ミドリ
……

ミドリ
どうしてこうなった……

近くのカフェでご飯食べたところまでは予定通りだった
アナ
ふむ、ここがカラオケというものか

アナ
定額を払えば個室を一定時間利用できる

アナ
多少の防音設備も整っているな

アナ
その上、飲食物の注文も可能

アナ
少々隣の音がうるさいが

アナ
作業をするにはいい場所だな

ミドリ
……そーね

アナ
ムッ、どうしたミドリ

アナ
顔面がけいれんするように引きつっている

アナ
病気ではないのか

ミドリ
病気じゃないのよチンアナゴ

ミドリ
私は今、どうしてくれようかってくらい

ミドリ
めちゃくちゃお怒りなのよ

ミドリ
ドゥーユーアンダスタン?

アナ
ムッ、なにを怒ることがある

アナ
映画の間は沈黙を貫いてやったではないか

ミドリ
それを一日貫いてくれてりゃ

ミドリ
こんなに腹は立ってないのよ……!

ここにきてドドメ色執事もどきに邪魔されなきゃいけないのよ!
明日じゃないの、この鮮明さで今!語り合いたいの!!
音と声と動きがビッタンコに脳に残ってる今のうちに!!
みやこ
……ミドリ、それ

ミドリ
はわっ!?

怒りと呆れと驚きとで、ついついそのまま部屋まで来たけど!
ていうかみやこの!顔が!チベットスナギツネなんだけど!
ミドリ
あ、あのねみやこ

ミドリ
コイツは、その

みやこ
はー……

ため息が地球の裏側通りすぎそうなくらい重ーーーい!
みやこ
話すタイミング、ちゃんと作るつもりだったのに

ミドリ
……へ?

みやこ
ごめんねミドリ、ちょっと待ってね

みやこ
ボーさん

みやこ
これが言ってた、原始生物?

みやこ
ミドリの好みドンピシャな顔だなんて

みやこ
一言も聞いてないんだけど

みやこ
しかも二人の時間邪魔するとか

みやこ
本気でありえない

アナがドラムなんとか星人とか言っていたキーホルダーから
ボー
それらは任意の姿に変態、変貌することができる

ボー
恐らくその少女に警戒心を抱かせないよう

ボー
彼女の好みに姿を変えているんだろう

ボー
これらの空気の読めなさについては

ボー
我々も常々うんざりしているところだ

ミドリ
あ、一個訂正させてください

ミドリ
確かにコイツの顔自体は好みだけど

ミドリ
肌がドドメ色なせいで許容範囲外です

ミドリ
っていうか、みやこ!

ミドリ
まさか、ホントに……!

みやこ
うん、そーだよ

みやこ
まさかミドリまで巻き込まれるなんて

みやこ
ホント、事実は小説より奇なりだよね

みやこ
ミドリもそれから聞いたかな

みやこ
私が地球機械化促進の使者

みやこ
つまりミドリのライバル

みやこ
今まで話せなくてモヤモヤしてたけど

みやこ
これからはお互い

みやこ
ネタ以外は一応、隠し事なしだね!
