行ったりきたりする
きもちいけど
ろぜにいの方がきもちい
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いつも
強い口調で
いっぱい睨んで
そんなめるとくん
なんでかって
"1人じゃない"からなんじゃないかな
人って
守るものがあると
無意識に強くなる
ぼくも分かる
今日のめるとくんは
かわいくて
やさしくて
どこか甘くて
いつものめるとくんじゃないみたいだけど
こっちが本当のめるとくんなのかも
そんな意味も込めて
今日から僕は
「めるめる」って
呼ぶことにする
知らない道
だけど
僕は
なにかに惹かれてるみたいに
ずんずんと進んでいく
不安はなにもない
こっちに行かないといけない気がする
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るぅとくんも
僕の弟
僕、お兄ちゃんになったんだ!
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めるめるを真ん中に
3人で手を繋ぐ
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めるめるがジャンプしたタイミングで
るぅとくんと2人で
手を上に伸ばす
2秒ほど飛んでから
ゆっくり手を降ろして着地する
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3人でけらけら笑って
何回も何回もやって
気が付けば
空はもう赤くて
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僕たちは
海のすぐそばまで来ていた
人影が見える
なんとなくその人に惹かれる
水色の髪
紫の澄んだ瞳
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